眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

ルッキングフォー

2020-03-20 11:49:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
遥かなるルッキングフォーやさしさに
すぎぬあなたをみつめていいの

(折句「春休み」短歌)
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もう目を覚ませ

2020-03-20 06:07:00 | 【創作note】
わかっていることを回りくどく
わからないことをわからないなりに
わるいところをひたすら責め立てて

同じところを 行きつ戻りつ
同じところを 行きつ戻りつ
同じところを 行きつ戻りつ
コピー&ペーストみたいに

ははーん さてはひまだなー

もうぼくは
しっかり 目を覚まさなきゃ

テレビを消して

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『水戸黄門』はわるくない

2020-03-20 00:15:00 | 【創作note】
 子供の頃は『水戸黄門』がとても嫌いだった。父があまりに夢中になって見るために余計に嫌いになるという面もあった。
「いつも同じじゃないか」
 だいたい僕の言い分は決まっていた。何もかもがいいつも同じだと腹を立てていたのだ。日々も日常も大人たちのすることときたら何もかもが……。『水戸黄門』はそのいつも「同じ」であるという構造を代表して背負っていたに過ぎなかった。

「いつも同じじゃないか」
(それがどうしてか不誠実で不愉快なものとして許せない存在なのだ)
 そのせいで父とぶつかってしまった。
 対する父の答えはこうだった。
「日は昇り日は沈む」
 ずっと昔からそうなのだと父は言った。日々を繰り返して生きることこそが人間の道なのだ。
 話しながら父はずっと難しい顔をしていた。
 どれほど確信を持った内容だったのだろうか。あるいは、苦し紛れにひねり出した回答だったろうか。
(どこか遠い国ででも会うことがあれば訊ねてみたいのだが)

 幼い日の疑問は本質的に解決されるわけではない。
 疑問そのものが時間の中に薄まっていく。だいたいそのような感じである。『水戸黄門』はわるくない。そして、同様に『ごくせん』も『スターウォーズ』もわるくないだろう。

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