こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

映画2本・・・レ・ミゼラブルとインディージョーンズと運命のダイヤル

2023年07月02日 | 読書、映画、音楽、美術
夜半まで雨が降っていたが、起きた時にはいい天気。
庭はびしょびしょだったが、バラや紫陽花の手入れと庭掃除をした。
裏山の球根から育てたユリが立派に育った。
切るに忍びなくそのまま咲かせることにした。
昨晩、WOWOWをつけたら、映画『レ・ミゼラブル』が始まるところだった。
レ・ミゼラブルといえば、昨年2月に読了したユゴーの世界的名作。
かねてより観たいと思っていたのだがDVDを借りてくるほどではなく、そのままにしていた。
ナイスタイミング、とばかりに最初から最後まで観ることができた。
大変素晴らしい作品だっけど、ある程度話を知っていないとわからない様な気がする。
もちろん、私は読破していたので、心配なかった。

今朝、フォローしているブログを読んでいたら、ある方が、インディージョーンズシリーズの新作を観たということをアップしていた。
ハリソンフォードは80歳だが、70歳の設定ということですごい、ということを書かれていたが、実際にどうなのだろうと思って午後にみなとみらいまで行って観た。
その方も書かれていたが、たしかに前半はちょっと期待外れだったが、最後の30分は怒涛のクライマックス。
感動とともに終わった。

久しぶりに土日で映画2本。
癒され、感動した。
たーら、たたーー たーららー

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マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

2023年04月01日 | 読書、映画、音楽、美術
ギリシャ系アメリカ人の女性がアメリカ人の男性と文化の違いを乗り越えて無事結婚するまでのラブコメディー。

私たちの娘が国際結婚をすることになりそうだという話を妻から聞いた方に勧められた映画だとかで、娘もみたかったそうでDVDを借りてきたので、三人で興味深く見た。

もちろんハッピーエンドの楽しい映画だったのだけど、文化の違いが生む悲喜交々を楽しく見た。
さて、我が家にはどんなことが起こるだろう、楽しみといえば楽しみ。

何があっても、二人が幸せになってくれさえすればそれでいい。
親同士言葉が通じない・・・

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通勤時の音楽鑑賞は趣味と言えるか

2023年02月17日 | 読書、映画、音楽、美術
往復の時間の大半は音楽を聴いている。
こういうのを趣味と言えるかわからないが、好きで楽しんでいるのだからそうしておいていいだろう。
Apple Musicを使うと、色々勝手に選んで揃えて出してくれる。
ここ最近は、「朝の・・・」といれて、クラシック、ジャズなどを集めたリストが出てくる。
クラシックを選ぶとそこそこアップテンポの曲が集められてそれなりにいいのだが、ペールギュントがいつも入っていて、そのレーベルを見るのに飽きてしまって最近は他のジャンルを選んでいる。
今朝は「朝のハワイアン」を選んだ。

冷たい風が吹く鎌倉駅のホームの上で、のんびりしたウクレレの音色が流れ、

 この寒さでハワイかよ

と、選曲を失敗したと別のを探そうとしたが、

 目を瞑ればここもハワイよ

と、そのまま聴いた。

帰りは気分によって色々。
クラシックが中心だが、BGMとして一楽章を切り抜いて聴くというのがどうも、曲に対して失礼なような気がしてしまう。
全体を聴くことが受け止めることができると思うのだが、まあ、駅の発車の合図のメロディーが混じっているのだからそう気にすることもあるまい。
他にも、眠くなる曲だの心穏やかになる曲だののなかから選んだり、自分で集めた曲で作ったプレイリストから選んだりする。

昨日は疲れていたので、眠くなる曲というのを選びたかったが、勉強しながら帰るからと、これではいけないと「邦楽マイヒット」というプレイリストを選んで帰った。
私の10代〜30代、すなわち、1970年後半から1990年代のいわゆる”メガヒット”が並んでいて、それぞれの曲ごとに印象的な出来事が蘇った。

