こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

星新一の『おーい でてこーい』を思い出す災害

2021年07月10日 | 日々思うこと、考えること
 梅雨明けを思わせるような夏空。
大雨のせいで、ずいぶん汚れてしまったので、掃除と後片付けをしていたら、あっという間に1日が過ぎた。

 星新一のショートショートに『おーい でてこーい』という作品がある。なにをどれほど放り込んでも埋まることのない穴が出てきて、誰も彼もがそこになんでも放り込んでいくという話なのだが、今回の熱海での未曾有の大惨事の原因が盛り土であり、それが土石流の大半を占めているらしいということ、そして盛り土は廃棄物であった可能性があるということを聞いて、その作品を思い出した。
 『おーい でてこーい』のラストシーンでは、青空から声が聞こえてくる。今日の青空が重なってしまった。そして、これは核廃棄物、宇宙ゴミ、プラスチックゴミ、etc.人間が排出し続ける不要物全てに共通する問題だということを自覚しなくてはならないことだ。

 今日は猛烈に蒸し暑く、被災された方々、救援活動に従事している方々におかれましては、体調にはご注意いただきたくお祈りします。
臭いものに蓋ではならない

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