8月7日、8日で国スポ候補選手の合宿が実施されました。前の記事にも書いた気がしますが、学校の合宿と重なってしまったので私は山口に残ることに。日程が重ならないように早めに県外の合宿を予定していたのですが・・・。無念。
この2日間で「基本的なこと」をやりました。ここも考え方だと思います。普段やらないことをやってもあまり効果がないかなという気もしています。それもあって「基本的なこと」でいいのかなと。7日の午前中はハードルを使っての股関節周辺に刺激を入れることと接地などの確認を。今回はインターハイの男子200mで4位になった選手も参加してくれていました。お手本を。見ているととにかく「接地が強い」という特徴があります。実際に走るときにはそんなイメージはないのですがドリルなどをやるときにその特徴が顕著に出てきます。特別に指導を受けているわけではないので自分で必要なことを「SNS」を利用しながら考えているということでした。「メニューが与えられるのが当たり前」という感覚ではない。これは大きいと思いますね。
午後は軽く補強をしてから加速局面の練習。本人たちの感覚を確認しながらです。ハードル陣はハードルを跳ぼうと思っていましたが、一緒に加速段階の動きをしたいということなのでDMを使っての重心移動などを徹底的に。何本も何本もやります。屋外はあまりにも暑いので室内練習場で練習をしました。日中に屋外で練習するというの不可能だなと思います。練習をする以外のことに配慮を必要とします。危険な状態でやるのはやはり避けたい。ひたすらやりました。スタブロは使わずにマークなどを使って最初の5歩のリズムの安定を図りました。
翌日は身体ほぐしをある程度やってから専門へ。全体でカーブ直線をやりました。これもIH入賞選手に「200mで一番スピードが高いのはどこか」という質問をしました。こちらの意図したとおりの返答。感覚的なこともあると思いますがこういう会話ができるのは大きいですね。面白い。カーブ直線を3本+2本実施。最大スピードを出すためですね。今回はスピードが出たところにマークを置きました。きちんと「乗る」ことも意識させながらです。IH入賞選手は「自分でコントロールするように」という話を。あまり型にはめると上手くいきそうになかったので。そこからスプリント系はSDの確認、ロングスプリント系は「直線カーブ」と120mを3本。ハードルは通常の練習と5歩ハードル。300mHはホームに距離を測って実施。こうなると一人ですべてを見るというのは不可能です。それぞれに付いて動きの確認をしたり、指示を出したりしたい。全部一人でやるのはかなりしんどい。
ショートスプリントはずっとSDの確認をしていました。動画を撮りながら。それをタブレットに落として大きな画面で見る。話をすると面白いですね。自分がやろうとしている動きに対して何をしないといけないのかを考える。一人は頭を低く出るように言われてきたようです。それによりスタートの1歩目から爪先を擦ります。で、潰れて3歩目で崩れる。もう少し色々とやるほうが良いなと思いますね。はまれば出るかもしれませんがはまらなければでないでしょうし。毎日見るわけではないので難しいですね。
ロングスプリントは少し余裕を持って走るようにしました。レースペースです。普段は全力で走るということが多いですが今回は少し抑えてという感じで。男女2人ずつだったのでペースを合わせながらという感じですね。いいペースで走っていました。
午後からはフリーアップにして室内練習場で走る。これも少しスピードレベルを抑えてでした。それほどたくさん走っているわけではありませんが。前半でのピッチアップと身体を起こしていくのを合わせながら。最初から上げすぎると動きのコントロールが難しくなるので少し余裕を持って走って自分で動きをコントロールする感じにしたいなと。30mくらいでピッチマックスになってそのまま中間疾走。これでいいかなという感じでした。少し休憩を挟みながらトータルで6本程度走ったでしょうか。何人かは感覚がつかめたということでした。やって意味があるかなと。
普段はなかなかできませんが。やりたいことをやれたかなと。自分のところの選手もいたので普段よりも丁寧にできたかなという印象。こういう時間を大切にしたいなと思います。本当は普段からもっともっと丁寧に指導ができるといいなと思うのですが。私自身も競技のことだけ(本当はもっと違うことも考えましたが)に集中できる時間はありがたい。久々に幸せな時間だったと思います。