kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

新春合宿2025~最終日午前~

2025-01-08 | 陸上競技

続き。

 

1月6日。合宿最終日。朝の時点で雨が降っていました。気温がそれほど低くないというのが救いでしたが。朝練は中止。退所の準備をさせることに。事務的なことを他の指導者にお願いしている部分もあったのでここは任せることに。前日に栄養の話をしていますが、ご飯のお代わりをする選手は少なかったですね。ある程度のエネルギー確保は必須。運動量に見合うだけの栄養は取らないといけません。

 

8時30分くらいには練習ができる状況になりましたが、通いの選手がまだ到着していないので歩きながら待つことに。かなり筋肉痛になっているようでしたから、体を動かし続けることで多少なりと筋肉痛が治まるかなと。めちゃくちゃ走っているわけではないですが4回練習をしているというだけでもそれなりに負荷がかかっているのだと思います。9時前にはそろったので練習開始。この日は11時半に食事にしていたので早めに終わる必要があります。タータンの上は水たまりができていたので坂を使ってのアップ。前日にも行ったようなことを。2人1組や3人1組で声を出しながらやっていくような種目を。活気を出す必要がある。もちろん、それができない選手もいます。どうせやるなら前向きな雰囲気の中でやるほうがいいに決まっています。そこの感覚がどうか。

 

次は少し走りたいと思っていたので急な坂(崖?)のダッシュ。20mないくらいの距離だと思います。その距離を一気に駆け上がる。15人くらいずつが全力で駆け上がります。これを10本。坂道練習は上がった分だけ降りなければいけません。降りる時間がもったいないのですがこればっかりは仕方ない。階段を使って降りる者、坂をそのまま降りる者とパターンはいろいろ。ゲーム性は低いですが「ひたすら競争」としているのでそれなりに走ります。何人かがフライングをするのでハンデを与えながら。ハンデを与えて数メートル下げたほうが走りやすいということが判明したので、10本走った後は助走をつけての駆け上がり5本。

 

そこからはスパイクを履いて。寒いのもあって休まず走りたいなと。これもセミナーパークだからできる練習なのですが、なだらかな下り坂をスパイクを履いて走る。もちろん、競争で全力。男子はグループを変えながら走るようにしていました。かなり強い選手も複数いるので同じメンバーだけで走るのは面白くない。女子は・・・なかなか変わりません。貴重な機会だから自分よりも力が上の選手と一緒に走ろうという気持ちをもってくれるといいのですが。この雰囲気が山口県の女子のレベルを示している気がします。現状維持ができればいいという感じにしかなりませんね。90mくらいの下り坂を6本。

 

午前中の最後はトータル200mくらいある坂を走る。一気に走ると最後走るだけになってしまうので90m走って20m歩く、そこからさらに受けに向けて90m走る。で、10mくらい歩いて少し下りになっている坂を100mくらい走る。これで1サイクル。時間が許す限りという感じで練習をしました。当然のことながら競争です。6人くらいが一斉スタート、仕切り直しという繰り返しです。年末の合宿の記事にも書いていますが「エンドレスリレー」的な練習は好きではありません。差がつくので面白くない。距離が長くなると最後は惰性で走ることになるので効果が出ない。そうならないように短い距離で区切って「いつも最大スピード」で走れるようにする。競争させることで質が上がると思っています。

 

時間が許す限り。と伝えていたのに3サイクル目に入るときに勝手に「ラスト行きます」と声を出していました。いや、終わらないし。とはいえ、水分補強も含めて数分間休む必要があるかなと思ったので先頭が走り終わってから5分後に移動を始めて坂を下るようにしました。見ているとやはり女子は悲壮感が漂います。男子はおかれている現状を楽しむ選手も。この差は大きいと思っています。女子選手で「嫌だな」「走りたくない」と思っている選手が複数いる感じが伝わってきます。何度も何度も全体に声掛けをしていましたが上手く入りません。結局、こういう部分なのかなと。だから飛躍的に伸びることが無い。中国地区における山口県の女子のレベルを感じ取れるかどうか。まー、何が何でもIHにという気持ちがあるかどうかも影響してくると思いますが。個人的な感覚としては「物足りない」と思いますね。

 

それでも更に3サイクル実施。「負荷をかける」ことを考えるとやはりやっておく必要があります。距離的にもそれなりに走っていますし、質もある程度以上は確保できている。うちの2年生女子はこのグループの中では圧倒的に強かったですね。仕方ない部分もありますが、男子と走っても何本か勝っていました。長距離選手かもしれませんが(笑)。男子と一緒に走って勝つというのも刺激としては大きいと思います。練習が順調に進んでいるというのを感じることができました。元々、能力はありますしストイックに練習に取り組みます。それが大きな怪我もなく練習ができているというのも大きいと思っています。悪くない。

 

11時15分くらいには練習を終えました昼食を食べないといけないので。前日の昼食はチャーハンだけで物足りない部分がありましたが、この日は揚げ物が3種類・・・。これはヘビーですね。まったく食が進んでいませんでした(笑)。午後からの練習のことを考えるとちょっと可哀そうになりました。次回以降はうどんなどのように「食べやすいもの」「消火に良いもの」を注文したほうがいいなと感じました。

