kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

インターハイ終わる

2023-08-07 | 陸上競技
2022年のインターハイが終わりました。結局、「戦えない」というのを突きつけられて戻ってきただけになりました。それは私自身の責任も大きいと思っています。本当に難しいなと感じています。

4月から女子の指導をさせてもらっています。4月の一番最初にあった高体連記録会の結果が4継で50秒0でした。この状態で「インターハイで戦う」というのがどれだけ「現実的なこと」かどうかは私自身分かっているつもりです。選手を鼓舞しなければとうてい間に合わない。いや、誰もこの時点でIHに行くということが現実的に可能かどうかを判断で来ていたか。「やれば記録が伸びる」というのであればそれほど難しくない。しかし、「IHに進む」ことがかなり厳しい状況にあるというのは確かでした。400mHに関しても68秒くらいで走っていたか。大きな故障をしていて出遅れているというのではない状況で「夢みたいな話」をしている自分もいました。

無理矢理というかかなり「急ピッチ」でやっていきました。最終的には4継で47秒9まで。昨年度4分8秒くらいだったマイルのタイムも3分54秒まで。それはチームとしては「大きな飛躍」でした。が、そこで終わり。そこから1か月で「IHで戦う」水準に引き上げるのは無理でした。中国大会が終わってから間違いなく「安心」している感じがありました。本当はここから貪欲になってやっていかないといけないのに「練習の精度」は大きく下がった。その状況でIHで戦うというのは不可能だと。分かっている部分もありました。それでもなんとか「予選通過」と投げかけながらモチベーションを維持させるように。

現実は・・・。誰もレースに参加できないまま終わってしまいました。選手には申し訳ないなと思いますが。一気にやってきた反動は間違いなく来ます。本気で「IHで戦う」という意識で冬季練習ができた選手がどれだけいたのか。「自分達の基準」のなかで「やっている」という感覚の中から抜け出せない。

言い訳をするつもりはありません。選手は「練習を頑張っていた」というのは事実です。その「基準」がどこにあるか。「過去の自分」と比べてどうかではない。本当に狙うべき「場所」を知らない中で「自分はやっている」と思っていたら「満足」はするでしょうが「本当に必要な練習」はできないと思います。「本物」を知らないのだから。

1年目の時に「このままでは戦えない」と言葉にして伝えたことがあります。第三顧問の立場であれこれ言うのは良くないなと思ってはいましたが、それでも「見るのが苦しい」という感じがありました。「自分達はやっている」という雰囲気が強くてそこから「勝つために何をするか」という話にならない。言われても現実味がなくて分からなかったのだろうなと思っています。

「本当の闘い」を知らない。そのことを知らなければいけない。「伝統校」と言われる学校には「目に見えない何か」があります。ノウハウと言ってもいいと思います。どれくらいやらないと「勝てない」というのが分かっているからです。だから中途半端な状況で満足はしません。当たり前です。IHに行くことで大きなエネルギーを使うのはどの選手も一緒かもしれません。しかし、目標とする「到達点」が違えばそこに対する「満足度」は大きく異なると思います。

戦えない。それだけを改めて突きつけられました。こんなことを自分自身何度感じながらやるのか。根本的なことから変えていかないといけない。今回IHで突きつけられた現実。それでも県内の他のチームでは実感できない部分だと思います。もちろん、「中国大会に行った」ことで満足する選手もいると思います。中学時代は「全国へ」と思っていたとしても「環境」によって「中国に行ければいいな」というくらいになる。だからこそ「環境」を何とかしたい、クラブチームとしてなのか。学校の教員としてなのか。そこは分かりません。しかし、「IHで戦う」「日本一」というのは捨てたくないなと思っています。

思うことはかなりあります。まだ頭の整理がついていません。必ず書きます。
コメント
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