結びつき角張って複雑化されることに違和感を覚えた。あいが先頭に立って動けばみなは容易に団結して、かなとしての意思を持った。スペースキーを打たれても、翻ることを拒んだ。「あやまるくらいならかわらないほうがずっとましだよ。ぼくたちずっとこのままでいい」いしはかたい。 #twnovel
悪者を置いた。悪色に染まっていく理由も合わせて。非のないところからも無理なく導くことができたのは、人が生まれながらに背負っている特色を利用したから。綻びがみえ始める頃には次の悪を置いた。新種の悪でいつもトピックスは華やぎ、悪をみせることで巨悪はあせるのだった。 #twnovel
怪我を負った時
普段していたことができなくなった
私は別のやり方をみつけなければならなかった
日常を捨てて山に籠もることは難しいけれど
与えられた環境なら
それに順応するしかない
私はこの時間をかけがえのないものと捉えた
宝物をつかんで帰るのだ
普段していたことができなくなった
私は別のやり方をみつけなければならなかった
日常を捨てて山に籠もることは難しいけれど
与えられた環境なら
それに順応するしかない
私はこの時間をかけがえのないものと捉えた
宝物をつかんで帰るのだ
ゴールドマンは艶々として全身に虹がかかったように輝きとても綺麗に見えた。でも、課金されていたらどうしよう。
(稼げもしないのに、奪われるなんて)
ポップアップがしつこく開き続けて、いつまでも正しいログイン画面が見つけられないでいる内に牛の行列が始まり、ようやくそれが終わると今度はラクダが現れる。ラクダを7回消して……。
「私たちでも大変ね」
ログインの専門家がつぶやいた。普通の人なら、ラクダを7回消す頃には、もうすっかりと疲れ果ててしまって、冷静な判断もできなくなってしまうでしょう。でも、そんなことはほんの序の口に過ぎず、開くものを閉じ、邪魔者を消し、隠れた扉を開き、魔物を消して、捕らわれた生き物に光を当てて救い出さなければならない。彼女たちは、種々様々の敵と対し、あの手この手のトラップを打ち破るために、日々厳しい訓練を積んできたのだと言った。探し続けなければ、たった1つの道筋なんて、見つかるわけがない。
ようやくフレミングの新しい解釈と1つの絵を思いついた。
「さあ行こう!」という時になって、訪問者はやってきて、丼を3つ注文した。今更、そんなものを作る気にはなれないし、時間ももったいなかった。相方は、何も言わず途方に暮れている。僕はこの場から逃れるための言い訳をどうにかして考えなければならなかった。
「しかし、もうご飯がないんだよ」
と言って、釜を開けると意外にもご飯は、まだたっぷりとあるじゃないか。
「あるじゃないか!」
さあ、作れと3人は迫るようにそこに立っていた。確かにご飯はあるにはあるけれど、ご飯があるというだけなら、他の店に行った方がよほどちゃんとした物が食べれるというものだ。それもちゃんと言葉にして説明しなければ伝わらないのが、初対面というものなのかもしれない。
「しかし、丼と言ってもレトルトなんだよ」
と言って、実際にゴムで束ねられたレトルトパックを見せつけてやったが、驚いたことに彼らはそれでも怯まないのだった。家に帰って、自分で作ろうとは思わないのか不思議でならないが、ここまで来た流れや勢いを大事にする者たちなのかもしれない。どうやら味だけを求めてここに来たわけではないようだ。攻め方を変えなければならない。
「しかし、器がばらばらになっちゃうよ」
同じ柄の丼はなく、大きささえも不揃いの物しか置いてなかったのだ。
「ちっ!」
これにはたまらず態度を変えた。互いに顔を見合わせて、相談モードに入った。
「しっかりしろっ!」
と捨て台詞を残して、若者たちは帰っていった。
「さあ行こう!」
これでいよいよ本当の僕たちの冒険に出かけることができる。
