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(昨日からの続き)
ロシアによるウクライナへの侵攻が止む気配はまったくない。
こんな時、喧嘩両成敗で、攻め込まれた方にも悪いところもあるという話が出ることもあるが、当然のことながら今回そのような話はでてこない。
どんな状況であっても戦争にふみきること、すなわち殺し合いは許されない。
ウクライナの自主独立を阻止しようと一般の市民を殺害している軍隊の指揮をとるプーチン大統領は単なる殺人者に過ぎない。
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さて、いよいよ分子病理専門医試験当日。
会場はゆりかもめの東京ビックサイト駅近くのTOC。
TOCといえば五反田だがあそこと違い楽しいショップなどなく、さらに日曜ということもありあたりは閑散としていた。
ホールに飾ってあったクリスマスツリーは当日のエントリーに載せておいた。
検温、アルコール消毒、私語厳禁などの感染対策下、試験会場の机に座って周りを見回すと、当然のことながら自分より若い人ばかり。
でもみんな病理専門医であり、賢そうに見える。
こうして若い病理医を見ると頼もしく、これからのこの国の病理を背負っていってもらうのは彼らだとしみじみ思った。
午前はマークシート式の選択問題。
見直し時間を入れてまあまあのタイミングで終わった。
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お昼を食べるのにフードコートがあると思っていたが、休みのせいもあってかそんなスペースはどこにもない。
知り合い同士で連れだって食事に行く人を横目に見ながら、近くの広場のベンチで持参した弁当を食べた。
いい天気で、背中に陽を浴びて気持ちよかった。
近くのベンチで数人で試験のことを話しているのが聞こえてきた、
みんなあの本持っているじゃん
そうそう、僕なんて、〇〇(ネット書店)で買おうと思ったら残り2冊で焦ったよ
とのこと、私も手に入れてたよと内心うなづいたと同時に、そもそも後輩からの連絡がなかったら知らなかったと、学生時代と同様、あいかわらずの情報過疎体質に苦笑する。
死ぬまで試験下手だった。
午後は記述式。患者さんについての遺伝子情報の資料(C-CAT調査結果)を読んで治療方針を立てるのだが、時間が足りず苦労した。
こりゃあダメだ(落ちたな)
と、がっくりして一人とぼとぼ歩いたら、他の人も、
いやー、途中点期待だね
などと話していた。
まあ、そうだよねと内心自分をなぐさめた。
帰りに、私とほぼ同い年の旧知の某大学の教授にあった。
おお、(コロ健)先生も受けめたんだ。
先生の施設だったら受けなくてもいいんじゃない?
といわれたが、自分の勤務先もがんゲノム医療連携病医院だから、何も知らないままじゃ恥ずかしいからね、と受験動機を話した。
お互い、お疲れ様と言って別れた。
夜になって、フェイスブックを開いたら、その教授が、(専門領域の疾患が出て)ツボって、思いっきり書きまくったら時間が足りなくなりました(笑い)と書いていて、そんないいこと私にはなかったよ、とまたがっくり。
とはいえ、研究班会議があったので、ヘトヘトになりながら試験後すぐにそちらに移動した。
試験結果の発表は3月初旬といわれ、その後ずいぶん待たされた。
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試験のあとの数日、試験に合格する夢をみた。
まさしく吉夢で、他人に話していいのか悪いのかよくわからない。
ネットで調べるとどうも黙っていた方がいいらしい。
こればっかりは夢見が気になり、縁起を担いで黙っていた。
それでも発表までの間、おそらくダメだろうと憂鬱な気分で過ごしたのはいうまでもない。
ただ、今年受験した理Ⅲ出の知り合いの病理医と話したら、
(記述式は)問題数が多くて時間が足りませんでしたね
と言っていた。
こんな試験上手な人でも・・・と一瞬間に受けたが、これは言っているレベルが全く違うだろう、話さなければ良かったと、さらにしょんぼりした。
発表は2月下旬と、いよいよ緊張したが、なにはともあれめでたく合格。
総評によると選択問題と文章題の得点は相関していたとのこと、まあそれなりの点だったとして評価してもらえたのだろうか。
せっかくとったこの資格、今後どう役立てていくかよく考えていこう。
自己満足で終わらせない
合格、おめでとう御座います🎉✨😆✨🎊
いつまでも探究心を失わない姿勢、素晴らしいと思います。我々、患者は病理検査の結果が凄く気になります。良き診断をお頼みします。
ありがとうございます。
がんの診断には病理医も人知れず奮闘しているとご理解いただきありがとうございます。私も精進していく所存です。