公立保育園の定員自由度を高めることが待機児解消策?

2011-03-29 22:13:15 | 東村山市の政治、議会
昨日、地震で延長されていた3月定例議会が終わった。
3月議会の最終日は、やっぱり午後の9時過ぎ 疲れました。

疲れの原因は、幾つかあるが その一つ保育園の定員問題である。

議会最終日 公立保育園の定員を定めた条文を削除する議案が提案された。
東村山市立保育園設置条例の第3条は、各公立保育園の定員は別表2で定めるとし、第1保育園から第8保育園までの保育定員を 総数と 2歳児未満及び2歳児以上に分けて定めている。

この定員を定めた条文を廃止し、規則で定めるというもの。
理由は 待機児対策として 定員をスピーディーに流動的に変更する事が出来るようにするというものである。

問題は
1、効果が薄い=増やすことが出来る人数は10人程度だと言うこと

なぜなら 認可保育園は 保育所設置基準を守らねばならず、この基準を超えて児童を入所させることはできない。公立保育園はその基準内の児童数をすでに定員として決めているからである。

2、議会が関与できない

条例の改定は議会に諮らなければならないが、規則行政が自由に変更できる。子どもたちの安全に一番関わりのある事柄を市民の代表である議会がチェックできないのである。

それでは、待機児対策は無くても良いか?
そうではない!!

今年、第一次入所決定で439人の待機児がいる。
新しい定員100人の保育園が 本町に開園したのにである。
この子どもたちを一人でも多く入れなければならないことは言うまでもない。

しかし、明らかに問題がある条例に賛成はできない。

待機児対策で 定員より増してきたのである。
待機児が一番多いのは、0歳、1歳、2歳児で、その定員枠の変動を自由度をあげるというが それでも待機児は解消できないりないから困っているのである。
定員の柔軟な対応は限界である。

待機児対策は、認可保育園を増やすことである。
いつかは子どもの数がへるから 今増やすことが得策かどうかなど逡巡しているばあいではない。
今は 間違いなく保育園4園分の待機児がいるからである。

とにかく 東村山市は この間ず~っと待機児が増える一方だったのに 保育園の増設も誘致も積極的には行わなかったところに問題がある。

保育園は そもそも定員にゆとりを持って存在すべき施設である。
なぜなら、保護者の病気などによって、緊急に子育てを担うことが求められるのであり、そのためにいつでも2~3人の定員の空きが必要なのである。

保育園の待機児対策は 保育所の増設以外にない。
子育てするなら東村山 を標榜しながら
待機児対策が 保育定員を流動的にするなどもってのほかではないだろうか