過去の偉人たちの精神病の話。 取り上げた有名人は、モンロー、ウォーホル、ダーウィン、ダイアナ妃、アインシュタイン、ドストエフスキーなど、12人の有名人について現代の視点で精神病を診断する。面白かったのは、ウォーホルの溜め込み病 。 子供の頃、不遇 だった彼は、その精神状態を維持するために何でも収集するようになった。 箱の中にレシートや袋や食べ物の切れ端まで、何でも投げ込んで保管する癖があったらしい。 それを長年続けたため、部屋はいわゆるゴミ屋敷になっていたそうだ。日本でも時々テレビでそういう家のことが報道される。収集を目的とするコレクターは「他人に見せるために集める」が、溜め込み病は決して外部に見せることはしない。自己満足の世界だ。偉大な芸術家であった彼も、精神的にはかなり病んでいたようだ。
因みに、溜め込み病と言えば、自分の知人にもF1やトレンディードラマのβビデオを10畳ぐらいのAVルーム一杯に溜め込んでる人がいた。(1990年代の話) どんなにつまらない作品でも、一度録画したものは捨てられない。ビデオテープ本体は見せてくれるが、中身は決して見せない。(見せられない理由があったのか(^^;) この本を読んでみると、彼もウォーホルに近いマインドがあって、実は溜め込み病だったのかもしれない。現在、流行っているのはデジタル溜め込み病。 スペースが必要無いので、いくらでも溜められる。おそらく、この病気の人はたくさんいるのではないかと思う。