支度を終えて、階段を駆け下りる。後ろから、相方の声が聞こえた。
「君はいつだってしっかりしているよ」
「言うなって。そういうこと」
歩道の上にエアースケボーで乗り出して、アイスコーヒーが入ったままのグラスを載せたまま滑走するトレイと併走していると、曲がり角から猫が飛び出してきた。
「危ない!」
その時、僕はあり得ない角度に体を曲げて猫を避けながら静止した。そのまましばらくは、絵のようになった。
「おー、ありえない角度!」
道行く人々が、賞賛の声を上げながら冒険者のすぐ傍を通り過ぎる。
(稼げもしないのに、奪われるなんて)
ポップアップがしつこく開き続けて、いつまでも正しいログイン画面が見つけられないでいる内に牛の行列が始まり、ようやくそれが終わると今度はラクダが現れる。ラクダを7回消して……。
「私たちでも大変ね」
ログインの専門家がつぶやいた。普通の人なら、ラクダを7回消す頃には、もうすっかりと疲れ果ててしまって、冷静な判断もできなくなってしまうでしょう。でも、そんなことはほんの序の口に過ぎず、開くものを閉じ、邪魔者を消し、隠れた扉を開き、魔物を消して、捕らわれた生き物に光を当てて救い出さなければならない。彼女たちは、種々様々の敵と対し、あの手この手のトラップを打ち破るために、日々厳しい訓練を積んできたのだと言った。探し続けなければ、たった1つの道筋なんて、見つかるわけがない。
ようやくフレミングの新しい解釈と1つの絵を思いついた。
「さあ行こう!」という時になって、訪問者はやってきて、丼を3つ注文した。今更、そんなものを作る気にはなれないし、時間ももったいなかった。相方は、何も言わず途方に暮れている。僕はこの場から逃れるための言い訳をどうにかして考えなければならなかった。
「しかし、もうご飯がないんだよ」
と言って、釜を開けると意外にもご飯は、まだたっぷりとあるじゃないか。
「あるじゃないか!」
さあ、作れと3人は迫るようにそこに立っていた。確かにご飯はあるにはあるけれど、ご飯があるというだけなら、他の店に行った方がよほどちゃんとした物が食べれるというものだ。それもちゃんと言葉にして説明しなければ伝わらないのが、初対面というものなのかもしれない。
「しかし、丼と言ってもレトルトなんだよ」
と言って、実際にゴムで束ねられたレトルトパックを見せつけてやったが、驚いたことに彼らはそれでも怯まないのだった。家に帰って、自分で作ろうとは思わないのか不思議でならないが、ここまで来た流れや勢いを大事にする者たちなのかもしれない。どうやら味だけを求めてここに来たわけではないようだ。攻め方を変えなければならない。
「しかし、器がばらばらになっちゃうよ」
同じ柄の丼はなく、大きささえも不揃いの物しか置いてなかったのだ。
「ちっ!」
これにはたまらず態度を変えた。互いに顔を見合わせて、相談モードに入った。
「しっかりしろっ!」
と捨て台詞を残して、若者たちは帰っていった。
「さあ行こう!」
これでいよいよ本当の僕たちの冒険に出かけることができる。
支度を終えて、階段を駆け下りる。後ろから、相方の声が聞こえた。
「君はいつだってしっかりしているよ」
「言うなって。そういうこと」
歩道の上にエアースケボーで乗り出して、アイスコーヒーが入ったままのグラスを載せたまま滑走するトレイと併走していると、曲がり角から猫が飛び出してきた。
「危ない!」
その時、僕はあり得ない角度に体を曲げて猫を避けながら静止した。そのまましばらくは、絵のようになった。
「おー、ありえない角度!」
道行く人々が、賞賛の声を上げながら冒険者のすぐ傍を通り過ぎる。
雨で試合が流れた。ソリーグは雨を規制した。雨で試合は流れなくなったが、ソ界は瞬く間に干からびてしまった。ピリーグはドームを建てた。人々は雨の日でも傘をさして球場に足を運んだ。ピ界では疎まれながらも雨は降り続き、潤いが失われることはなかった。世界には知恵が必要だ。 #twnovel