昨夜はNHKで高橋幸宏の追悼番組が放送されていた。
YMOの出現に立ち会えたというのは幸せだったなあなどと妻と話しながらみた。
ジョンレノンが亡くなった時にも感じたことだが、YMOももう2度と再現されないのかと喪失感を覚えた。

ロック、ポップス、そういったジャンルの名曲も、オリジナルのメンバーが亡くなったのちには、クラシック音楽のように若い人がカバーするのが当たり前のようになるのだろうか。
もしかしたら、この間のAIユーミンのようなものが次々と出現して歌うようになり、そのうちには擬人格のようなものを持つようになるのかもしれない。
ただ、似たような曲を作ることはできるかもしれないが、新たな曲を創造することは難しいだろう。
才能はその人一代限りだし、AIが人間の創造性を超えることはあり得ないように思う。
新しい曲についていけない

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心が弱った時にパラパラ開いて読む本

2022年11月17日 | 読書、映画、音楽、美術

最近、アップルウォッチがそろそろ震えそうだという予感めいたもので目が覚めることが多い。
起床時間まであと、4、5分あるので、ギリギリまで眠っていたいのだが、二度寝は難しいので、そのまま起きてカーテンを開けると払暁の空。
今朝は雲ひとつない。
夜明けが美しい季節だ。
これがもう少し経つと朝起きても真っ暗で、出かける時分になってやっと明るくなるということになる。
世界はますます混迷の度を深め、思考することが苦しく心が弱ってしまう気がするが、それでも多くの情報から私自身の芯になるものを見出していかなくてはいけない。

そんな時役に立つのが読書だ。
残念ながら、医学論文は客観的事実の羅列であって、人間社会を見出すことは難しい。
もちろん、科学技術の進歩の向こうにある人間社会を読み解くこともできなくもないだろうが、少々無理がある。
したがって、生き方に自信のない時、不安を感じるときには誰か他の人の書いた文を読むことにより心に”あそび”のような隙間をつくってやることで、自分の考え方を整理し、落ち着かせる。

今、なんとなく小説を読む気にならないのは、いまだ収まらないロシアによるウクライナ侵攻という、架空の世界をはるかに超越する非道と新型コロナウイルス感染症のせいだろう。
戦争という最悪の悲劇を避けて通ることのできない欧米を中心とした外国文学はもとより、日本文学にしてもマスクによって覆われた社会に人間性を見出すことは難しい。

私はこれまで生き方に自信がなかったからだろうと思うが、比較的多くの自己啓発本を渉猟してきた。
ある意味、こういった本は人の心の弱みにつけ込んでいて、最近はあまり買っていないが、ときどき”気晴らし”ついでに手に取っている。
そんな私が時々開く本が2冊ある。
わざわざ書棚から取り出すというわけではなく、ダイレクトメールやら販促用の月間誌と一緒の棚に置いてあり、手持ち無沙汰の時に読む。
別にこれらの本でなくてもいいのだが、今だに私の手元に残っているという意味では私との相性のいい本なのだろう。

これらは、松下幸之助の『道を開く』とジェリー・ミンチントンの『うまくいっている人の考え方』。
驚いたのは、それぞれを読んだのが、『道を開く』は2014/12/19『うまくいっている人の考え方』は2015/08/11で、ちょうど閑職に追いやられていた頃に読んでいた。
苦しい時に心を救ってくれた本がいまだに私のそばにいて、心が弱った時にそれを開いているというのは興味深いことだ。
どちらもソフトカバーの小さな本だが、こういうのを座右の書というのだろう。
ちょっと時間がある時、身構えることなくパラパラとページをめくり、生きる知恵、元気、勇気をもらっている。
ユーミンは卒業写真

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ピカソ 青の時代を超えて  ポーラ美術館

2022年10月08日 | 読書、映画、音楽、美術
連休ということで、箱根まで行った。
箱根まで、といったところで、同じ神奈川県内なのでそうたいした移動ではなかった。
ポーラ美術館でピカソをやっていたので初めて訪れた。
仙石原から少し山を上がったところにある環境に配慮して建てられた低い建物の美術館がポーラ美術館。
人が映り込まないように撮ったが、結構混んでいた。
ピカソの青の時代の作品が集められていた。
絵のことは詳しくないので、蘊蓄はさておき、ピカソの絵を十分楽しむことができた。
青の時代からキュビズムの絵まで。
一部の絵は写真を撮らせてもらったので、気に入ったのをいくつか撮った。

