神が宿るところ

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吉田古墳(茨城県水戸市)

2018-03-17 23:17:49 | 古墳
吉田古墳(よしだこふん)。吉田1号墳。
場所:茨城県水戸市元吉田町345ほか。茨城県道235号線(下入野水戸線)「荒谷一本松北」交差点を北へ約400m、「元吉田中央」交差点を右折(東へ)、突き当り(「明利酒類」本社工場の裏)を左折(北へ)、突き当り右直ぐ。駐車場なし。
「吉田古墳」はJR「水戸」駅の南、約1.3kmの台地上にある古墳で、現状は一辺約8m、高さ約1.6mの盛り土程度にしか見えないが、南に開口する軟質凝灰岩の板石で構築した横穴式石室(奥行き約3m)を有し、内部からは鉄刀や勾玉などが発見されたという。また、石室の奥壁には線刻による壁画が描かれていた点は非常に珍しく、大正11年に国の史跡に指定された。更に、最近の調査の結果、当初の大きさは対辺間約26mの八角墳であると推定されており、石室に線刻壁画がある八角墳は全国で唯一、らしい。因みに、八角墳は天皇(大王)の権威が四方八方に広がることを示すものとされ、天皇(大王)の墓陵に関連があることが多いという。また、線刻壁画がある石室は九州地方に多く、文化の伝播を考える意味で重要とのこと。なお、築造時期は7世紀中葉と推定されている。


水戸市のHPから(吉田古墳)


写真1:「吉田古墳」正面


写真2:「史跡 吉田古墳」石碑と説明板。説明板では「方墳」と記されているが、「多角形墳」であることが明らかになったので、説明板の更新を予定しているとの説明板が別にある。


写真3:古墳の左手前に「木村仙太郎之碑」という石碑があるが、詳細不明。いろいろ調べてみたが、どうやら古墳とは無関係らしい。
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