kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

長期計画?

2017-06-06 | 陸上競技
少し話をした内容を。

kns先生と少し話をしました。「短距離選手は100mと200mという感じで複数種目に出場するのに去年は1種目ずつしか出ていなかったですよね」という話。よく御存知でした。注目してもらえているというのは本当にありがたいなと思います。「1種目にしか出ないのはなぜか?」という問い。それほど深く考えているわけではないのですが(笑)。

昨年度、うちの1年生女子(現2年生)は1種目ずつのエントリーでした。ひょっとしたら複数種目に出てもそれなりの活躍をしたかもしれません。が、「まー良いかな」という感じでした。本人たちは不満があったかもしれませんが。

今回預かっている選手たちは私自身初めての「100m12秒台」でした。中学時代に12秒台で走るなんて考えられないと思っていましたから。それがうちに来てくれました。その時に思ったのは「3年間かけてやっていこう」という部分です。これは師匠からの影響が強いと思っています。強い選手だからといって特別扱いしない。1年生は1年生。まずは基礎的なことをしっかりとやっていく。レースには出すが「調整」ばかりやっていると本当に必要なことができないので「結果」は出たらもうけもの。1年時には大きな成果を求めない。その話を以前から聞いていたので私も「焦らず土台作り」を最優先してきました。

もっとも「走らせたくてもできない」という部分もありました。基礎体力や基礎筋力がほとんどない。その状態でレースだけ重ねていってもどこかで「頭打ち」になるだろうという予測があったからです。本当に基礎的なことを繰り返してきました。「記録」という部分では思うように出ないので本人たちも思うことはあったと思います。

運良く秋には県新人で100mで勝つことができました。まーそれはそれ。勝てることに越したことはないですがそこだけを目指してやっているわけではありませんでした。

シーズンが変わり今年は複数種目にチャレンジ。やっと「走り切れる体力」が付いてきたかなという感じだったので。結果的にNとMが200mで中国大会に進みます。去年の200mを何回走っただろうか?それでも学年が上がって活躍できるほうが「楽しい」のではないかと思います。

実際、リレーの1走を走っているAは1年生の時には14秒8くらいでした。1年次は練習をしてもなかなか結果につながらない。競技をする雰囲気ではなかったというのもありますが。それが先日の県総体では13秒28。NやMが活躍して目立っていますがAの存在はチームにとって大きいのです。14秒8のままではとても48秒6は出せません。時間をかけて「心」と「身体」を作っていってやっとここまで来ました。短期間では成果が出ないかもしれませんがこうやって「形」になっていく。

NやMが100mでワンツーフィニッシュをしたというのは目立ちます。しかし、うちの選手は少しずつですが力を伸ばしています。どちらが嬉しいか。単純比較はできませんが私にとってはNの12秒43もAの13秒28も同じくらい「価値のあるもの」なのです。

「長期計画」でやっているつもりはそれほどありません。しかし、結果的にやろうと思えば「時間がかかる」のです。1年生の最初から活躍できればそのほうが良いのかもしませんが、3年生になった時に「やっていてよかった」と思えるような競技生活をしていけたらと思っています。

うちの女子が活躍できているのは今の2年生が来てくれたからというのはあります。しかし、本当はそれだけではない。それ以外にしっかりと練習を積んでくれる上級生がいたからです。男子も女子もしっかりとやってくれていました。「43秒4」という男子のリレー。中国には届きませんでしたが2年前には到底考えられない記録です。そうやって「進んできた」というのは大きいと思っています。

まだまだ道半ばです。やるべきことはたくさんあります。焦らずやりたいなと思っています。

話の中で定時制の生徒が自主練で坂道を走っているというのが出てきました。頭が下がります。練習する「時間」「場所「環境」がない状況でも「少しでも速く走りたい」という気持ちがあるから自分で動く。昨年全国大会に出場しているということなので今年はもっと活躍してくれたらいいなと思います。

年を追うごとに少しずつ成長していけたらいいなと。目の前のこともすごく大切。それだけではないという感覚を持ち続けたいですね。

何の話?(笑)。まー書きたいから書いたというだけです。
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チームとして

2017-06-06 | 陸上競技
思うことを少し。

月曜日の練習前、練習後に話をしました。特別な話ではなく私からすれば「当たり前」の話でしかない。更にはそれに関して少し前にほかの人と話をした内容を踏まえて少し書いておきたいと思います。

日めくりカレンダー、「中国大会まであと10日」となっていました。本当に早い。あっという間に時間が過ぎていきます。チームとしてはどこを目指すのか。現時点でいえるのは「IH出場権を獲得する」ことのみです。女子のリレーに関しては表彰台を狙いたいと思っています。もちろん簡単ではない。そんなことは分かっていますが「やるからには」です。

今回は女子の100m・200m・4継、男女棒高跳での中国大会。男子の棒高跳はかなり厳しいですがそれ以外の種目に関してはIHへの可能性が十分あります。うちのチームの中からIHへ進む選手が出るというのは本当に大きな意味があると思っています。男子は残念ながら中国大会がない。だからといって「自分たちには関係ない」という感覚でいてもらうと困ります。

全員で同じ目標を掲げる。女子がIHへ進めればこれから以降男子も間違いなく強くなると思います。男子は1年後に向けての再スタート。その中で女子がIHに進めばチームの中に「勢い」が生まれます。チーム一丸となって「女子がIHに進むため」にやっていく必要があると思います。「自分は関係ない」と思うような選手がいれば間違いなくそこから崩壊します。全員で同じ目標に向かう。ここだと思っています。

