江戸の七世団十郎から、現代三世猿之助、そして次世代、三人の大名題へ
文化12年、四世鶴屋南北作、七代目市川団十郎初演の「伊達の十役」は、台本も無く、三代猿之助が残されたわずかの資料を基に台本復活。
スリリングで目の離せないほどの十役50回余りの早代わり。そして、宙乗りも…。
三代目「猿之助歌舞伎」で大評判になり、猿之助四十八撰として、澤瀉屋には欠かせないものになりました。
近年、三代目猿之助(二代目猿翁)から11代目海老蔵、4代目市川猿之助、10代目松本幸四郎の三人の大名題にバトンタッチ。
歌舞伎の演題は次世代に確実に伝えられていきます。
大感動の早代わりの連続…1秒の早代わりに唖然
6月6日(水)、博多座正面で待ち合わせた仲間の皆さんは、11時に開演される会場に向かいました。
座席は四列目、花道から横一列。
花道の七三が目の前、手の届く所で見得を切る十代目の顔の汗が、光って見えます。
花道では、細川与右衛門と土手の道哲の二人が入れ替わるわずか1秒の早代わりを、目の前で見て、みんなキョトンとしていました。
何が起こったのかわかるのに少し時間がかかった方もいたようです。
歌舞伎大好きな方も、今日始めて歌舞伎を観た方も、感動の一日でした。
博多座に集まったみなさん。