知り合いの企業さんから、丙種ガス主任技術者試験の講師ができないか、打診があった。丙種ねえ・・甲種、乙種の下位資格だから、簡単な試験だろうと思い、「できますよ」と答えておいた。しかし気になって、じっくり内容を調べてみた。
おやおや、この試験、甲種乙種とはまるで別の試験だ。製造が特定ガス工作物、プロパンボンベなどをおいた基地(団地に1か所程度置く)からガス導管で各戸に供給する。一度現物を見たことがある。
昔は簡易ガス発生事業と言っていたが、先般のガス事業法の改正で、ガス小売事業の中に入っている。この事業のガス工作物の工事・維持・運用の保安の監督をするのには、丙種ガス主任技術者が必要だ。試験の合格率は、毎年おおよそ30%、甲種・乙種ほどではないが、そこそこのレベルだ。
特定ガス工作物を相手にするとあって、法令や、製造、論述などは、甲種乙種に比べてかなり異なる。基礎理論は同じ、供給と消費機器も同じだ。講師をするとすれば、半分新たに学習が必要だ。その期間は、3か月ほどかな。
テキストは、日本コミュニティーガス協会という団体から発行されている。7冊だ。合計のお値段もなかなかなだ。
この業種、地方が多いようだから、講師業としては、zoomで行うのにちょうどいいな。来年開催に備えて、次のシーズンオフに学習してみるか。また新たなマーケットが見つかったような気がする。