本「無敵の独学術」

元2チャンネル管理人のひろゆき氏による独学指南本。
ゴールを明確にする、やる気を上げる、真似する、論理的な考え方、情報収集方法、効率よく学ぶ方法など、著者の経験を紹介しながら独学の手法を指南する。 読んでみると具体的な独学の手法というより、心構えや考え方について自分の方法を伝える感じ。言葉も若い人向けに易しく分かりやすい。(「バカ」や「めちゃくちゃ」という言葉を多用するのはどうかと思うが)　紹介している手法は、他の独学者の本とあまり違いを感じなかったし、どこかで聞いた話も多かった。勉強になったのは、ひろゆき氏がどんな考え方をする人物であるかということ。コスパ重視、効率重視、考え方はお金軸。若者やメディアの間で持て囃されているけれど、それほどの人物ではない。本人もそれを自覚しており、思った事を話しているだけと言う。自分もそう思う。
因みに、彼はどんな事でも勉強になると言うが、ギャンブルは明確に否定する。自分は競馬をやるが、競争馬という動物の生態、 競馬事業の仕組み、生産や育成方法、携わる人たちの役割、 競馬の収益構造などの業界知識や競馬予想の統計的な考え方、お金の使い方などいろいろ勉強になった。 ひろゆき氏は、ギャンブルはお金の無駄、人生の無駄、バカの事例として否定するが、ギャンブルの世界にも勉強になることは沢山ある。 ギャンブルには、学校は無いので独学するしか無い。独学したことを実践すれば良い経験になる。一概にギャンブルは「頭の悪い人の罰金」として否定するのもどうか思う。彼の理解の壁なのかもしれない。