神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

坂戸神社(常陸国式外社・その1)(茨城県鹿嶋市)

2017-10-14 23:42:12 | 神社
坂戸神社(さかとじんじゃ)。
場所:茨城県鹿嶋市山之上228。目印がないので説明しにくいが、国道51号線「鹿嶋消防署南」交差点から茨城県道242号線(鉾田鹿嶋線)を北へ約960mのところで左折(西へ)、道なりに約850m、そこから狭い道に入って直ぐ。狭い道の入口に「坂戸神社入口」という標柱?が立っているが、小さい杭のようなものなので見落とし易い。駐車場なし。
養老5年(721年)に成立したという「常陸国風土記」に「天の大神社・坂戸社・沼尾社の三社を総称して香島天之大神という」(現代語訳は中村啓信監修訳注「風土記 上」(角川ソフィア文庫)による)とあるうち、「天の大神社」が現「鹿島神宮」を指し、「坂戸社」が当神社、「沼尾社」が現「沼尾神社」(次項)であるとされる。後2社は現在、「鹿島神宮」の境外摂社になっているが、元々は3社で「鹿島神宮(鹿島大神)」であったということになる。なお、いずれも祭神を明示していないが、現在の当神社の祭神は天児屋根命(アメノコヤネ)とされている。天児屋根命は、天照大神が岩戸隠れした際に岩戸の前で祝詞を唱え、天照大神が岩戸を少し開いたときに太玉命とともに鏡を差し出したとされる神。コヤネ=小屋根で、神が託宣する建物を意味するともいわれ、祭祀を司った中臣氏の祖神とされている。
ところで、「坂戸」というのは、坂=境、戸=出入口を意味すると思われ、台地上にある当神社の北側が谷になっているところから、そこに船着場があったとか、あるいは、蝦夷地に対峙する前線基地だったとか、いろいろ空想できる。


茨城県のHPから(坂戸神社)


写真1:「坂戸神社」境内入口


写真2:社殿(拝殿)


写真3:社殿(本殿)

コメント
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