徐々に薪ストーブで屋内が温まる。
山荘に到着した直後は、山荘内の気温も外気温とほぼ同じ水準のはずだ。
前回お見せしたとおり、この時点で外気温はマイナス10度だった。
熱すぎるくらいまで、ストーブ本体を一旦温めましょう。
そうしたらダンパーを締めて、あとはちょろちょろ薪を燃やせばいい。
お利口な米国製ストーブが、あとは上手にやってくれる。
冷え切った山荘が、いきなり温まって来るとあちこちで「バキッ!」と音が鳴る。
収縮していたものが、一気に緩み、少し膨れるのだろうね。
よく見ると、あちこちに亀裂が入っている柱や梁。
自然な木材ってそんなもんだ。
この柱なんて(↓)かなりの割れ方。
この梁(↓)にも、たくさん割れがある。
じわぁ~っと温かみに覆われてくる室内。
快適になるには1時間以上かかるよ。
寒すぎると体が固まってしまって、筋肉が疲れる。
でも室内の気温が15度にもなってくると、やっと楽になって来る。
煙突の周囲の空気がほんのり暖かくなる。
やがて室内の気温が20度を超えて来ると、もう大丈夫。
「あぁ~、やっと快適になった。ボクは幸せ♪」というのがドガティ君の気分。
室内気温が21度だ。
そろそろ昼ごはんの時間だ。
株式会社キンレイの製品を食べましょう。
キンレイはもともとは大阪ガスの子会社だった。ガスに関連して出て来る超低温を利用して冷凍食品を作ることを意図して生まれた企業で、近畿冷熱(キンレイ)と名付けられた。変遷を経て、今は京都の酒造メーカー月桂冠のグループ企業だ。
私の学生時代にはキンレイはまだ大阪ガスの子会社で、キンレイ本社でその冷凍技術を見せてもらったことがある。超低温のガスを当てた魚は、その瞬間にカチコチに固まるが、それを通常の水槽に入れると再び泳ぎだすとか。柔らかいゴムボールは超低温のガスを当てられるとまるで陶器のようになり、床に落とすと陶器のように割れるとか。
それ以来、キンレイって私にとっては身近に思える企業だ。
温めるだけでおいしく食べられるキンレイの鍋焼きうどん。
ドガティ君は「ボクもなべ焼きうどんがもらえるのかなぁ~」とつぶやいている。
あぁ~、残念でした。
絶望するワンコ(↓)。
午後二時半。
さあ、出かけよう。
外へ。
ドガティ君が大好きなところへ。
こちらは鎮座する御柱。
普段おとなしい気質の諏訪人が、この時ばかりは燃えあがる御柱祭。
それに使われる御柱だ。
諏訪大社には上社と下社があって、上社には本宮と前宮、下社には春宮と秋宮がある。
ここに置いてある御柱は上社のもの。勇壮なお祭りだよ。
これをここから諏訪大社上社までただただ曳いて行くという気が遠くなりそうなお祭りである。
里を抜け、川を渡る。
しかも途中で坂の上からこの御柱を落とす。それも、人が上に乗ったまま。。。
2004年に見た時は目の前でけが人が出た。皮膚が打撲で紫色になってたな。担架でそのけが人が運ばれて行った。
ドガティ君が自分の運動場のように考えている農場(八ヶ岳中央農業実践大学校)のすぐ北側に御柱は置かれている。
ドガティ君は雪に戸惑う。
いつもはきれいに刈り込まれた緑の広場だからね。
「おとーさん、寒いです」と左前脚を上げているドガティ君。
「おとーさんでもおかーさんでもいいから、早くボールを投げてください。寒くて耐えられません」とつまらなそうにしているドガティ君。
なんて言ってたら。おかーさんがいきなりボールを投げた。
人間たちは防寒対策がばっちり。
私は20年前に購入したモンベルの分厚いジャケットにユニクロの暖パンだ。
ここに来るとこのモンベルのジャケットが大活躍する。
鎌倉ではこんなの着てたらちょっと歩くだけで暑くて嫌になるだろうね。
寒いのはドガティ君だけ。でも走れば平気。
ボールくわえて楽しい、楽しい。
ボールをカミカミ。
それをまた投げてもらって、獲りに行き、くわえて走り回る。
「おかーさん、また投げてぇ~」と持って来る。
なんてことをしているうちにヘトヘトになる。
原村の中心地へ移動しよう。
原村の中心地とは、払沢交差点のことだ。
ここには村の生活に欠かせない重要な機能(村役場、JA信州諏訪の支店、Aコープ、Aコープ経営のガソリンスタンド、少し離れて諏訪信金の支店)が集まっている。
中心地というにはあまりに地味な景色だな(↓)。
ここが村役場で、その横にこのATM(JA、諏訪信金、八十二銀行)がある。
私はJA信州諏訪に口座を持っていて、その口座から山荘の固定資産税やプロパンガスの料金が引き落とされている。その口座にちょっと入金。
さらに移動して富士見のあぐりモールへ。
しまむらへ行ってみましょう!
お客さんが来る予定だったのだが、古いお客さん向けスリッパは捨ててしまったので、しまむらでそれを買うことにしたのだ。
290円ですって。なんでも安い。
しかしその後アクシデントがあり、お客さんを招くことが不可能になってしまった。
その話はまた今度。
しまむらのあとは今井書店富士見店へ。
この今井書店は店内に面白い本を置いている。
SNSでも常に本の情報を発信している。
どんどん気温が下がって来たな。
食材を購入して帰りましょう。
【つづく】