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SANKEI DIGITAL INC. |
経営戦略では、フレームワークという考え方がある。戦略を考える際に、ある種の型にはめると考えやすいというものだ。そのフレームワークは様々なものが考え出されている。
中小企業診断士の一次試験科目、企業経営理論でも、フレームワークを学習する。そのひとつに、「競争地位別戦略」というのがある。業界の会社が、あるポジションにあるとしたら、その戦略は類型化される、というものである。そのポジションというのは、リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーという類型だ。
どんな業界でも適用できそうだが、今回は、今、話題になっている、新聞業界を考えてみる。リーダーとそれに対抗するチャレンジャーは、発行部数からいうと、読売新聞と朝日新聞だろう。どっちがどっちかわからないが、間違いない。その戦略はフル戦略、つまり特定の戦略を取らずに、全方向を目指す戦略だ。
次に、フォロワーとニッチャー、フォロワーは、毎日新聞に、東京新聞。こちらの戦略は、リーダーやチャレンジャーの模倣をする戦略、そして低価格戦略だ。毎日の慰安婦記事など、今はさすがに違ってきたが、これまでずっと朝日を追っかけていた。東京新聞も同じだ。そして東京新聞は低価格だ。
最後に、ニッチャー、これは、サンケイ新聞だ。こちらの戦略は、市場を狭くしてその世界では独壇場を目指す。慰安婦問題等は、主流である朝日の逆を行く、サンケイの独壇場だった。その逆が今は、主流になりつつある。ニッチャーの勝利になりそうだ。
というわけで、この競争地位別戦略、自動車やビール業界、ガス業界など、どの業界でも使えますぞ・・