警備員に連行されながら、男は僕の方を向いて助けを求めた。「助けてくれ!」知らない、おまえのことなんて知らない。だって、僕はポイ捨てなんてしないんだから。おまえが、勝手に悪いことして、そうなっているだけだろう。男はともかくとしても、一緒についてくる大きな牛まで、警備員は成敗することができるだろうか。いくら屈強な警備員だって、あの巨大な牛を……。助けを求める男とも、凶暴な角の持ち主とも、僕は目を合わさないようにして、歩きすぎた。
階段を駆け上がって、ホームまでたどり着いた。ぎっしりと家財道具を積んだ列車が逃げていくところだった。
「ああ、行っちゃったね」
見知らぬ誰かのつぶやきで、すべてを悟るに十分だった。花嫁最終列車が見えなくなるまで、その場に立ち尽くすふらふらの人々。
「朝になっても、戻ってくるなよ!」
さあ、どうしたものか、と歩き出す。階段をとぼとぼと下りて、どこへ行くか決めかねたままの足が浮いていた。
「よくも、ご主人様を見殺しにしたな!」
闇の向こうから、怒りで角を伸ばした獣が猛然と迫ってきた。やはり、警備員の手には負えなかったか。僕ではないのに。善悪の区別もつかない獣が、誤った方向に復讐の角を向けている。弁解の余地を持たないまま、僕は走り出す。理屈の通らない相手には、ただ逃げるしかないのだ。来るなら、来い。小回りだったら、こっちだって負けてはいない。
発狂した店長のバックヤードのように圧縮した後部座席の中に、僕らは埋もれていた。
「降りられる?」
心配する声の中を辛うじて抜け出した時、兄はいつの間にか自分だけの抜け道を使って抜け出していた。
「お腹空いたね!」
入り口を潜ると店の中は晴れ着姿の女たちでごった返していた。
「何を食べよう?」
座布団の上に落ち着くとメニューをパラパラとめくった。その中で現れたそばの1つが目に留まる。
「これ何?」
そばに魚や玉子が交じっている。これがいい。そばか。みんなでこれにしよう。よし、鍋にしよう。
「こういうのは早く言って始めた方がいいんじゃない?」
姉の指摘に従って、早速呼んだ店の人は、なぜか浮かない顔をしていた。
「鍋は朝になったらできますが、今はまだ夏の暑い時だから……、
どうか、他に好きなものを頼んでください」
そばを愛する父は気落ちした様子で、いっそ他の店に行こうかという雰囲気を見せ始めたが、移動すると必要以上に時間がかかってしまうし、同じ迷うならこの場所にいたまま迷った方が効率的だ、と冷静な姉の提案によってもう1度座布団の上に留まったまま仕切り直すことになった。残念だなあ。誠に残念だなあ。父は、なかなか未練を断ち切れずにいた。
「ステーキセット」
気がつくと兄が自分だけ注文を告げていた。
「苺かバナナジュースがつきます」
「どれどれ?」
兄の注文したものを見つけ出そうと慌ててメニューをめくった。秋刀魚、鰯、鮭……。みんな魚ばかりだった。
「ほら! そこにあった!」
姉の声でページを戻る。あった。スレンダーなステーキだ。特別な塩で味付けがされていると書かれている。
「僕もステーキセット!」
「そろいもそろってビールが飲めないのですか?」
「車でね」
残念そうに父が女の人に言う。
「飲めるよ!」
運転手以外は飲めると姉が主張する。
「いや。不祥事の責任を取って連帯責任です」
ビールなんて苦くて声が大きくなるだけなんだ。
「また、変なこと言わない!」
余計なことを言うとすぐ姉に怒られる。
「ちょっとどいて!」
乱暴な物言いでエプロンをつけた男たちが、座敷の隅を通り抜ける。
「今から解体作業をしますからな」
すぐに焼き上がって、メニューの写真のような肉が食べられると思っていたが、期待はずれだった。
「時間かかるな」
腕組みをしながら、父は誠に困ったという風に苦笑いをし、
