経済で読み解く日本史、ようやく全5巻を読み終えた。経済の角度から見た日本史など、私は初めて読んだ。このような書籍、今までもあったのだろうが、私は初めてだ。結構売れてるというから、私のような一般人にとって、初めて読む方も多かろう。
5巻目は大正・昭和時代だ。ポイントはなぜ日本は戦争に突っ込んでいったのか。今までその理由ははっきり聞いたことがなかった。本書では経済的な要因が書かれている。話は金本位制や日露戦争まで遡るが、詳細は内容を読んでいただくとして、私は結構満足する答えだった。
全巻を通すと、室町時代から、現代に至るまで、マネーのコントロール次第で、インフレ・デフレを繰り返している。明の渡来銭、江戸時代の貨幣の改鋳、明治時代の金本位制など、いずれもマネーのコントロールの話だ。今でこそ、マクロ経済が発達していて、何をすればどうなるかは経済学の研究成果でおおよそわかるが、当時は難しかっただろう。
この書籍、文庫本で1冊648円+税だから、そんなに高価でもないし、軽い。持ち運びできるため、私は登山などイベントに出かけるときでも持って行き、すきま時間で読み終えた。お薦めの書籍ですよ。
【数量限定】経済で読み解く日本史 文庫版5巻セット | |
上念 司 | |
飛鳥新社 |