前日午後から夜にかけてかなり強く雪が降っていた。
そんな中、散歩に連れて行かれたドガティ君は不満気だった。
山荘に戻った私は、 I さんからもらったお酒を飲んだ。
そこまでが前回のお話だ。
Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
アンディ・ウィリアムズの歌でどうぞ♪
そしてまた朝が来た。
それなりに積もったね。
いつもと変わらず、退屈な朝だ。
静かな八ヶ岳山麓。
寒いよねぇ~💛
可哀そうになるくらい雪に覆われているクルマ。
前日替えたばかりのスタッドレスタイヤは信頼度抜群。
しかしできれば、こんな雪だらけの道を運転したくないなあ。
なにせ前々日の夜には、クルマの左前後輪を溝に落としたくらいだ。
よくあれだけで済んだものだ。接触事故にでもなったら大変だからね。
いやぁ~、クロカン・スキーが出来そうだな。
一応山荘内にはクロカン・スキーが置いてある。
最近はまったくやってないけどね。
樹々の枝には雪が載っているね。
枝が折れませんように。
あ、山荘前をソロソロ・ノロノロと下って行くクルマあり。
気を付けてね。
私みたいに滑らないようにね。
山荘の真正面にはミヤマザクラの老大木がある。
これも雪が大量に付着している。
折れないでね~。
この枝が折れたら、私、泣いちゃう。
このミヤマザクラって、我が山荘の敷地のシンボル的存在だからね。
大雪の時、カラマツあたりだと、意外に簡単に折れることがある。
過去に原村で、倒木が道を塞いだり、建物に被害を与えているのを何度も見たことがある。
寒そうな風景。
ここはモンタナ州、みたいな。
これはナラの木。ここも雪だらけ。
お隣の山荘前にはモミ(・・・トウヒかな?)があるが、それに雪が付着していて、枝が重く垂れ下がっている。
枝が折れそう。
下の画像のシラカバが右に斜めになっているのがわかりますか?
冬の間は気温が低過ぎて、水は凍るので、シラカバは(他の樹々も)水を吸えない。したがってシラカバの中はカラカラでバキバキな状態だ。
やがて春になるとシラカバは一気に水を大量に吸って、木がグニャグニャと柔らかくなる。その後また寒くなって、春のベタベタした重い雪が大量に降ってシラカバの上に積もると、柔らかくなったシラカバは雪の重みでグニャッと曲がることがある。そしてその後そのシラカバは、完全には元の形に戻らない。
上の画像はそんなシラカバだ。うちの敷地内には、もっと深く曲がってしまったシラカバがかつてはあった。このあたりでは春になってもゴールデンウィークあたりまでは降雪の可能性があり、春の重い雪がシラカバを曲げてしまうことがあるから、要注意。
除雪車が活躍。おかげで、道路脇には雪が積みあがる。
薪はまだまだあるからね。昨年秋に、焚きものもりやさんで購入した薪だ。
薪が積み上げられていると、安心感があるな。
結構な積雪量になった。
とは言え、この程度だ(↓)。
この山荘が出来た23年前なんて、最大積雪量はもっと多かった。
腰まで雪があり、山荘に入るのが大変だったくらいだ。
クルマを停めるスペースの確保にも苦労した。
それと比べれば、最近は楽だ。
それを喜んでいいのかどうかよくわからないけれど。
滞在中に、つららがどんどん長く太くなるね。
夜12時くらいまで薪ストーブに新たな薪を加えて焚いて、その後6~7時間も放置すると、屋内の気温は17~18度くらいまで下がっている。
薪ストーブを点火しないと。
私は薪ストーブの点火時に、着火剤と新聞紙と段ボールを併用している。
山荘に置いてある新聞紙は、みなかなり古いものだ。
そこには「ソニー若手技術者が"集団離脱"を訴える」との雑誌記事(赤い破線の部分)が掲載されていた。
横には小さな文字で「井深と盛田(ソニーの創業メンバー)が泣いている」とある。
今から10数年前、テレビやラジオなどのモノづくりからコンテンツあるいは金融へと、自社ビジネスのウェイトを大きく変化させたソニー。「モノづくりのソニーがモノづくりをしなくなったら、ソニーじゃない。そんなのつまらない」と多くの若手技術者が同社から退職したことを、この記事は指している。
しかしその後ソニーはどうなったか。会社の性格は大きく変化したが、昨年発表されたソニー・グループの2021年度第2四半期までの業績は見事だった。仮にあの時ソニーに変化がなかったら、今頃その業績はどうなっていたか。シャープやサンヨーと言った電機メーカーは、その後どうだったか。
後になって振り返ればという話だが、何が幸いするか、あるいは災いするかって、その変化が起こり始めた当初には見えないものだ。そしてその変化が起こり始めた頃には社内の人間関係に必ず大きな摩擦が生じる。
因みに今見ている新聞は2008年のもの。金融危機の真っ最中だね。
こちらが着火剤だ(↓)。
古い新聞を読みながら屋内を温める作業。
2008年と言えば、こんな記事もある。古い新聞って面白いねえ。
クライスラーもずいぶん変遷を経たね。
ダイムラー・クライスラーなんて時代もあったが、その関係はすでに解消され、今はフィアット(でしたっけ?)。
米国3大ブランドのうち、ここに名前のないフォードは賢いというかシッカリしているというか。
米国車を買ってくれない、しかも成長しない日本市場には見切りをつけ、フォードは日本から早々と撤退してしまった。
やっと朝ごはんでーーす。
【つづく】