前回の続きだ。
我々は銭洗弁財天にいた。銭洗(ゼニアライ)って名称は、金融市場で言うところの「マネーロンダリング(資金洗浄)」(違法性のある行為により入手した資金を、そうではないように見せかける行為)にも似ていて、面白い。

ここでこのお金を本当にジャブジャブ洗いましょう。
本日のサービス音楽はまりや様が歌うWinter Lovers ♪
しかし現金をますます使わなくなって行くこの時代、銭洗弁財天さんもなんとなく将来の運営に不安を感じておられるかもしれないね。参拝者が硬貨や紙幣なんてものをまったく持ち歩かなくなる時代が、確実に来る。
そのうち洗うものは、カードあるいは決済機能を持たせたスマホだけになるかも。銭洗弁財天もスマホ洗弁財天(?)に名称変更。尤も防水機能のないスマホを洗うとヤバいけどね。でも10年後は、スマホというモノもないかも。
私は今お札をざるに入れて水をじゃあじゃあ流しているのだが、やがてこういうことがなくなるのだ。

すでに神社自身が「お賽銭は少なくとも50円以上あるいは100円以上の硬貨にしてほしい」と言い始めた。銀行が硬貨の受け取りに手数料をかけ始めたからである。銀行によって手数料体系は異なるが、ゆうちょ銀行は、51枚以上の硬貨を窓口で受け取る時に手数料を要求する。仮に51枚なら550円だ。硬貨の種類とは無関係に550円。神社だって少額の硬貨なんてあまり受取りたくなくなるよね。1円玉51枚で合計51円をゆうちょ銀行が受け入れるのにも、かかる手数料が550円だよ。
銀行も収益性が下がっていて、硬貨なんてものは面倒なだけなんだろう。銀行にとって、硬貨をジャラジャラ取り扱うコストが、そこから生み出される収益に見合わないのだ。銀行はATMだってどんどん減らして来たくらいだからね。現金を物理的に動かして、支払ったり受け取ったりというということがなくなって行く時代だ。
なんてことを思いながら、濡れてヨレヨレになった紙幣を財布にしまう。いつまでこういう「銭洗」があるのかな。

濡らした紙幣は財布に入れたあと、すぐに支払いに使ってしまえという。その方が御利益があるというのが定説だ。しかしいつもそうやっているのに、いまいち私には効果が感じられないので、今回はすぐに使うのは止めてみることにした。しばらく財布に入れておこう。
ありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

そう言いながら、銭洗弁財天を去る。

謎めいている洞窟。
ここを通り抜けるだけで、特殊性というか「何かあるなこの神社は」と思わせるものがある。

現実の世界へ戻る。
ドガティ君は着地。

前回の記事で申し上げたとおり、以前は銭洗弁財天だって、飼い主がだっこさえしていれば犬も飼い主と一緒に参拝出来た。ところが現在は「犬禁止」になっている。我々は今回その変化を知らず裏口から入って、あとでそれに気づいた。
今じゃ、表側にこんな看板がある。

ということで、ドガティ君は銭洗弁財天にはもう二度と入れないのでした。
今後ドガティ君は佐助稲荷神社にのみお参りしましょう。
鎌倉駅方面へ移動しよう。

佐助(鎌倉市佐助)の住宅地をどんどん歩く。

ドガティ君は普段来ないところなので、楽しそうだ。
匂いが違うんだろうね。
佐助のトンネルまで戻ってきた。

それを抜けたら扇ガ谷(鎌倉市扇ガ谷)。

御成町(鎌倉市御成町)を抜けて紀ノ国屋鎌倉店の裏へ。

鎌倉市役所の前までやって来た。

ここでランチする。

道路をはさんで、鎌倉市役所の向かい側だ。
GARDEN HOUSEという。

GARDEN HOUSEの文字どおり、植物だらけのレストラン。
テラス席がたくさんあって、ワンコもオッケー。朝から晩まで営業しており、快適なレストランだ。

順番待ちだ。でもすぐに入れる。

私は中で順番待ち。
妻とドガティ君は外で待っていて、ドガティ君が外から私を見ている。

妻とドガティ君も中へ。間もなく案内されるよ。

塀の向こうは、同じくGARDENが売り物のスターバックス。

似たような雰囲気のお店だ。
メニューが来た。

寒いので、テラス席も周囲を覆って、ガンガン暖房中。それじゃ暑過ぎるのか、あるいは感染症対策か、上の方で空気が抜けるよう外から完全には遮断されていない状態だ。

向うは屋内席。

ドガティ君は店内を半径70cmの範囲で探検中。

「あの、ボクは何かもらえるのでしょうか?」

「そのスパークリング・レモネードとかは、おいしそうですね」

あなたにはいつものフード(毎日食べている専用フードを細かく砕いたもの。ニンゲンの食事中、彼がおとなしくしていると、それが時々もらえる)がありますよ。

「それだけじゃ、つまんない・・・」

ここまでで5,820歩か。

でもそれ以外に朝夕2回のドガティ君の散歩や運動があるもんな。
ま、いいでしょ。
フライドポテトが来た。世界的に不足気味らしいが、ここにはある。

こちらがフムス。
茹でたり蒸したりあるいは生の野菜が、パテとともにやって来る。

焼きたてのパンも出て来る。手前はバターと塩。

そんな食事が始まった。

かなりおいしいねえ。とてもスパイシーな香りのフムスだ。

何からできてるんでしょ。妻によると主材料は豆らしい。クミンの香りが強いな。

ホワイトという名のピザ。ゴルゴン・ゾーラやモッツアレラがかかって、その塩気のところにハチミツを掛けて食べる。定番ピザのひとつだ。文句なしにおいしいよ。

「かわいいワンコにピザはないんか?」

あらへんよ。
ポテトもしっかり食べちゃいましょう。

「かわいいワンコにポテトもないんか?」

諦めなはれって。
ご馳走様でした。
ヒトの少ない通りを抜けて、鎌倉駅の東口へ向かう。

途中、この肉を炭火焼で食べさせる店からすごく良い匂いがしてくる。

ワンコと女性の衣料品専門店。なぜかニンゲンの男性用のはないらしい。

不思議な店だ。
ワンコならオトコでもいいらしい。

佐助稲荷神社でいただいた動物お守りはこちら。

これでドガティ君も健康に楽しく暮らせますよ。

3回連続の投稿もこれで終了。