今年のノーベル医学・生理学賞も日本人が受賞した。とても嬉しい。大隅先生、おめでとうございます。
インタビューで基礎系学問の大切さを強調していらしたのが、医療の現場で、忙しいばかりでなかなか陽の目を見ることの少ない病理医としてはとても嬉しかった。
昔、オートファジーのことを勉強しようと思ったことがあったが、難しくてさじを投げてしまった。電子顕微鏡を用いて形態学的なアプローチをしていらしたそうで、病理医としての不明を恥じる。ライソゾーム病については少し知識があるのでその発展のためにもう一度勉強してみようかと思うが、こちらは明日のCPCの準備ごときであたふたしている。こんな調子ではそれがいつになることやら。
毎日がラストスパート
毎月2日にアップしていた読書記録、今月は3日になってしまった。9月は読書記録そのものを書き忘れていたので、慌てて差し込んだ。
まあ、8月は1冊も読んでいなかったので、わからないではないが。
2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:525ページ
ナイス数:87ナイス言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)の感想
容姿にこれだけ差があるのだから、見た目からわからないことにも個人差がある。でも所詮そんなのドングリの背比べ。オリンピックの金メダリストでもノーベル賞受賞学者でも、ほんの少し他人より恵まれた才能を努力によって伸ばすことに成功できただけに過ぎない。そんな成功事例はいいが、逆に才能がないのにそのことを受け入れられず延々とチャレンジする人は気の毒だ。まあ、こういう悲劇を子供に味わわせたくないという親心に漬け込んでの遺伝子診断ビジネスが盛んになってきているのもなんだかなと思う。「孟母三遷の教え」は何より正しい。
読了日:9月30日 著者:橘玲
いぬとわたしの10のやくそくの感想
娘が本棚を整理していたら出てきたというので再読。 我が家のワンコ達も、ずいぶん年をとって、昔のような元気はない。私も5年、10年経って、一緒に年をとっているのだと感じる。
読了日:9月22日 著者:
ツバキ文具店の感想
東京育ちの私は、通勤に時間のかかる鎌倉なんて住めないと思っていたが、子どもが生まれて引っ越した。以来、この小説にでてくるような毎日を送っている。鎌倉、とくに山側に住む人間のキーワードがほぼすべて入っていた。ほぼ、というのは犬が出てこないから。小説というよりは、鎌倉人の書く、あるある話。ご近所に実際に住んでいそうな人がたくさん出てきた。ゆったりと、マイペースで生きる鎌倉人たちが一つ一つのこと、気持ちを大切にしているのが伝わってくる。メールでもなんでも、文章というものを大切に書きたいと思わせてくれる話だった。
読了日:9月19日 著者:小川糸
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