資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

費用便益分析~防災立国から

2013年09月14日 | ビジネス・経済













防災立国--命を守る国づくり
クリエーター情報なし
潮出版社

 三橋さんの「防災立国」という書籍を読む。防災減災ニューディール政策の考え方などが解説されている。日本のデフレの主原因は、建設国債を減らしたこと。借金が増えているのは赤字国債、赤字国債は税収が減ったから増えてきた。税収の落ち込みはGDPが減ったから。それなのに、マスコミは無駄な公共事業をやってきたら借金大国になったといっている。明らかに間違いである。こちらにも書いてある。
 
 筆者は、災害大国日本の安全を確保し、デフレからの脱却、雇用の増大等を目的として、公共事業を元に戻し、GDPに寄与しない子ども手当などの所得移転系の対策をやめよ、という主張。いつもの主張だ。
  
 話は違うが、この中に費用便益分析(B/C分析)というのが登場する。公共事業の効果を比較するときにやるやつだ。日本のB/C分析は特殊らしい。日本の場合、効果として入れているのは、走行時間短縮益、走行経費減少益、交通事故減少益の3つだけだそうだ。高速道路を建設することで、地域経済が成長する、自然災害時のバックアップになるなどは便益として認められないそうだ。

 ほかの主要国では、走行快適性、旅行時間信頼性、騒音、地域分断の解消、健康、雇用増加、集積による生産性向上など様々な効果が便益に入っている。イギリスではいつもB/Cは3を上回るが、日本では交通量が少ない地域では1以下になる。

 国内道路の比較なら、わからないことはないが、港湾など海外と競争する港は、日本は東京が27位、横浜が40位、以下・・となるが、1位が上海、2位がシンガポール、3位が香港となって、貿易量は皆上位に取られてしまう。考えさせられる書籍である。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする