札束を受け取りにきた犬を、おばあさんは強く抱きしめた。頬を寄せながら何度も祈るように。タカシをよろしくね、どうかよろしくね。警戒中の犬たちが現場を囲む。「自分のしていることがわかっているのか?」逃げ場はない。僕は人の役に立ちたかっただけさ。犬は鳴きながら訴えた。 #twnovel
かなしい詩を書かせるために
昨日かなしみがあたえられた
かなしみを帯びた詩が
誰かのかなしみに向いて
小さく何かを働きかけるだろう
泣いたってかまいません
それだって
人間の力ですから
昨日かなしみがあたえられた
かなしみを帯びた詩が
誰かのかなしみに向いて
小さく何かを働きかけるだろう
泣いたってかまいません
それだって
人間の力ですから
pomeraを置いてノートを開いた
右手一本で書くなら
ペンというのはとてもよくできたツールだった
ノートに向かって君にまつわる詩を書いた
人が近づいてきて、少し照れた
pomeraは少し離れたところで
今、眠りに落ちた
右手一本で書くなら
ペンというのはとてもよくできたツールだった
ノートに向かって君にまつわる詩を書いた
人が近づいてきて、少し照れた
pomeraは少し離れたところで
今、眠りに落ちた