怒濤の学会ラッシュも終わり、やっと1Q84を読むことができた。
でも、2週間のあいだ、論文を読まないでいたらずいぶん(読まなくてはいけないものが)たまってしまった。
10月の学会まで、読書は少しひかえます。
7月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2636ページ
タマルが二人の連絡を取り持つあたりからか、右手と左手で持つBOOK3が1Q84年というひとつの宇宙に感じられるようになった。文字を目で追うが、その形はとろりと溶けて視神経を通じて脳内に流れ込み、記号としての文字の形状は全く失われてしまった。1984年(あるいは2010年)に帰ると、1Q84年の世界は背表紙とともに閉じられた。事細かな真相は読者には必要ではなく、あれほどの存在感を持った人々は、”二人の間の子どもを除くと!”、物語のなかからはこちらへは来ることはなかった。
読了日:07月30日 著者:村上 春樹
これは、私たちだれもが、それぞれの形で経験しうる物語だ。天吾くんのように文才が無くても、青豆さんのような強い意志が無くても、心の中に別の世界をもつことはできる。BOOK1で予想していた事は見事に外れた。おかげで、BOOK3へは予断を持たず入っていけそう。それにしても・・・”置き時計”って、いくら大きいからってしょぼくない?
読了日:07月22日 著者:村上 春樹
ううう、『空気さなぎ(原著)』が読みたい。はたして、BOOK2やいかに・・・現時点では、『エッジ』のような「あっちとこっちを自由に行き来できる人間がいるのか?」という推測だが・・・センセイと深田は別人であってほしい&アザミとふかえりも別々だといいのだが。
読了日:07月18日 著者:村上 春樹
生命が遺伝子配列にのみによってではなく、遺伝子をとりまく様々な因子がこれをさらに修飾する。これを説明しようとするのが”注目”のエピジェネティクスな訳だけど、生命の仕組みを知るには、この先もっととてつもない壁が次々と出現してくる。これら一つ一つを私たちは乗り越えていこうとするのだが、その先のなにを目指しているのだろう?
読了日:07月14日 著者:押村 光雄
初めて読んだ林真理子。この人には、世間一般に対する誠実さ、生きていく事に対する真摯さ、とかそういったものは無いのだろうか?さらには、その取り巻きも。類は友を呼ぶとはまさにこの事。バブル期の女子大生がそのままの精神年齢で実年齢ばかり重ねている。尊敬できる大人が少ないのは、こういう”尊敬できない大人”が増えているためだろう。私も人の事は言えないが。
読了日:07月13日 著者:林 真理子
眼からウロコの落ちる思いがした。シンプルイズベストと思って、各スライドからタイトル(小見出し)を取ってしまったら、さすがにわけが分からなくなってしまい(眉毛を剃ったみたい)、大不評。スライドの最後、謝辞のあとに引用句をいれたら、ちょっと評判になった。この本、内緒にしておきたい!よいスライドに、よいノート(原稿)。外国語での発表では、とくに大事。
読了日:07月13日 著者:Garr Reynolds,ガー・レイノルズ
学会のため、準備していた中国語の本を忘れてしまったので、羽田空港の本屋さんで購入した。ニーハオ、シェシェ、ハオチー、だけで乗り切った。困ったときには絵を見てもらったらわかってもらえた・・・今度は漢字を書こう!
読了日:07月11日 著者:大田垣 晴子
北京での学会のため、勉強しようと購入したのだが。学会の準備のために読む暇はなく、機内で読もうと思ったら医局のデスクに置き忘れて出発してしまった。
読了日:07月08日 著者:李 穎