きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

安倍政権 危険な経済政策「アベノリスク」② 日用品値上げ 生活直撃

2013-04-21 20:48:11 | 経済・産業・中小企業対策など
安倍政権 危険な経済政策「アベノリスク」② 日用品値上げ 生活直撃

神奈川県綾瀬市の主婦、沢井佳恵さん(34歳=仮名)は家計簿を前にため息をつきます。
「買い物をしても、食事をしても支払いが気になります」
夫(38歳)と娘(5歳)の3人暮らし。この1月、念願の一戸建てに引っ越したばかりです。住宅購入のために出産前まで共働きでつくった貯金をほぼ使ってしまいました。
「この先、貯金できる見通しはありません。でも、いざというときのためにまとまったお金も持っておきたいと思うんです」
夫の勤め先は販売業。過去2年はボーナスがほとんど出ませんでした。今年に入って出た臨時ボーナスでほっと一息ついているといいます。



光熱・水道代や食料品の値上げが家計に響きます

家計は赤字
「夫の月収だけでは家計は赤字で、ボーナスで埋めています。買い物は、近所にスーパーが多いのではしごして値段を比べます。でも住宅費や通信費などの固定費はなかなか削れません」
とりわけ高くなったと感じるのは、光熱・水道費です。転居で環境が変わったとはいえ、3月は昨年比6000円の支出増でした。
「去年にくらべて暖房費がかかりましたが、ここまで高いとは思いませんでした。電気・ガス料金などの値上げが響いています」
日銀の「異次元の金融緩和」のもとでの円安は輸入物価の上昇をもたらします。原油価格が高騰し、電気・ガス・灯油などが値上がりしています。沢井さんはこの間の物価値上げにも不安を募らせます。

まとめ買い
「子どもがいるから食費を削るにも限界があります。4月からはティッシュペーパーなどが値上がり。友だちは3月末にまとめ買いしたといっていました。私もしなくちゃいけなかった」
政府は「デフレ対策」として「2%の物価上昇」を目標に掲げます。
「物価値上げなんて迷惑です。夫の年収がそれに見合って上昇するとは想像できません。今以上に切り詰めても生活できるかどうか。そんなことやって、景気はよくなるんですか」(つづく)


4月以降の主な値上げ
電気関西電力、九州電力が5月から値上げ(標準家庭で643円、362円)
その他8社も燃料費調整により、5月は28~183円値上げ
ガス都市ガス大手4社が燃料費調整により、5月に98~140円値上げ
食品輸入小麦の政府売り渡し価格が4月から9.7%引き上げ
日清オイリオグループとJ-オイルミルズが家庭用食用油を4月から1キログラム当たり30円以上値上げ
はごろもフーズが「シーチキン」16品目を5月1日から2.2~6.1%値上げ
日用品大王製紙と日本製紙クレシアが4月からトイレットペーパーやティッシュの卸値を10~15%程度値上げ

「しんぶん赤旗」日刊紙 2013年4月17日付掲載

安倍内閣の2%の物価上昇の目標は、賃金の2%アップは入っていない。
物価だけあがって、さらに消費税も上げられたら、ますます景気が悪くなる。
安倍さんや黒田日銀総裁は、そんな庶民の気持ちはわかっちゃいないだろうね。

安倍政権 危険な経済政策「アベノリスク」① 株価は熱狂 商店街は

2013-04-21 19:22:19 | 経済・産業・中小企業対策など
安倍政権 危険な経済政策「アベノリスク」① 株価は熱狂 商店街は



安倍晋三政権が進める金融・経済政策「アベノミクス」は、日本経済をどこに導こうとしているのでしょうか。その「危険性」(リスク)を現場から探ります。

20年間低迷してきた株式市場が活況を呈しています。

あおる講師
「3万8915円。日経平均株価の史上最高値もそろそろ見えてきたのではないでしょうか。すぐにはいけませんけれど、ちょっと見えてきたんです」
東京・新宿駅近くの大手証券会社で行われた株式セミナー。今の日経平均は1万3000円台。史上最高値は現在の約3倍です。しかし、講師は楽観的な見方をあおります。
「株をやってなかった人からの問い合わせも増えています」と証券マンは言います。
株価は年初と比べると20%以上の上昇です。もうかっているのは株式投資の資金を持つ富裕層です。
高島屋デパートの3月の売り上げは「株価上昇に伴う資産効果で高額品が好調」でした。広報担当者は「宝飾品や高級腕時計、時計では数十万円から100万円以上のロレックスやフランク・ミュラーがよく売れました」と語ります。




東京都内の商店街

客数2割減
東京都内の商店街で店主らから聞こえてきたのは悲鳴でした。
「客数は去年より2割ほど少ない。客は年配の人が麹・多い。年金が減って財布のひもが固くなっているのではないか」(洋品店)
「今まで週1回来ていた人が月1回になったり。独り者は自炊が増えたのではないか。家族連れも減った」(食堂)
板橋区のハッピーロード大山商店街で「アベノミクスで景気がよくなったか」との質問に答えてくれた10軒のうち「そう思う」と答えたのは2軒だけ。「思わない」が6軒、「変わらない」が2軒でした。そして全員が不安として挙げたのが消費税増税です。
内閣府の景気ウオッチャー3月調査でも「消費税増税で悪くなる」(南関東・建設業)、「消費税増税を控えて必要な物しか買わない」(東海・スーパー)といった声が上がっています。
アベノミクスの「三本の矢」とセットになっている消費税増税。大山商店街でも「今こんなに商売が厳しいのに上げられたら困る」(茶販売)という声が共通していました。
(つづく)

【アベノミクス】
安倍晋三首相の姓のアベと、英語で経済学を意味するエコノミクスを組み合わせた造語。
安倍政権の経済政策を意味します。金融緩和、財政政策、成長戦略の「三本の矢」からなると説明されています。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2013年4月16日付掲載


株高による恩恵は一部の資産家・投資家だけですね。庶民は恩恵にあずかれていません。
まさに二極化が進行しています。
消費税増税はどうしても中止させないといけませんね。