資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

電気コードの結び方

2013年09月12日 | 執筆・講演・診断
 昨日は、企業管理者研修。メニューは労務、財務、そしてプレゼン。このうち労務についてお話しする。
 
 テーマは、人への教え方。TWIというトレーニングの中で、「電気コードの結び方」というのがある。診断士会のプロ講師養成講座で何度も習ったやつだ。電気コードの結び方を通じて、人へ教える難しさを学ぶのである。

 まず、全員に電気コードを配布する。この電気コード、日本ではすでに作っていないそうで、中国からの輸入品。そして、講師の私がコードの結び方を実演する。一度ではわからないため、二度、三度やって見せる。

 次に受講生は手元の電気コードで実際にやってみる。これがなかなかできない。コードの結び方だけだから、それほど難しい作業ではないのだが、意外に覚えられない。

 次に、講師の私は、受講者のテーブルに行って、そばで見せる。できない人にはすぐそばでやって見せる。結局全員の前では7回やって見せた。これで約半分ができるようになる。すると、できる隣の人から聞いたりして、そのうち全員ができるようになる。

 自分ができたら、次に、それを人に教えるため、マニュアルを書く。そしてそれで理解できるか、グループでディスカッションする。最後は私の解答例を説明する。

 この研修は、一見簡単なことなら、相手はすぐにわかるだろうと思っていたら、意外に難しい。普段から部下に教えていることは、部下には通じていないんですよ、と気づかせるのが目的である。

 TWIは戦後日本に入ってきて、主に製造業で行われているトレーニングである。昔風の研修だが、本質を突いている。

   
コメント
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