注意書きをを読んで驚いたのは、写真OKでも、ブログ等すべてOKとか、個人で楽しむだけならよくてSNSはNGというのとか細かく分類され、写真の横にサインがあった。
ここに乗せたのは大丈夫だと思うが・・・。

心と目の保養

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2022年8月の読書記録・・・文学の力が失われつつある

2022年09月02日 | 読書、映画、音楽、美術
毎月2日は、読書記録の日と決めているのだけど、今月はうっかりスルーしてしまい、9月6日になってそのことを思い出した。
というのも8月は1冊も読まなかったのだから仕方がない。

読書記録のエントリーは読んでくれる方は少ないのだが、私にとっては読書備忘録、投稿は9月2日としておく。
それにしても、ひと月何も読まないと頭がスカスカになっているのがよくわかる。
論文は2、3本読んだが、それとこれとは別。

死ぬまでに名作をと意気込んでいたのに、この体たらくはウクライナ侵攻のせいで何も信じることができなくなってしまったからか。
文学の持つ可能性というか力が失われつつあるような気がする。

読んだ本の数:0
読んだページ数:0
ナイス数:11



<締めの一言>

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よかれと思って言うだけなのだが・・・2022年7月の読書記録

2022年08月02日 | 読書、映画、音楽、美術
7月から新スタッフが加わったが、思うように働いてくれない。
よかれと思って言ったところで馬耳東風、糠に釘。

友人の病理医に相談したら、どこも同じようなもののよう。
そんなものかとあきらめて、これまで通り自分で全部jやってしまえばいいのだが、そうもいかない。
難しいものだ。

読んだ本の数:1
読んだページ数:290
ナイス数:27

ノウハウを教えるのではなくて、本人に気づいてもらうということこそがコーチングか。 枕詞で緊張を緩和する、”あいづち”を意識して磨く、失敗する権利を与える、エネルギーを高く保つ、かな。 ただ、エネルギーを高く保っていたら、ハイテンションな人と、引かれてしまうかも。 一度では覚えきれないので、忘れた頃にまた読もう。
読了日:07月19日 著者:鈴木 義幸

企業じゃなくてよかった

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プーチンの夢、トランプの夢、私の夢・・・2022年6月の読書記録

2022年07月02日 | 読書、映画、音楽、美術
 私は夢を持っているか、もし持っていないのならば今からでも持つことはできるかということで、久しぶりにガネーシャの教えを乞うたが、さすがに自分で考えなくてはいけないみたいだ。仕方がないので、このことについてはまたあらためて考えよう。

 ディープステート(DS)と言う言葉を小耳に挟み、一体何のことかとジョーク集と読んだのが、『知ってはいけない・・・』。眉唾もののペーパーバックかと思って読み始めたら全くそんなことはなかった。ここに書かれているように考えたらすべては辻褄があう。プーチンの夢がロシアを今一度偉大な国にというのはよく知られたことで、アメリカファーストを打ち出したトランプと同じだ。自国第一主義は国際金融資本にとっては脅威であり、自主憲法を制定しようとしている日本もDSにとっては邪魔な存在となる。
 マスコミによりトランプを貶め、Twitterから追放し、黙殺することでアメリカファースト主義を潰すのは、安倍おろしの時と同じ手法だ。安倍路線を引き継いだ菅氏も降ろされ、使いやすい総理が据えられたが、年齢的不安が明らかな大統領を据えたのと同じことか。プーチンートランプー安倍が結んでナショナリズムが台頭したらグローバリストにとっては困る。結局、ウクライナ国民を犠牲にして、プーチンおろしをおこなったが、どっこいプーチンは踏ん張っている。ロシアというかプーチンとしては、安倍元首相との間で行ってきた北方領土交渉を手打ちとして平和条約を締結したかったのは本心だっただろう。なぜ、戦後処理において北方領土という領土問題を残したのか、なぜ、いつまでたっても、世界各地で武力紛争が絶えないのか。一見複雑な近現代史を、DSの存在を前提として明快に解説してくれている。
 ただ、DSがどこかの闇の帝王が率いるギャラクシーとか死ね死ね団の様なものなのか、同じ志を持った理想家たちの集まりなのかがよくわからない。国際金融機関を牛耳るユダヤ人集団ということだが、はたして、一つの民族がそれほどの結束力を持ち続ける事ができるのかがわからない。わかることは戦争を行う側の人間にとって犠牲になる人々の命など何一つ価値がないということ。あと、2000年経ったらわかるかもしれないが、それはそれまで人類が生き残っていたらの話だ。

