きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

人と自然がおりなす 美しき棚田⑥ 世界編

2010-07-14 22:08:09 | 赤旗記事特集
人と自然がおりなす 美しき棚田⑥
イラン・カスピ海沿岸 日本とそっくりの光景が

 イランの首都テヘランから車で約3時闇、アルボルズ山脈(イラン最高峰ダマーヴァンド山は標高5671メートル)の峠を越えると、山に緑が多くなり、空気が湿気を帯びて、どこか日本の風景と似てくる。


◇コメが主食に
 しかし日本人がイメージする「イラン」は乾燥した砂漠地帯だ。ただ、このカスピ海沿岸地方だけは、そのイメージとはまったく違う稲作地帯なのである。また、コメの一人当たりの年間消費量が、この地方の農村部では日本人平均の1・5倍である約90キログラム(イラン人平均は約35キログラム)で、コメが主食といってもいいくらいだ。
 コメの一般的な食べ方は、「チェロウ」と呼ぶご飯だ。パサパサしたインディカ米を煮たあとに湯を捨てて蒸らす方法。ほんのりと塩味がして、一部はサフランで黄色く色づけされている。鍋の底にできたおこげも好まれる。「チェロウ」にはバターが付いてくる。バターと焼いたトマトをつぶしてご飯と混ぜ、焼肉のカバブ、魚のフライ、鶏の煮込みなどのおかずといっしょに食べる。


◇スパイ容疑!?
 あるタクシーのドライバーはカスピ海沿岸を走りながら、「お客さん、ここ、山形と似ているでしよ?」と日本語で言った。私が山形出身だとは一言も教えていなかったので驚いてしまった。聞けば、彼は8年間日本で働いていたことがあり(だから日本語がわかった)、あるとき山形ヘドライブして、生まれ故郷のカスピ海沿岸地方に似ていて驚いたというのだ。
 田んぼの畦道を歩くと次々にカエルが水に飛び込む。ミズスマシやオタマジャクシが泳いでいる。緋のモンペのような作業着の女たちが数人並んで田植えをしている。そんな光景を見て、「日本とそっくりだ」と思った私だったが、イラン人も、似ていると感じていたわけである。
 ところで、イランに来て、現地の人に聞きながら棚田を探したが、最初は「日本からわざわざ田んぼだけを見に来るはずがない。きっと別な目的があるはずだ」と疑われたようだった。私は、持参した棚田のポストカードを見せた。すると「棚田の美しさ」に納得し、私のスパイ容疑は晴れた。イランだけではないが、棚田を見つけるコツがあるとすれば、現地の人にいかに棚田が美しいものか理解してもらう、ということなのである。(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2010年7月9日付


スパイ容疑とは、とんでもない疑いをかけられましたね・・・
日本では、現地の人もその美しさを残そうと努力されています。
頼もしい限りです・・・


【広島・安芸の井仁の棚田(オフィシャルサイト)】
3年前から、好きになった棚田の一つです!






以下、私のHPとブログでの紹介です・・・
【井仁の棚田(春)】
【井仁の棚田(夏)】
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