「朝になるぞ」
追い討ちをかけるように、兄は悲観的な予想を立てながらも、やはり苦笑いを浮かべている。
「朝になったら鍋にしてもいいね」
「本気? お母さん」
みんなどうかしているのではという風に姉が心配の声をあげたが、みんなはまんざらでもないという様子で、へらへらと笑っていた。
階段を駆け上がって、ホームまでたどり着いた。ぎっしりと家財道具を積んだ列車が逃げていくところだった。
「ああ、行っちゃったね」
見知らぬ誰かのつぶやきで、すべてを悟るに十分だった。花嫁最終列車が見えなくなるまで、その場に立ち尽くすふらふらの人々。
「朝になっても、戻ってくるなよ!」
さあ、どうしたものか、と歩き出す。階段をとぼとぼと下りて、どこへ行くか決めかねたままの足が浮いていた。
「よくも、ご主人様を見殺しにしたな!」
闇の向こうから、怒りで角を伸ばした獣が猛然と迫ってきた。やはり、警備員の手には負えなかったか。僕ではないのに。善悪の区別もつかない獣が、誤った方向に復讐の角を向けている。弁解の余地を持たないまま、僕は走り出す。理屈の通らない相手には、ただ逃げるしかないのだ。来るなら、来い。小回りだったら、こっちだって負けてはいない。
発狂した店長のバックヤードのように圧縮した後部座席の中に、僕らは埋もれていた。
「降りられる?」
心配する声の中を辛うじて抜け出した時、兄はいつの間にか自分だけの抜け道を使って抜け出していた。
「お腹空いたね!」
入り口を潜ると店の中は晴れ着姿の女たちでごった返していた。
「何を食べよう?」
座布団の上に落ち着くとメニューをパラパラとめくった。その中で現れたそばの1つが目に留まる。
「これ何?」
そばに魚や玉子が交じっている。これがいい。そばか。みんなでこれにしよう。よし、鍋にしよう。
「こういうのは早く言って始めた方がいいんじゃない?」
姉の指摘に従って、早速呼んだ店の人は、なぜか浮かない顔をしていた。
「鍋は朝になったらできますが、今はまだ夏の暑い時だから……、
どうか、他に好きなものを頼んでください」
そばを愛する父は気落ちした様子で、いっそ他の店に行こうかという雰囲気を見せ始めたが、移動すると必要以上に時間がかかってしまうし、同じ迷うならこの場所にいたまま迷った方が効率的だ、と冷静な姉の提案によってもう1度座布団の上に留まったまま仕切り直すことになった。残念だなあ。誠に残念だなあ。父は、なかなか未練を断ち切れずにいた。
「ステーキセット」
気がつくと兄が自分だけ注文を告げていた。
「苺かバナナジュースがつきます」
「どれどれ?」
兄の注文したものを見つけ出そうと慌ててメニューをめくった。秋刀魚、鰯、鮭……。みんな魚ばかりだった。
「ほら! そこにあった!」
姉の声でページを戻る。あった。スレンダーなステーキだ。特別な塩で味付けがされていると書かれている。
「僕もステーキセット!」
「そろいもそろってビールが飲めないのですか?」
「車でね」
残念そうに父が女の人に言う。
「飲めるよ!」
運転手以外は飲めると姉が主張する。
「いや。不祥事の責任を取って連帯責任です」
ビールなんて苦くて声が大きくなるだけなんだ。
「また、変なこと言わない!」
余計なことを言うとすぐ姉に怒られる。
「ちょっとどいて!」
乱暴な物言いでエプロンをつけた男たちが、座敷の隅を通り抜ける。
「今から解体作業をしますからな」
すぐに焼き上がって、メニューの写真のような肉が食べられると思っていたが、期待はずれだった。
「時間かかるな」
腕組みをしながら、父は誠に困ったという風に苦笑いをし、
「朝になるぞ」
追い討ちをかけるように、兄は悲観的な予想を立てながらも、やはり苦笑いを浮かべている。
「朝になったら鍋にしてもいいね」
「本気? お母さん」
