凄まじい爆音の中で議長は声を張り上げた。「法案に賛成の方は離陸を願います」既に滑走は始まっていた。一機また一機と機体は賛成の翼を広げながら大空へ飛び立ってゆく。「彼らはどこへ向かうのでしょう?」様子を見つつ鴉は言った。「きっとどこかへと向かうのだろう」鴉は答えた。#twnovel
「こんな時に歌うとはどういうことだ?」舞台上で大事な話をしている最中、鳥たちは巣立ちの歌を歌い出した。「親鳥までも歌っているようだぞ」日本八百鳥の会の協力の下、犯人探しが始まったが、口を動かしている者は見当たらない。「口先を動かさずに歌うとは!」校長もお手上げだ。#twnovel