思うことを。感じたことを。こういう時代ですから思うことを思い切り書くというのは非常に難しくなっています。とはいえ、書ける範囲で書けることを書いておきたい。前の記事の続きになるかどうかは分かりませんが。
IHに行く。ここに大きな意味はあると思っています。これは3年生に言っていたのですが「下級生をIHに連れて行って欲しい」という部分。今の3年生が2年生に上がる冬季練習の時。「このままでは誰も中国大会の予選を通過しない」と話したことがあります。それは「客観視」したらわかることですが。「練習をしている」かどうかではない。「本気で目指す」部分に対して「難しい」と感じたからです。私自身は「練習をする」ことを評価するという気はありません。それは「当たり前」だと思うからです。上の大会を目指したいのであれば練習をするのは「当然」だと思います。やらないのであれば「届かない」のだから。しかし、「練習」をすればそれでいいのか。「練習」に関してはどこでもやっています。その内容は別にして。
「IHで戦う」ことを考えてやっているチームも「」県総体に出たい」というチームも多かれ少なかれ「練習」はします。だから「練習をやっている」かどうかは評価の対象ではないと思います。高校生は「自分の価値観」で判断します。本物を見たことがないから。「本物」はやはり「本物」です。「練習」に関しても「同じようなこと」をやっているかもしれませんが、その精度が全く違います。それを突き付けたいなとずっと思っていました。「合宿」のような特別な場面ではなく「普段の練習」にこそ「本物」が「本物」である理由があります。「合宿」であれば大半の選手が頑張れます。数日間ですから。「特別な舞台」で何かを演じるのはできると思っています。もっと大切なのは「日常」です。定期的な刺激は必要だと思いますが、やはり「日常」をどうするか。ここに対しての「感覚」を刷新しないといけないと思っています。
「強い選手が集まっているから強い」と言われる部分もあると思います。ここ最近強く思うのは「やっかみ」でしかないなと。個人であれば「能力」が高い選手がいて「高い目標」を持っていれば自分自身で頑張れます。ごく少数かもしれませんが。「集団」となるとそれは難しくなります。ある程度の選手が集まっていても「目指す場所」が明確でなければ方向付けはできない。10人いたら3人伸びたら「強い」と言われる部分はあります。が、「本当に必要なこと」ではない。本当は10人が10人伸びる必要がある。それは「雰囲気」が重要になるのかなと。万が一記録が思うようにの伸びなくても「役割」を見つけて「IHで戦う」ために何ができるかを考える。そこが必要なのかなと。大きな集団の中にいることで「安心」することはできる。が、それでは戦えない。ここ最近見てきた様々な「集団」の中で「居場所」を見つてて満足している高校生を見ると「戦う」とは真逆ではないかと感じています。
どれだけ「言葉」で説明してもきっと分からない部分がある。そのため「IHに行く」ことが必要でした。今の自分達とは「違う世界」で競技をしている人たちを見ることができるかどうか。「本物」が「本物」である理由はどこにあるか。それを知らないといけない。ショック療法なのかもしれませんがある程度の方向を決めるためには「本物」を見る必要がある。これまで何度も「本物」に触れるために県外に行ってきました。それも早い段階で。hoshoの時、「無理だ」と感じたので県外に行きました。能力のある選手が3人来てくれたのもあってこの子たちが3年生の時に「IHで戦いたい」というのがあったからです。が、「ぬるま湯」の中で何をしても伝わらない。「そこまでしてやらなくてもいいじゃないか」という意見も聞こえてきていました。もちろんそれに対しての「批判」も多くある。全員が同じ方向を向く集団ではなかった。それでも実際に3年生と時にはIHに出場できました。もっとやり方はあったと思いますが、「周りの環境」を考えると「IHに行く」ことが最大目標になっていたのかもしれません。
現実を突きつけられる。それがどれだけ重要か。実際問題、「強くなるための練習」がどれだけできたのかは自信がありません。「中国で戦う」ために作戦を立てて対応してきた数か月でした。「強化する」や「本物と戦う」ことを目指すところまではいきませんでした。時間がない。言い訳でしかありません。しかし、「本当に勝つために」という雰囲気を作り出すことはできませんでした。結局、「技術指導」よりも「組織づくり」のほうが重要なのです。選手は「技術的なこと」を求めます。これはクラブチームなどでも同じだと思っています。しかし、「集団」として強くなることを考えたら「方向付け」が重要だと思っています。それができないのであればいつでも「指導を辞める」という覚悟を持っておかないといけない。それは自分自身の中での話ですが。
女子4継の決勝の翌日。色々と話をすることができました。今の自分の現状。本当に必要なこと。ysd先生と話をすることができました。「選手はIHの決勝を目指していない」という言葉。「2位になっても3位になっても『悔しい』しか残らない」という現実があります。もとより「戦う場所」が違うのです。「日本一になる」と思ってやっている「集団」と「中国で戦う」ことを考えている「集団」では到達点が違う。当然の話です。指導する側は「サポートする」という感じの話でした。「日本一を目指す」と本気で思っている集団を「より高いところ」に到達できるように「サポートする」のだと思います。もちろん、技術的なことも戦略的なこともかなり指導されると思います。それでも「集団」として「目指す場所」が明確であれば「やるべきこと」は変わってきます。そのなかで安易に「決勝に進む」なんてことを考えることはできません。「中国大会で戦う」ことを考えているチームが「IHでベストを更新したい」というのは最初から難しいのです。だからリレーの決勝に残るチームは「伝統校」になる。「集団」がそちらの方向に向かっているのでよほどのことがない限り「逆転」はありえない。
今のskyは県内でいれば「強い」と言われるかもしれません。それなりの選手が来てくれていますから。それでも昨年は4継で「50秒0」しか出せませんでした。どこかで大きく変わらないといけない。「中国大会に出たい」という感覚ではなく「IHで戦う」ことを目指す組織にならない限りは「決勝で戦う」というのは絶対にできません。そしてそれを求めることは指導する者もキツイ。現状、今の状況で県内で「IHで戦う」というリレーチームはないと思います。夢のまた夢だからです。しかし、「集団」の力は大きい。中学時代に全中にリレーで行ったとしても高校で中国大会に行くのが精いっぱいというのも出てくると思います。それは「選択」です。それで満足するのであれば「仕方ない」と思います。本当はもっと速くなれるのに「環境」において「満足」するレベルが違ってくる。だから戦えない。県内のレベルが「近畿レベル」になるのであれば全く違う結果になると思います。競争が生まれるので。今の状況では間違いなく「競争」は生まれにくい。
その中で「どうするか」を考えないといけない。勝負する相手を「県内」で求めるのか。「中国」に求めるのか。「全国」で求めるのか。個人とマイルでIHに進みました。これは周囲からみれば「すごい」と言われるかもしれない。が、」実際に北海道で走って「競争」することもできないかった「現実」からすればそれは「大したことはない」のかもしれない。選手は「今の力」を出してIHに進みました。本当に誇れることです。その反面、「もっと高いところを目指せなかったのか」という部分も出てきます。最初から「IH戦う」ことを考えてやっていたら「46秒5」と「3分48秒」を目指していたと思います。「50秒を切る」「4分を切る」というところでやっていたら到底届く話ではない。
「現実」を突き付けられる。今のままでは何もできない。来年度はIHにさえいけないかもしれない。その「現実」を肌で感じること。それができたかどうか。3年生に連れて行ってもらったIHで何を感じるのか。「本当に必要なこと」を「求めるレベル」に応じで提供する。それしかないかなと。
まとまりません。それでも記しておきたいなと思っています。それが正解かどうかは分かりませんが。また書きます。