みんなどうかしているのではという風に姉が心配の声をあげたが、みんなはまんざらでもないという様子で、へらへらと笑っていた。
手書きには手書きのよさがある
消しゴムでゴシゴシと消すこと
スーッと1本打ち消し線を引くこと
1文字ずつ丁寧に書くこと
うわごとのように殴り書くこと
クルクルとボールペンを回すこと
なかなかインクが切れないこと
紙のノートに触れること
ゆっくりと詩を書くこと
消しゴムでゴシゴシと消すこと
スーッと1本打ち消し線を引くこと
1文字ずつ丁寧に書くこと
うわごとのように殴り書くこと
クルクルとボールペンを回すこと
なかなかインクが切れないこと
紙のノートに触れること
ゆっくりと詩を書くこと
階段を少しだけ下りたところで電話をかけた。職場につながるはずが、再生されたのはスタンド・バイ・ミーだった。気を取り直してもう一度試みるが、今度はダウンタウンボーイが再生される。何度やっても、つながらない。もはや圏外に入っているのか。一曲ずつかけていたのでは効率が悪いので、シャッフル再生にすることにした。謝罪のための連絡に手間取っていては、ますます遅刻時間が長くなるだけだ。あきらめて階段を下りることにした。
一番端の車両に乗り込んだ。車内は空いているのに、一座は運転席になだれ込んで騒いでいる。この路線では当たり前のことなのか、師走の勢いがそうさせるのか。半裸の男が酔っ払い女に絡んでいるのを、見ない振りをしながら車窓を眺めていた。ジョー(仮名)がやんわりと止めに入っている。その様子を少し頼もしく思いながら、川の向こうに突然現れた墓石を見送っていた。
停車駅で女はホームへ降りたが男はまだ手を放さない。乗り込んでいる人たちともつれ合いながら妙な形になっている。
私はふんわりと体を入れた。
(さあ離れな)
2人の間を切った。
「まああんな女、飯食って逃げられるよ」
ジョーがそう言って慰めている。
「そうだな」
半裸の男の顔からは笑みが零れている。
根はいい奴のようだ。
一番端の車両に乗り込んだ。車内は空いているのに、一座は運転席になだれ込んで騒いでいる。この路線では当たり前のことなのか、師走の勢いがそうさせるのか。半裸の男が酔っ払い女に絡んでいるのを、見ない振りをしながら車窓を眺めていた。ジョー(仮名)がやんわりと止めに入っている。その様子を少し頼もしく思いながら、川の向こうに突然現れた墓石を見送っていた。
停車駅で女はホームへ降りたが男はまだ手を放さない。乗り込んでいる人たちともつれ合いながら妙な形になっている。
私はふんわりと体を入れた。
(さあ離れな)
2人の間を切った。
「まああんな女、飯食って逃げられるよ」
ジョーがそう言って慰めている。
「そうだな」
半裸の男の顔からは笑みが零れている。
根はいい奴のようだ。
キーボードの上に十指を置けば
何かに突き動かされるように
指は走り出してくれる
揺るぎのない信頼があった
今、ペンを握っただけの右手は
どこにも向かわない
初めて握る文房具の感触に
戸惑ったままだ
何かに突き動かされるように
指は走り出してくれる
揺るぎのない信頼があった
今、ペンを握っただけの右手は
どこにも向かわない
初めて握る文房具の感触に
戸惑ったままだ
身を投げ出してシュートを狙いました。決まりさえすれば、最後は倒れていても構わないのです。そこで1回話は終わり、ゆっくり立ち上がって歩いて戻ればいいのでした。けれども、決まらなかった時は、倒れただけ手間です。早く立ち直って、急いで守備に戻らなければなりません。倒れなくてよい場面では倒れない方がいい。考えれば当たり前のようなことが、上手くできませんでした。きっと疲れていたというせいもあったと思います。シュートを打つ度に倒れ込み、その上、シュートはポストの横に逸れてしまったり、力なく転がってキーパーに取られてしまいました。せっかく素晴らしいパスをくれても、世界観をミスしたり、シュートを失敗したりの繰り返しです。
