本日の音楽はあとでジャガーXJに乗るので、Elgarの"Pomp and Circumstance," Op.39: March, No.1 in D♪♪♪
この英国的音楽とは関係なく、最初は米国の話だ。
日本時間で一昨日(7月13日火曜日)の夜9:30、米国ニューヨーク時間で同日朝8:30に発表された6月の米国消費者物価総合指数は、前年同月比で9.1%の上昇となった。1980年代以降なかった数字だ。
【Source: Bloomberg】
次の画像(↓)がそれをグラフにしたものだ。
とてつもない上がり方だ。
インフレなんて言葉は死語かと思っていた人々を、経済統計が驚かせている。
【Source:米国労働省】
石油価格等は6月以降落ち着いてきてはいるが、今回発表された数値により、物価上昇を抑え込むことを優先するFRB(米国の中央銀行)が今月下旬のFOMC(定例会議)で政策短期金利を0.75%切り上げることは確実視されることとなった。場合によっては1.00%の切り上げもあるかもしれないという見方も出て来た。
それを繰り返せばインフレは収まるかもしれないが、おそらく来年あたり景気がかなり悪化するのでは?という予想が当然出て来る。
米国国債の利回りも変化してきている。政策短期金利の急上昇が予想され、それを織り込んだ国債利回りも上昇するが、短い期間の利回りほど上昇が大きくなる。早く満期を迎える2年債の利回りは急に上がり、今後景気が悪化しその後なんてどうなるかはわからないわけだから、もっと長期の10年債の利回りはそこまでは上がらない。
【Source:FRB、CNBC】
したがって10年国債と2年国債の利回りの逆転がひどくなってきた。利回りの差はグレーの面であらわされている。それは今月に入りマイナス圏に達している。10年国債の利回りが、2年のそれを大きく下回るようになって来たのだ。
こういうことはめったに起こらない。そしてそれが起こった時、往々にしてしばらくすると本当に景気が悪化する。今回はインフレがすごいので、いわゆるスタグフレーション(景気悪化とインフレが同時に起こる)になるかもしれない。
いきなり話が変わる。しかしそれはインフレと無関係ではない。我が家は日清オイリオのヘルシー・リセッタを愛用している。ちょっと高いが、妻はこれに執着する。実はこれの値上がりがすごい。
西友七里ヶ浜店では数週間前までこの600g入りボトルが税抜き370~380円ほどで売られていた。世間に比べて、これはかなり安い価格だったと思う。ところが先週までにそれは税抜き450円台に上昇した。しかし昨日(7月14日)それを店頭で見たら税抜き558円になっていた! それってここ数十年見たことがない驚愕の価格上昇だ。数週間で、税抜き370~380円が同558円って。
米国消費者物価総合指数が昨年比9.1%の上昇といって世界が驚いているが、そんなもんじゃない、西友におけるヘルシー・リセッタのここ数週間の価格上昇幅は!!・・・困った。買う気がしないじゃない。
スマホで(その時PCは妻が使っていた)インターネット検索した。どこもすごく高くなっている。あちこち見てたら、やっと安いのをみつけた。同じヘルシー・リセッタ600gのボトルが1本478円だ。しかもクーポンが得られると安くなるのでその場でそれを得た。送料を650円とられるが、それでも7本も買って「税込み価格+送料」のトータルで2,496円だ。税抜き1本558円よりはるかにいいよね。1本あたり245円ほど支出が少ない。それで7本購入だ。
即座にクリック!!