読んだ本の数:3
読んだページ数:965
ナイス数:26

2022年3月、ウクライナ侵攻が始まった時、これで武器商人は在庫一掃ができて新兵器への更新もさぞかし進むだろうと感じた。トランプのあまりの道化扱い、安倍おろしがプーチンを加えたナショナリスト排除にむけたDSの意思によるものとすればすべて辻褄が合う。そしてなぜバイデンが大統領になることができたのかも。読んだことの全てを鵜呑みにすることは危険だがこの本が書かれたのがウクライナ侵攻前だったことを考えるとある程度受け入れなくてはなるまい。さて、中国はどうなるか。
読了日:06月30日 著者:馬渕 睦夫

58歳からでも夢を持つことができるかと、読んでみた。ガネーシャからはいくつもの課題が出されていて、そのうちのいくつかは既に実践していたり、いつのまにかやめてしまっていたり。気がついたのは、私にはこれまでたくさんの夢があって、そのほとんどを叶えようとせず、あきらめてきてしまったということ。バクに食われるがままにしてきたのだろうか。それはどんな味だったろう。そして、食われずに残っている夢はあるだろうか。
読了日:06月20日 著者:水野敬也

どれもクスッと笑えるジョークで、私もこんなのを言ってみたいと思うがなかなか難しそう。読んで損はしないが、記憶には残りそうもない本。
読了日:06月08日 著者:名越 健郎


他人の命などどうでもいいと考える人がいる

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これを読んだら夢を考えられるかな

2022年06月10日 | 読書、映画、音楽、美術
 先週からのツケが溜まり今週は仕事が立て込んでいてが、あれこれ整理することでなんとか収まりそうな目処が立ってきた。いくつかの予約仕事はキャンセルしていくつかは結局先延ばしになりそうだが、まあ、仕方ない。

 そんなことを言いながら、読みたい本があって、手を伸ばしてしまった。今度読み始めたのは「夢をかなえるゾウ 0」。シリーズ第1作を10年以上前に読んで、いい本だと思ったが、続編は読まないできた。今回の作品は、夢を持たない若者とガネーシャの対話ということだそうで久しぶりに読んでみることにした。

 夢がない、夢を持ちたい、というようなことを二月に”夢を持たないでいたことを私に思い出させてくれたエントリー”と題したエントリーに書いたが、それから折に触れて夢のことを考えるのだが、今のところまだそれは見つかっていない。

 読書メーターのつぶやき(私は読み始めるときに書き込んでいる)には、

”私も最近、自分には夢が無いと気がついて、しばらく探してみたのだけどやっぱり見つからず、久しぶりにガネーシャ様におすがりすることに。58歳ですが夢を持っていいですよね。”

と書いた。先のエントリーでも、私は年齢的に夢を持つにはもう手遅れだろうかという不安を書いた。年齢的な焦りというのは意外と重いのだということと同時に、自分がまだまだ未成熟であることを自覚する。

 この本を読んで夢を持つことができるかどうかはわからないが、そのヒントのかけらでも見つかればいい。
あまり無理せずに

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戦争をおこすアホ、戦争を利用するアホ・・・2022年5月の読書記録

2022年06月02日 | 読書、映画、音楽、美術
 戦争はアホによって引き起こされる。アホがそのまま失敗してくれたらいいのだが、これが首尾よく運んでしまったら最悪だ。

