bowyow cine-archives vol.657
世紀の名監督チャールズ・チャップリンの生涯をたどる映画で、彼が家族や恋人やアメリカという国や無声映画、ヒトラーやユダヤ人、赤狩りに対して懐いたさまざまな思いや葛藤がよく分かるように描かれているので面白い。
特にFBI長官になったフーバーのチャップリンに対する執拗な嫌がらせが印象に残る。結局この男の偏執狂的な憎悪が名匠をアメリカから去らせたと映画は描いているようだが、ほんとにそうだったのかしら。
それにしても彼は良い奥さんを最後にもらったものだ。彼女がいなかったらスイスでの晩年はじつに悲惨なものになったに違いない。
チャップリンの母親役を娘のジェラルディンが演じているが、私はこの顔が大嫌いです。チャップリン役もほかにもっと適材がいたのではないだろうか?
原題は「チャップリン」なのにわざわざ邦題を「チャーリー」に変えているのも理解に苦しむ。

なにゆえに「チャップリン」なのに「チャーリー」に変える映画のタイトルは原題通りにせよ 蝶人