資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

花火鑑賞士受験記

2014年10月14日 | おもしろ資格とその活用
花火の図鑑
クリエーター情報なし
ポプラ社


 日曜日は、朝6時前に電車に乗って、大宮から新幹線で、秋田県は大曲へ。秋田新幹線こまちに初めて乗車する。2時間半ほどで、大曲駅に着く。この駅では、普通の電車の隣に新幹線が着く、という不思議な光景だ。そしていかにも花火の街という看板が目につく。
  

 駅から歩いて、会場のホテルへ。結構立派な会場だ。まだちょっと時間が早かったので、ホテルのロビーに受験者がたむろしている。時間になって2階で受付する。受験者はおおよそ100人だ。
  

 私の席は、前から2番目。隣の女性は、花火の本を持っている、かなりの花火マニアと思える。講義は4部に分かれる。1部は花火の歴史と花火概論。花火の始まりは、秦の始皇帝が万里の長城でのろしを上げたのが始まりのようだ。日本では徳川家康が花火を見物している。江戸時代の玉屋と鍵屋の話、和火から洋火へ、などを学習。
   
 ここで昼休み。弁当は講習受験料6千円の中に入っているようで、別室で弁当を戴く。別室で隣の宮城県から来た男性と話をする。そして2講は、花火の製造と打ち揚げ。花火師の方からの講義である。配合から成形、玉込め、玉貼り、最後は打ち揚げの方法について学習。この講師の方は、試験に出題されそうなところは、声が大きくなる。そこを皆チェック。
  

 3部は、花火の種類。昼花火と夜花火。花火には、鑑賞用の昼花火があるそうだ、知らなかった。そしてパッと円形に広がる割物、ポカッと割れて部品が放出されるポカ物、小割物などに始まって、細かな分類の話。ちょっと覚えきれないな。
 
 最後の4部は、全国の花火大会と鑑賞のポイント。この方の講義が一番長い。ところどころ聞き取りにくいとことがあるが、まあしょうがないか。花火大会には、競技会と普通の大会がある。競技会には、決まった形の割物の部と創作花火の部がある。創作花火は、職人が自由に作れ、新しいものがどんどん出てくる。最後にVTRで鑑賞のポイントを解説してくれる。菊と牡丹の違い、芯入り、八重芯そして、曲導、変化等を解説してくれるが、初めてではとても覚えられない。
  

 講義が終わって、いよいよ試験。まず筆記、合格率が高いと聞いており、簡単な試験かと思ったらたら、あにはからんや、20問以上あって、結構細かなところが出る。記述式もあり、花火の断面図を書いたり、打ち上げ方法説明する。「あなたが一番感動した花火について200字以内でかけ」という問題。この問題は加点の対象になるという。ふ~む、国家試験ではないから、このように受験者の気持ちを聞く、問題はなかなかイキな試験だ。

 筆記の1時間が終わって、最後は実技を20分間。これはVTRを見て、その花火の正式名称を書く。5つの花火について出される。これがなかなか難しい。そもそも種類などはうる覚えなのに。例えば解答はこんな感じ。「昇曲導付三重芯変化菊」(のぼりきょくどうつきみえしんへんかぎく)花火が昇る際に、小花を咲かせたりする曲導、花火の中に同心円状の三重の花火が見られる三重芯、菊は、尾を引いて花が開くタイプで、これが最後に変化する、変化菊。難しいでしょ。

 終わって、会場は緊張が解けた感じ。18時20分頃修了し、挨拶をして、暗い位中を駅へ。新幹線に乗り遅れたら帰れないため急ぐ。発表は,NPOのHPに記載される。まあ、楽しみにして待とう。

 大曲花火鑑賞士、今回は12回目だというが、関係者の方の努力で続いているようだ。お疲れさまといいたい。それとあの日本の職人の細かな手作業による芸術品は、海外にどう評価されているんだろうか。花火会社は中小企業が多いと聞くが、海外進出を本格的に考えたらいかがでしょうか。きっと売れると思いますよ。

 
コメント
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