 筒井は言う、
『人はみな誇りを持っていて、誇りが傷つけられることを避けようとする。とくに以前喧嘩に負けて誇りが傷ついた経験をしていると、誇りが傷つきそうなシチュエーションでは、ともすれば過剰反応をしてしまう。』
と、そしてこれは今、
『プーチン大統領はソ連に誇りを持っていたが、ソ連崩壊という誇りが傷ついた経験をしているために、NATO東征によって誇りが傷つきそうになシチュエーションで、過剰反応をしてしまった』
と置き換えることができる。筒井の慧眼に今更ながら感服した。

本能寺・・・は、第二部を期待したいところ。それにしてもスケールが大きすぎて、これだけでもいくつかのパートに分けられたのでは?

読んだ本の数:2
読んだページ数:620
ナイス数:32

アホとはなんだったっけと、本棚から引っ張り出し11年ぶりに再読。最終章『人はなぜアホな戦争をするのか』には歴史的なアホによる戦争が列記されているが、プーチンも将来はその名を列せられるようになるだろう。P.109 『人はみな誇りを持っていて、誇りが傷つけられることを避けようとする。とくに以前喧嘩に負けて誇りが傷ついた経験をしていると、誇りが傷つきそうなシチュエーションでは、ともすれば過剰反応をしてしまう。』まさしくこの状態ではないか。11年前に、これほどのアホはいなかったようだ。
読了日:05月24日 著者:筒井 康隆

予想だにしていなかった展開。こんな謀があったとしても、いや、本当にあったのでは?歴史のことはさほど詳しくない私でも引き込まれた。光秀といえば今や大河ドラマ『麒麟がくる』の長谷川博己の顔が思い浮かばれ、余計に感情移入。松本白鸚がまだ染五郎だった頃に主演した『黄金の日々』。あれも南の海に旅立つところで終わったが、第二部ではその先が語られるのか?それとも、豊臣滅亡と徳川治世か?
読了日:05月10日 著者:世川行介
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世界を俯瞰する力を

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トム・クルーズ「トップガン マーヴェリック」を観に行った

2022年05月28日 | 読書、映画、音楽、美術
 妻の誕生日。朝のうち少し雲が出ていたが、昼はいい天気になった。妻は「トップガン」以来のトム・クルーズの大ファン。今回の続編「トップガン マーヴェリック」も是非観たいと言っていたので、誕生日プレゼントにと封切り翌日に一緒に桜木町まで観に行くことにした。

 上映の前に山下公園のバラを見に行った。何かのイベントをやっていて、すごい人出、コロナ前のようだった。青空の下、美しく芳しいバラを楽しんだ。バラを楽しんだあとは中華街でお昼と、これまた大変な人の波をかき分けて聘珍樓に向かったら何とお店がなくなっていた。あわててスマホで調べたらこの5月15日に閉店していた。移転する予定らしいが、たくさんの思い出のあるあの名店がなくなってしまったのは何とも残念だ。
 若い頃よく行った店は今や人気店とおなり、長蛇の列。名前を聞いたことのあった店に飛び込んだら、これが案外美味しくてよかった。食後の腹ごなしにと、桜木町まで歩くことにしたのだが気温が高く、赤レンガ倉庫まできたら妻が少々疲れてきた。上映時間も近くなり困ったなと思ったら、目の前に昨年開業しいたロープウェイ。係員に聞いたらすぐ乗れるとのことで飛び乗った。
 わずか5分の空中散歩ではあったが、景色はよく、空調もよく効いていてクールダウンもできた。ギリギリだったが、上映時間にも間に合った。映画館も結構な人出で、全員マスクをつけていること以外はもうすっかりコロナ前のようだった。
 「トップガン マーヴェリック」は36年前(!)の「トップガン」同様の実写のド迫力映画。ツッコミどころ満載だったが、妻は大いに楽しむことができたようだった。

 今夜は仕事の都合があるから来られないからと、息子が昨晩お祝いに来てくれた。今日の夕食は娘が準備してくれた。妻が今年の誕生日を元気に迎えることができて本当によかった。

