神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

沼尾神社(常陸国式外社・その2)(茨城県鹿嶋市)

2017-10-21 23:22:05 | 神社
沼尾神社(ぬまおじんじゃ)。
場所:茨城県鹿嶋市沼尾1298。茨城県道242号線(鉾田鹿嶋線)沿い、保育園「鹿嶋さくら園」の北側のやや狭い道路を西へ入り、道なりに直進、約650m。途中から未舗装路になるが、そこに「国史跡沼尾神社→」という案内板が出ている。駐車場あり。
当神社は、「常陸国風土記」において「天の大神社・坂戸社・沼尾社の三社を総称して香島天之大神という」(現代語訳は中村啓信監修訳注「風土記 上」(角川ソフィア文庫)による)とあるうちの「沼尾社」で、現在は鹿島神宮の境外摂社とされている。祭神は経津主大神(フツヌシ)。
「常陸国風土記」によれば、現「鹿島神宮」の北に「沼尾池」があり、古老は「神世に天から流れてきた水沼である」という。その池の蓮根は美味で、食べると病気も治る。(風土記の当時には)郡家(郡役所)は「鹿島神宮」の南にあるが、かつては郡家は沼尾にあった、とされている(元の郡家は坂戸神社(前項)が鎮座する現・鹿嶋市山之上にあったとする説もある。)。
地形を見ると、上記3社のうち当神社が最も北にあり、それぞれ台地上にあるが、間に谷があって、かつては谷部分が湖になっていたのだろう。現在は樹木が生い茂って眺望がないが、樹木がなければ互いに様子が見えたのかもしれない。


茨城県のHPから(沼尾神社)


写真1:「沼尾神社」の長い参道


写真2:鳥居


写真3:社殿(拝殿)


写真4:社殿(本殿)
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