世の中知らないことは多い。
というか、世の中に事物が100あったとしたら、自分が知っていることはその一万分の一、いや一億分の一程度あるだろうか。
だから、こんなことはよく知られていることなのかもしれないけど、やっぱり知らないことだ。
鎌倉の荏柄天神の二の鳥居のたもとに、こんなものがある。
散歩のたびに気になっていたのだけど、自分には関係ないと思うと調べようという気にもならず、そのままにしていた。
”多角点 国 地理院”とあるのだけど、なんのことだかはもちろんわからない。
ググってみると、測量に関係するものらしい(下記参照)。
かすれて読めなかったけど、国土地理院と書いてあるようで、この蓋の下には金属製のピンのようなものがあるらしい。
もちろんそれを見たりはしなかった。
測量というと、ピタゴラスの定理からはじまり、土地の区分、財産、治水、いろんなことが思い浮かぶが、そんな大きな世界があって、これはその一部を成している、なんて考えると面白い。
世の中には知らないことばかり。
興味が無い、自分には関係ないからといって知らんぷりしていたら、知らないことはもっと増えてしまう。
それよりも、知らないことに興味をもって知ることが世界を広げるためにはとても大事だと、こんな小さなものを見ても思う。
いつも心に好奇心
多角測量 たかくそくりょう traversing (コトバンク ブリタニカ国際百科事典小項目事典より)
トラバーズ測量,導線測量ともいう。多角点 (トラバーズ点) を結ぶ折れ線の連続を多角路線といい,1つの既知点Aから出発し,次々に折れ線の長さとその間の夾角をはかって,逐次に多角点の座標を求めていく測量。三角測量と並んで基準点測量の主要な方法とされ,三角測量の場合のように遠く離れた点の間の見通しがなくてもできるため,市街地内での測量や道路の中心線測量などに広く利用される。以前は距離の測定が角の測定に比べ精度が低く,そのため多角測量は三角測量に比べ精度が低かったが,最近は精度の高い電磁波測距儀の出現によって両者の差はほとんどなくなった。同じ原理で平板上で図解的に行うものは,導線法とか図解導線法と呼んで区別している。