盛りだくさんの1日でした

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私は読書感想文を書くのが嫌いだった・・・2022年4月の読書記録

2022年05月02日 | 読書、映画、音楽、美術
 私は国語の時間に書かされる読書感想文というものがものすごく嫌いで、今でも忘れることができない。
 コツというものがあったのだと思うが、先生はそれを教えてくれなかった。読書好きだった私は感想文を思い通りに書くことができず、いつもあらすじばかり。それがロクでもない感想文だとわかっているのだが、結局いつも何を書いていいのかわからなかったというのはこの上ない屈辱だった。日本の国語教育では文章の書き方というのを教えてくれない。

 自己表現とはどうやってやったらいいのかを日本の教育システムでは教えてくれない。作文、演説といったものはそもそも国語の時間に習うものだったのだろうか。今でこそ、このブログなど開き直って好き勝手に書いているが、それらの技術というものを欠いたまま大人になって苦労している人は私だけではあるまい。

 プレゼンテーションの本、文章術の本、そういったものが存在すること自体どうかと思う。こういったことの技術を小学校、中学校の頃から具体的に教えておけば、多くの日本人が上手に自己表現できたのではないだろうか。さらには、自己表現によっていじめもいくらかは防ぐことができたかもしれない。日本は文章を書く技術というものをもっと教えるべきだ。

 戦前戦後という日本という国が劇的な転換を遂げさせられた時期を経験した文章家の手による本書は単なるノウハウ本ではなく、日本と日本人というものを客観的に捉え、論評しており、最終的にはそちらの方が興味深かった。
 

読んだ本の数:1
読んだページ数:228
ナイス数:33

本屋でふと目に止まり、ブログ書きの役に立つかと思って購入。あっという間に引き込まれ、早速"が"を極力使わないことにした。日本では学校というところで自己表現の方法というか技術をほとんど教えないが、これでは国際社会で戦っていくことは難しい。
読了日:04月19日 著者:清水 幾太郎


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こんな本、不要になればいいのに

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戦争という異常によって正当化される狂気・・・2022年3月の読書記録

2022年04月02日 | 読書、映画、音楽、美術
 『海と毒薬』は先の大戦中に行われた生体解剖を題材とした話だった。解剖を行った医師たちに狂気はなく、それは淡々と行われていた。戦争という状況は人を狂気に導いているにも関わらず、それが狂った行為どころか正当なものであるとする。今、ウクライナで行われているロシア人による殺戮行為は狂気の沙汰としか表現のできない異常な状態であるにも関わらず終息の気配すらない。さらに異常なのは、ロシアが核兵器を世界中に打ち込む可能性があるということだろう。いまや狂人に億単位の人間の命が握られている。
 ジェンダー差別がどうのこうのということはとても大切なことなのだが、それも平和な時代にあって初めて問題にされることだ。ウクライナの人たちの絶望の前に、ペンの力が無力であるということは残念としか言いようがない。

読んだ本の数:3
読んだページ数:944
ナイス数:67

わかっているのについ口を突いて出てしまう一言、そんな何気ない一言が人を深く傷つける。人を傷つけるということ以上に、そういう社会を肯定していることについてよく考える必要がある。とはいうものの日常生活で一つ一つの言葉を注意しながら生きるというのは難しいことだが、何歳になってもそれではダメ。かくいう私は来年還暦、駄言を封印して真の大人を目指したい。
読了日:03月31日 著者: 

朝日新聞の書評(それがどのようなものだったかは忘れた)に惹かれて購入したが、今ひとつ。SFというか実験的な小説というかそんなところなのだが、筒井康隆ファンとしては、"これぐらいの作品、筒井だったらあっさり書いていただろう、それも何本も"と思いながら読み進めた。ラストはまったく筒井のそれであって、まあ、これはこれで今の時代の名作となって残るかもしれないが、私には拍子抜け。
読了日:03月31日 著者:エルヴェ ル・テリエ