 

がっつり走る日も必要。一人ではできない。集団で練習をするからできる部分もあります。数の力は偉大。

 

残すところは午後のみ。記録として。

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新春合宿2025~2日目午後~

2025-01-08 | 陸上競技

続き。

 

2日目の午後。ここからはある程度走りたいと思っていました。ここまでの3階の練習はそれほどやっていません。補強はそれなりでしたが走練習はほぼ0。楽勝だったと思います。6回の練習で全て走ってしまうと足が持たない。ケガをさせてしまったら終わってしまいます。それは避けたい。技術的な要素も改善したい。色々とやりたいことがあるので明確に分けながら。

 

午後の最初も他の指導者にお任せ。補強をやってもらいたいという形で委託。基本的な補強を少しやってから「TABATA」を。TABATA自体はオールアウトを目標に実施します。それなのに最初から(笑)。ひどい(笑)。最初は体幹系の種目を実施。2セットやっていました。そこから下半身系の補強になる。これはなかなかハードだったと思います。確実にヘロヘロ。もちろん、最大限の力でやれているのかも問題だと思いますが。やるだけになる選手も出てくる。きつくなった時に本当の姿が分かるようになっています。こればっかりは仕方ないかなと。励ましながらでしたが。

 

そこから短い坂に移動。少しは走らないといけないなと思っていたので。人数が多いので時間がかかるという問題点はあります。狭いスペースなので1回で5人ずつくらいしか走れない。20組近くになるので上がって降りてくるだけではなく下で少し待つ時間が生まれます。もったいない。休む暇なく走り続けたいのですが。雰囲気づくりというのもあったので変形ダッシュを。20mくらいでしょうか。走力の差が出すぎないように短めの距離設定にしました。IHで入賞した選手も参加してくれています。そうなると距離を延ばすを単純に「足の速さ」で勝負が決まってしまいます。そうなると面白くないので(笑)。

 

ひたすら。18本程度やりました。女子でも勝ち上がった選手は男子と一緒にやるようにしていました。集団の後ろのほうに行けば行くほど「活気がない」という特徴があります。これはどこの集団でも同じだと思っています。「やらされている」という部分。前にいる選手は「練習を楽しむ」という雰囲気がありますが、後ろにいる選手は「ついていくだけ」になります。もちろんそれでも速い選手は速い。一人で練習をするなら自分のペースでやればいい。普段の活動の中では変形ダッシュを18本もやるというのはないと思います。合宿だからできる。その意味を考えてもらいたいなと。しつこくしつこく「声を出すこと」「積極的になること」を言い続ける。他の指導者もフィニッシュ付近でひたすら声掛けをしてくれていました。自分たちの練習を自分たちで作り出す。その感覚。

 

ある程度走ってから真面目に走練習。最大90mくらいの坂を3等分して走ることに。短い距離を5本、真ん中までを4本、一番上までを3本だったと思います。休憩なしで全力で走る。男子の先頭などは見ていて面白かったですね。勝ってやろうという雰囲気があります。競争することで自分自身のテンションを挙げていく。上述のIH入賞選手も常にトップで走るために全力で走っていました。400mの47秒台の選手もいたので気を抜けないというのもあったと思います。漠然と走る選手と勝ってやろうと走る選手。どちらの質が高くなるかは言うまでもありません。女子も同様。速いかどうかではない。明らかに上位層と勝負をしようとしない選手も出てきます。この合宿でしかできないことがあると思っています。力比べという意味合いでも前で本気で走って今の自分自身を知ることが重要。難しいですね。

 

この日もミーティングを。今回は「栄養学」について。少し前に初任校の時の教え子から連絡をもらっていました。金融関係の就職先を辞めて数年前から友人と一緒に起業をしているということ。栄養学や体のコンディションなどもやっているという話でした。せっかくなので合宿の時に話をしてもらうことに。特に女子選手の貧血についての部分が気になっていたのでそこに特化した話をしてもらいたいと。男子は身体づくりの内容をメインにして。単純に我々が話をするだけではなく「第三者」から話を聞くことで伝わる部分もあると思っています。

 

不足する部分を私自身が少し補足もしました。わざわざ4人で来てもらってのミーティング。ありがたいことです。色々なつながりがあってそこから様々な部分が生まれる。別に私自身がどうこうではなく、選手にプラスになればいいなというだけです。教え子たちも「営業」という意味があると思います。それは当然あってしかるべき話かなと。すべてを無料でやってくださいというのではなく「win-win」の関係性を作っていく必要がある。情報を提供はします。それをどう受け止めてどのように利用するか。強くなるために「きっかけ」を与えていくことは重要だと思っています。

 

19時半から初めて20時半くらいまで。さらに残って質問をしている選手たちも。自分自身の身体について考える、理解する。それはすごく大切なのではないか。「参加する」だけから「自分事として考える」ことができるようになるか。限られた時間をどのように使うかも大切だと思いますね。結局、21時過ぎまで質問している選手も。いい時間だったのではないかなと思います。










 

2日目終了。やりたいことはできているかなと。あとは選手がどのように感じるかだと思いますが。

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