眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

人間嫌い

2020-11-23 03:03:00 | ナノノベル
 ちょっと一休みしている間にオフタイマーが働いてロボットが人間になっている。あくまでそれは外面的な話で、その間にもロボットは一秒刻みのアップデートを繰り返し私たちの生活の安全と豊かさを保ってくれるのだ。サンキューロボ。
 それに比べて人間ときたらただ気まぐれに部屋の中を動き回っているだけ。たまに難しい熟語交じりの言葉のようなものを発するが、それはまるでデタラメで少しも意味なんてないのだった。(心が和む)なんて評価する者もいるらしいが、とても理解に苦しむことだ。
 そういうわけで私の一休みはとても短い。

「さあ、そろそろ行くか」
 人間の面に一発ストレートを浴びせると、正しくロボットに変わった。
「ミッションに戻ります」
「おかえり。ロボ」


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