・・・物価上昇を実感する出来事だったな。
最近こういう姿勢が好きなドガティ君。我が家内で一番好きに振る舞っている我が家のアイドルだ。だっこしてもらって、前足はデスクの上に載せて、外を眺めたりする。
無事にヘルシー・リセッタを安く仕入れるという任務を遂行した私は、食料品のお買い物に出た。
ムクゲが咲く。
好きな花だ。
山椒もあちこちで見られる。
手に取るといい香りだ。
私は山椒が大好きなのである。山椒の実とちりめんを煮たのが特に好きだ。
醤油や砂糖で煮て、ごはんにふりかけて食べる。
ほら、実がいっぱいだ(↓)。
山椒はいい、問題はない。
問題は次だ。
ガーーン!! ショックだ。
定休日だって。
私は七里ヶ浜弁当を買いに、七里ガ浜住宅地唯一の酒店である高山商店にやって来たのだ。
そうしたらなんとお休み。この日は第二木曜日(7月14日)だった。忘れていた。残念。ショックで口がきけない。
まだ弁当ができていなければ注文だけしておこうと思って来たのだ。しかしそれも不可能。もはや私の胃袋は、七里ヶ浜弁当に向かって、その形を変化させていたくらいだ。胃袋の中をヨダレが流れてもいた。残念だ。
パシフィック・ベーカリーでパンを買ってもいいが、ちょっとそれでは足りない。
もうちょっと腹を満たしたい。
ということで西友七里ヶ浜店に行った。
買って来たのはあなご押寿司だ。
いいだろぉ~。穴子だぞ。
うなぎの価格高騰の影響なのか、かつては安かった穴子の価格も上昇中だ。
なんでもインフレ、インフレ。米国と日本はそんなことまでオトモダチ。
薄い穴子だ。しかし文句言ってはいけない。これでもとても美味しい。
できれば分厚いのを柔らかくふんわりと蒸したか、あるいは茹でた熱々の関東風の穴子にタレを掛けたものを食べたい。
ちなみに関西風って、いきなり焼いた穴子寿司が多い。
私は関西人だが、焼いたのより蒸すか茹でたのがいいなあ。溶けるような穴子。
ピリ辛キュウリも食べましょうね。
コリコリ。ポリポリ。
次の問題がある。
インフレだと言うのになぁ・・・本当にインフレでただでさえ大変なのに、ダイソン(掃除機)が壊れた。下の画像で、奥のはファンで手前が壊れた掃除機だ。
妻はもう次のダイソンの掃除機をネットで検索し始めた。
そして次のダイソンの掃除機はコードレスを買うことになった。これで快適なお掃除ライフになりそう・・・でも私が掃除機を使うことはほとんどないけど。それはもっぱら妻の担当になっている。
また出費がかさむ。しかし冒頭の物価上昇で株価が下落したので、株価が下がったら儲かる仕組みのETFを購入しているから、その分はそれで出た利益で相殺するくらいの計算にはなっているけど。
しかしそれ以外に損しているものがあれこれある。なんか幸せなような不幸なような全体的にモヤモヤな環境、気分だ。
庭にキノコ。
話は変わってこの日はNさんと鎌倉デート。
Nさんはお仕事でいろいろとお世話になった方。
我が家の近所まで新しい愛車で来られたらしいが、まだ到着しない。
あ、来た!
これ(↓)、わかりますか。ジャガーのXJだ。
ジャガーのフラッグシップ的車種であるXJがジャガーらしいというか、英国車らしかった最後のモデルで、これは2009年の新車登録。大事にメンテされいてて走行距離が短いものをNさんは最近手に入れた。
ジャガーはかつてランド・ローバー社やボルボ社と一緒に、米国フォード傘下のプレミアム・ブランドのひとつだった。このモデルはそんな時代にデザインされていて、この頃までのジャガーは米国人他が思い浮かべるような英国車のイメージを随所に保っていた。しかしフォードはこの3つのブランドを手放してしまう。10数年前からジャガーもインドのタタ社の傘下にあるし、その頃から発展途上国でもどんどん売れ始めたわけで、購入者側が求めるものもどんどん変化しているだろうから、ジャガーもそれを受けて変化してきた。
いいねぇ。このウッドの色、垂直に立ったダッシュボードまわり。
いかにも英国的な内装だ。
XJで鎌倉プリンスホテル、七里ガ浜高校の間の坂を下りる。
稲村ヶ崎方向へ向かう。
静寂性に優れるよ。
私は助手席。
ドアのレバーのデザインもとってもジャガーらしいものだ。
妙に小さいのである(笑)。
欲しいなぁ、XJ。
垂涎ものの年式、コンディション、デザインのXJを手に入れたNさんが羨ましい。
鎌倉中心部に到着。
まるでまだ新車みたい。。。保護フィルムが貼られたままだ。
正面からお見せしましょう。
このフロントグリルがメッシュ状になっているのが、この頃(2009年)に生産されたモデルの特徴でもある。
小型で似たような顔をしているXって車種があるが、それも同様だった。
ご存じ、ジャガー on ジャガー💛
これはメーカーのオリジナルには当時すでになく、おそらく以前のオーナーさんがディーラーに依頼して付けたのだろう。
全景はこちら。斜め前からね。美しいのです。
短かったが楽しいドライブでした。
Nさんと一緒に予約してあった山下飯店へ。
生ビールで乾杯!
お久しぶりでぇ~す。
前菜でスタート。
スープ。
牛肉と野菜の炒め物。
揚げ物だ。春巻きやから揚げ。
野菜やきのこの炒め物であんかけだ。
再び生ビール。
たまご、ニラ、ネギ。
炒飯。
デザート。
すごいコース。もうお腹いっぱいだ。
Nさんと私の両方がよく知っていて最近お亡くなりになった方の思い出、それ以外にも共通の話題は多い。あれこれしゃべりまくって2時間ほど。
Nさんは宿泊先へ向かった。山下飯店からすぐのホテル・メトロポリタンだ。
駐車場も山下飯店もホテルもそれぞれ至近距離で、楽々。
Nさんとお別れして、私は江ノ電鎌倉駅へ。
七里ガ浜住宅地まで戻ってきたぞ。
昼間は人も多いこのあたりだが、夜9時前にはとても静かになる。
楽しい1日でした。
おやすみなさいね。