うちのチーム。本当にマイナーでした。赴任した時にジャージの背中に「山口」と入れるようにしました。県外に出た時に学校名だけではどこかわかってもらえないと思っていたからです。「hoshoは誰でも知っている」と上級生に反対されました。何を思ってそのように発言したのかは分かりません。が、競技に関して言えばかなり知名度は低い。県外では誰も知らないチームだと思います。だからこそ「山口」を入れたい。そう思っていました。

実際問題、今でもそれほど知名度はないと思っています。県内外から注目を集めるほどのチーム力はない。それでも少しずつ「チーム」として進んでいきたいと思っています。「変化」を生み出す。この中で様々な「痛み」も伴います。私自身、競技から距離を置きたいと思うこともかなりありました。ここまでして競技をする必要はあるのか、と。

「競技をやりたい」と思ってくれる選手が少しずつ増えてきて少し雰囲気が変わりました。もちろん簡単ではありませんが。その部分は大きかったと思います。雰囲気が「競技をする」という感じになってきたことで競技力も多少なりと上がってきました。県総体で少しずつ入賞できるようになってきて「中国」でも戦える可能性が出てきた。やっとここの段階です。

だからこそ「勝ち上がる」必要があると思っています。IHに進むことで「歴史は変わる」と思うからです。無名の普通の高校がIHを勝ち取る。それは人生の中でも大きなことだと思います。全員で同じ目標を共有しながらやっていきたい。喜びも悲しみも共有しながら進みたい。そう思っています。

今最優先は中国大会に向けてです。練習中にそれ以外に構っている時間はありません。男子には女子のサポートをして欲しいという話もしました。もちろん、自分たちの練習も大切です。が、「チームとしての目標」を掲げながら進んでいこうと思っています。その部分の理解はしてもらいたい。全員で。そう思います。

微妙な内容ですね。上手くまとまりません(笑)。
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スピード刺激

2017-06-06 | 陸上競技
月曜日。週初めですがかなりハード。毎週なので慣れるしかないと思うのですが。

この日は7時間授業。普段よりも1時間近く学校が終るのが遅くなります。競技場に行くには時間が足りません。学校でできる事をやる。グランド自体は広く使える日なので十分対応できます。

アップメニューをやってからハードル股関節の補強を。走る練習をしたいとは思っていますがやはり体幹補強は続けたい。スイッチングのタイミングをつかむためにもここの部分はやりたいなと。スピーカーを使ってリズムを保ちながら実施。1年生はこの部分ができません。筋力的なものもあると思いますがリズム感が・・・。自分の身体を上手くコントロールできない子が多いですね。こういう部分の練習もしていかなければいけないと思います。

いつも通りの流れの中でハードルドリルとハードル抜きを。DM走をしようかなと思っていましたが本当に久しぶりに縄跳びを。「冬期練習やってるわけじゃないんだから」と言われるかもしれませんね(笑)。が、この動きを見ていて課題が明確に。接地とタイミングを常に意識させていますが縄跳び走をした時に「出来ていない」と感じることがかなりありました。縄跳び走が上手く出来ない選手には共通する部分がある。

その動きを見て急遽スイッチングを。足先だけの動きにならずに身体の前側で動かす感覚。更にフォローレッグが遅れないようにする。この部分が走りに直結するかなと。繰り返しやりました。

そこからスパイクを履いてウインドスプリント。あとは10バトンと25並走。3060で。1年生もやらせようと思いましたがまずはバトン受け渡しが出来ません。全員がきちんとできるようにしておきたいので合間に練習しておくようにしました。

どうでも良いこだわりかもしれませんが1年生には普段使わないバトンを使わせました。理由は「バトンを落としたくないから」です。縁起を担ぐというわけではありませんが。1年生がバトンを使うと落下する可能性があります。私的にはバトンが落ちるというのはありえない。絶対に許さないといスタンスでやっています。1年生が使うと適当に扱う可能性がある。練習で使うバトンはうちにとっては大きな意味がある。

男子は3年生が抜けてメンバー変更を余儀なくされます。もう一度チームの作り直し。走順などは大きく変えたくないなというのもあるので1走のチェンジだけで済ませたいなと。もちろん多くの選択肢の中から考えていきたいと思います。全員が万全の状態ではありませんから抜けながらのバトン練習。無理をさせる気はありません。ここはすごく大切な話だと思っています。やる気が出ていて頑張らないといけないというのは分かります。こういう時だからこそこちらは抑えながらやらないといけない。焦る必要はないのだから。

女子。Sはリハビリ中。スパイクを履いて速い動きの中で様子を見ています。絶対に再発させるわけにはいかないのでかなり抑えながら。ドリルなどは全く問題なくできます。動き的には問題ない。こちらも焦らず中国に向かいたいと思いますね。それ以外の3人。かなり走れるようになっていました。先週末の動きが嘘のよう。まー筋肉痛が治れば走れるようになるのは分かっているので当たり前なのですが。手応えがあります。

これまでインターハイを賭けた戦いの前、私自身がナーバスになる事もありました。今回もトラブルが発生しましたが対応は冷静にできていると思っています。焦らずやるべきことをやる。それしかないと思っています。「なるようになる」という楽観的な感覚を持ちながら「やるべきことをやる」というスタンスを保つ。楽観視するのではなくやれる事に関しては全てやる。それしかないのかな、と。

自分達がきちんとやっていく以外に勝負ができる可能性はないと思っています。自分達が目標とする記録を出さなければ勝負の舞台には立てないのですから。そう考えると自ずと「やるべきこと」は見えてきます。本人たちにもそういう話をしています。

いつも通り。少しずつやっていこうと思います。応援してもらえる事が力になります。前に進みたいと思います。見守ってください。
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