東京では「整列乗車」で時々揉めることがあります。
電車のホームで礼儀正しく待っていたのに、入り口のドアが開いた瞬間に殺気立つ人達がいて不愉快になったことがありました。
日本人は「礼儀正しく、電車やバスに乗るときは整列して待つ」とよく言われますが、地方では状況が違っているようです。地方では交通機関を利用する人は、バス停周辺の場所で待っているのが普通で、きちんと整列して待つようなことはしないようです。
何故なら人が多くないので待たなくても座れるからです。また、乗っている時間も短いので、座るためにあえて次の電車やバスを待つようなこともしません。おそらく地方の多くではそれが普通だと思いますが、東京では先に並んだ人に「座る権利」があるので、きちんと整列して待ちます。「礼儀正しい」から並ぶのではなく「座るために」並ぶのが本音ですので、勘違いしてはいけない。「先に並んで自分の権利を主張」するのが東京のルールです。
東京の人には東京の事しか知らないのに、それが日本人の標準と思っているようですが、実は「東京の常識」は「日本の非常識」でもあるので、注意が必要だと思います。東京が必ずしも正しいとは限らないのです。東京では、自らを都会人と考えている人も多いようですが、実は「東京に住む人も一地方人」なんです。自分の地域が一番住み易く、常識的だ考えるのは、東京人も地方人も変わらない。
地方の風習や習慣を笑ったりバカにしたりする「ケンミンショー」のような番組も、実は「東京の常識が地方では通じない」のを証明する番組であることに、制作者やタレントは気がついているのかな。