こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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フロムはフロイトが好きでなかったみたい・・・2020年12月の読書記録

2021年01月02日 | 読書、映画、音楽、美術
初夢はクラシックのコンサートに遅刻するなどと、夢見はいまいちだった。家族総出、去年亡くなった親父まで出てきてくれたが、ネットで調べていたら家族の夢というのもあまりいいものではないらしく、途中でやめた。
夢といえばフロイトだが、先月読んだフロムはフロイトの夢解釈が気に入らなかったようだ。確かに今になってみたらフロイトはどうかと私も思う。
雪国の感想は、ふざけたわけではない。ノルウェイの森でも感じたが、スマホ、SNSの普及は時代を大きく変えた。そして、新型コロナはそれをもっと。文学、文化も大きく変わっていく時代に私たちは生きている。

12月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:355
ナイス数:37

雪国雪国感想
国境の長いトンネルについての注解を読んで再読なのを確認した。40年ぶりぐらいか。高校生じゃ何にも分からなかったろうな。今なら、小太りのパパと20過ぎの温泉街のキャバ嬢の物語。スマホのなかった良き時代。SNSは日本人が劣化していることを暴いている。そして、結核どころか今やコロナ禍。人間にとっての普遍性とはなにか。情景描写は美しく、今なら、新海誠の映画のよう。小太りの中年男というのが、爆諸問題の田中と重なり、なぜ小太りに惹かれてしまったのか、最後まで引っかかった。でも田中の奥さんは美人。
読了日:12月28日 著者:川端康成

愛するということ 新訳版愛するということ 新訳版感想
子供達が家を出て行って、妻と2人。この先のことを考えようと読むことにした。文章は平易だが、内容は終盤とても難解になって、よくわからなくなってしまった。1950年代に書かれているにも関わらず、人間が疎外された現代社会を俯瞰していて、驚く。愛するということがいかに深遠なものであるのかを真摯に考えるきっかけになった。私は人のことを愛することのできない未熟な人間かもしれないが、私はこの先少しでも多くの人を愛していきたい。
読了日:12月22日 著者:エーリッヒ・フロム

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