冒頭の場面、重松清『疾走』のヒロインの少女がトラックにはねられた工業地帯の景色が浮かんだ。遠藤周作は"日本人とは何か"ということをこの作品を通して考えたというが、その試みはどれほど達成されただろうか。日本人とはこうだという枠を設定することは容易だが、そのことに拘泥してしまうと自虐的なものに堕してしまうように思う。たしかに、付和雷同、同調圧力、見て見ぬふり、低い自己肯定感といった伝統的日本人像を否定する気はないが。
読了日:03月10日 著者:遠藤 周作


こちらもおかしくなってくる

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小説中のセックスの情景がそれなりに理解できるようになるまで

2022年03月09日 | 読書、映画、音楽、美術
 村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』で戦時下に増幅される人間のキャラクターに触れた。その続きというわけではないが、同じように人間を掘り下げているのではないかと遠藤周作の『海と毒薬』を読んでいる。そのなかで、登場人物たちが誰それを抱いた抱かれたどうだった、ということが淡々と描かれている。この作品を私が中学高校時代に読んでも、その味わいは全く異なっただろう、いや、それどころか作家の意図することはほとんど分からなかっただろうとふと思った。

 芥川賞作品には、『太陽の季節』に代表されるようなセックスを織り交ぜたものが多い。そんな芥川賞の作品を読んでもあまり面白いと思わなかったのは、性的嗜好の問題も多少はあるのかもしれないが、セックスまで含めた女性との交際経験が少なかったからなのだと気が付いた。

 小説でのセックスの描写は、生々しいものからしたという事後の事実のみまでさまざまだが、いい作品ではそれらが自然に語られ、登場人物たちはそれを機に変わったりそのままであったりする。
 そんなことから、男女の性愛が作品の中で特に印象的だったと私が思い浮かべた作品は以下のようなものだった。

 村上春樹   海辺のカフカ
 星 新一   テレビ・ショー
 筒井康隆   村井長庵
 川端康成   雪 国
 重松 清   疾 走
 紫 式部   源氏物語『末摘花』

 読んだ時の年齢による感受性の違いもあるだろうが、今でもありありとその情景を思いだすということは、そこでの男女の情愛を味わうことが曲がりなりにもできたということか。読者として、そこに描かれるセックスを客観的に捉えることができたり、登場人物に重ね合わせてみたり、いろいろな読み方をしたのだと思う。

すべてがわかるわけではないが

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文庫本のスピンが短かったけどそのまま読むことにした

2022年02月13日 | 読書、映画、音楽、美術
 昼前から雨、やがては雪になるという予報の日曜日の朝焼け。寒い1日となった。庭周りの片付けをしているうちに雨は予報よりも少し早めに降りはじめ、風邪をひかないよう、無理せず家に引っ込んだ。午後は読書でもして静かに過ごすことにした。

 今読んでいるのは、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」。最高傑作と言われるこの作品を、ファンとはいかないまでもお気に入りの作家にしている私がまだ読んでいないというのもどうかと思い、先月3巻いっぺんに買って読み始めた。いよいよ3巻(第3部鳥刺し男編)に入り、本(新潮文庫)を開いたらスピンが下まで届かない。

 スピンが最初から短かったようで、落丁でもなく乱丁でもなく、こういうのはいったいなんというのだろうと考えた。まさか、出版社の演出でもなかろう。スピンが付いているから新潮文庫の作品を好んで買っているのに、これが寸足らずとはどうも調子が狂ってしまう。昔、何かのはずみでスピンをちぎってしまったことがあり、その時のことを思い出した。

 3冊一度に買ったので、もはやその時の領収書は残っていない。それに、購入時にはスイカでピッとやったので、購入記録を出すのも面倒だし、本屋は藤沢の先で、往復1時間はかかる。妻にどうしようかと相談したら、

 (気にせず)そのまま読めばいいじゃない

とのこと。

うーん、スピンもあっての読書だから、読み心地が少し違うんだよなー、と思ったが、早く先を読みたいと本屋が挟んでくれた紙のしおりを使って読むことにした。

 これも案外、いい思い出になるかもしれない。
北京オリンピックは淡々と

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