「ナイスシュート!」
たとえ失敗しても、ちゃんと枠に飛んだし、あと一歩だった時は誰かが褒めてくれました。あまり感情を表すことの少ない、顔も座右の銘も知らないコサル人の中で、小さな一声が挫けそうな背中を押して、勇気を与えてくれるのでした。
もう夜は最後だから、と頑張ってもう1点を取りに行く流れの中で、最後に自分の世界観がブレーキをかけてばかりです。ミスをして、ミスを繰り返して、もう今日は駄目なのかもしれない、と弱気になっている足元に、もう1度、味方がパスを通してくれます。なんて優しい人たちなのでしょうか。もう、世界観なんてしない。左足を振り抜くとゴール左隅に決まりました。
夜も更けて、最後に自分が決められると、すごいやり切った感です。「ありがとう」
動いても動いても回ってこない夜もあれば、失敗しても失敗してもチャンスを与えてもらえる夜もある。それがコサルなのかもしれません。
「ナイスシュート!」
たとえ失敗しても、ちゃんと枠に飛んだし、あと一歩だった時は誰かが褒めてくれました。あまり感情を表すことの少ない、顔も座右の銘も知らないコサル人の中で、小さな一声が挫けそうな背中を押して、勇気を与えてくれるのでした。
もう夜は最後だから、と頑張ってもう1点を取りに行く流れの中で、最後に自分の世界観がブレーキをかけてばかりです。ミスをして、ミスを繰り返して、もう今日は駄目なのかもしれない、と弱気になっている足元に、もう1度、味方がパスを通してくれます。なんて優しい人たちなのでしょうか。もう、世界観なんてしない。左足を振り抜くとゴール左隅に決まりました。
夜も更けて、最後に自分が決められると、すごいやり切った感です。「ありがとう」
動いても動いても回ってこない夜もあれば、失敗しても失敗してもチャンスを与えてもらえる夜もある。それがコサルなのかもしれません。
半年振りに訪れた時
アイスコーヒーのグラスが変わっていた
細い脚が伸びて
まるでワイングラスのよう
僕はそれが気に入らなかった
ストローが半分も埋まってくれないから
そして僕の左手の骨は
9月になっても離れていた
アイスコーヒーのグラスが変わっていた
細い脚が伸びて
まるでワイングラスのよう
僕はそれが気に入らなかった
ストローが半分も埋まってくれないから
そして僕の左手の骨は
9月になっても離れていた
猫は漫画を読まなかったが、皆がどれほど好んでいるかくらいは知っていた。愛するものが愛するものを奪われるのを、黙って見過ごすことはできない。お気に入りの本棚を駆け下りると、街に飛び出した。「さあ、声を上げようか!」猫は表通りを歩き出す。魔女や海賊がその後に続いた。 #twnovel
転んだけどすぐに起きて走った
シャワーをあびてご飯を食べた
3時に目覚めてそれからただならぬ痛み
朝、写真を撮った
折れているかはわからない
血を抜いた
やっぱりわからない
夜、薬を飲んだ
痛さは去っていった
大丈夫だったみたい
昨日とは違う担当医は
「厄介だ、厄介だ」と繰り返し
大きな病院を紹介してくれた
シャワーをあびてご飯を食べた
3時に目覚めてそれからただならぬ痛み
朝、写真を撮った
折れているかはわからない
血を抜いた
やっぱりわからない
夜、薬を飲んだ
痛さは去っていった
大丈夫だったみたい
昨日とは違う担当医は
「厄介だ、厄介だ」と繰り返し
大きな病院を紹介してくれた
大好きな曲がかかったので
ボリュームを一押しした
世界中で起きている
すべてのことに耳を塞いで
今は一つのことに集中していたい
自分自身さえも消え去って
僕は君の声
そのものになるのだ
ボリュームを一押しした
世界中で起きている
すべてのことに耳を塞いで
今は一つのことに集中していたい
自分自身さえも消え去って
僕は君の声
そのものになるのだ