あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

「リヒアルト・ストルツマン・クラリネット作品集」全10枚組を聴いて

2014-07-12 10:21:33 | Weblog


音楽千夜一夜第332回


ストルツマンのクラリネットは、モザールであろうがプーランクであろうが、常に清く正しく明るく、しかも透明でのびのびとした旋律を奏でる。その点ではちょっとフルートのランパルに似ているのかもしれない。

であるからして、とかく晦渋な印象を与えがちなブラームスのクラリネットソナタやトリオをリチャード・グードや東京カルテットのメンバーと演奏しても、まったく屈託がなく、晴れた空に暗雲ひとつない精朗な音楽が流れているさまは、能天気な笛吹童子の生まれ変わりかと思う人もいるかも、しれないか。



なにゆえに曇り空から晴れ間がのぞく笛吹童子は能天気だから 蝶人

コメント
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