男性並みに…より効果的な方法を
私たち「きつけ塾いちき」の衣裳方の力量は、極めて未熟です。
一般に、歌舞伎衣裳や日本舞踊の着付けにたずさわるものは、昔から男性でした。
重たい衣裳だからこそ、腰紐も帯も、しっかり結ばないと落ちてきます。
課題は、…非力な女性の力で、男性並みの効果を出す方法はないか。
考えられるのは、
①手法(技術)として、別な方法をあみ出せないか。
②道具を考え出して、男性と同じ効果を出せないか。
そしていくつかの手法や道具を考えてきました。
それが、振袖の着付けなどにも応用されて、力で締めないで締まる方法や、便利なアイテムになってきつつあります。
いちきさん、着付けが進化してるわね!
先日の「寿賀穂の会…心あわせて」の舞台裏で、髪を結っていた美容師さんが、「いちきさん、以前会った時と比べて、着付けが進化しているわね…」と言われました。
彼女は、東京で衣裳方の修行をしたこともあるとかで、分かって頂いたみたいです。
最初に書きましたが、私たちは学院開校40年。かなり未熟なプロ集団です。
少しでも「着付け」と「演目」、「時代考証」をお勉強しながら、新たな技術の開拓も怠るわけにはいきません。
先日の美容師さんの「進化してるわね」という言葉にも励まされ、少しでも進歩できるように、がんばらなければと思うのです。
のべ41名が、古典・新舞踊、27演目を熱演…拍手や歓声
6月10日(日)11時10分から、「第7回チャリティー公演、寿賀穂の会…心あわせて」の幕があきました。
会場は満席で、古典・新舞踊など27演目が披露されました。
舞台裏では、顔師さんやカツラ屋さん、美容師さんなどが、それぞれのパートを担って、表舞台の成功のためにがんばっていらっしゃいました。
「きつけ塾いちき」の衣裳方も、番組が遅れることのないように、着付けていきました。
この舞踊の会には、「きつけ塾いちき」の9名の衣裳方が参加いたしました。
その中には、熊本の衣裳方・守田さんも応援に来て頂きました。
「寿賀穂の会」の幕〆は、会主・吾妻寿賀穂先生と、友情出演の吾妻典紀代先生の、「都風流」で、観客席からは大きな拍手と歓声を受けていました。
今回も「きつけ塾いちき」は、衣裳の着付けを担当させて頂きました。
寿賀穂先生、典紀代先生、ご一門の皆さま、本当にありがとうございました。