性別なくても大丈夫~♪① 中性として生きる 新井祥
あらいしょう 『性別が、ない!』シリーズ全15巻(ぶんか社)はじめ著書多数。専門学校講師
男でも女でもなく、男になるでも女になるでもない、性別を定めない「ノンバイナリー」な人が世界中で増えている。
それは「もとの身体的な性別と異なる性別になりたい」と望むトランスジェンダーの人々とはまた違う、性別というもの自体を手放すような新しい波だ。
自分は女性として育てられて社会生活を送っていたが、30歳の時、体毛が濃くなるなどのホルモン異常の兆候が強く目立ち、ホルモン数値の検査で男性の数値が出たため染色体検査をすることになった。
結果は染色体異常による性分化疾患。自分の性自認が大きくゆらいだ瞬間だった。「そうだ、自分は男になりたいわけでも女になりたいわけでもないのかもしれない…なりたい性別が、ない!?」
それが結果としていいのか悪いのかは、人生最後の日までおそらくわからないが、その時からそう思い始めてしまったのだった。もちろん、49歳なりたてほやほやの今もなお、続行中だ。
当時、ノンバイナリーという言葉は日本では知られてなかったため、自分のことを「中性漫画家」と自己紹介するようになった。それは今でも続けているが、ノンバイナリーという価値観が日本でも浸透したら、何食わぬ顔でいち早く「ノンバイナリー漫画家」と名乗ってやろうと、今から鼻息を荒くして待ち構えている。
(エッセー漫画家)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年4月27日付掲載
しんぶん赤旗にジェンダー問題の記事が連載され始ました。
トランジェスターとは違う、中性の性的な概念があるんですね。
あらいしょう 『性別が、ない!』シリーズ全15巻(ぶんか社)はじめ著書多数。専門学校講師
男でも女でもなく、男になるでも女になるでもない、性別を定めない「ノンバイナリー」な人が世界中で増えている。
それは「もとの身体的な性別と異なる性別になりたい」と望むトランスジェンダーの人々とはまた違う、性別というもの自体を手放すような新しい波だ。
自分は女性として育てられて社会生活を送っていたが、30歳の時、体毛が濃くなるなどのホルモン異常の兆候が強く目立ち、ホルモン数値の検査で男性の数値が出たため染色体検査をすることになった。
結果は染色体異常による性分化疾患。自分の性自認が大きくゆらいだ瞬間だった。「そうだ、自分は男になりたいわけでも女になりたいわけでもないのかもしれない…なりたい性別が、ない!?」
それが結果としていいのか悪いのかは、人生最後の日までおそらくわからないが、その時からそう思い始めてしまったのだった。もちろん、49歳なりたてほやほやの今もなお、続行中だ。
当時、ノンバイナリーという言葉は日本では知られてなかったため、自分のことを「中性漫画家」と自己紹介するようになった。それは今でも続けているが、ノンバイナリーという価値観が日本でも浸透したら、何食わぬ顔でいち早く「ノンバイナリー漫画家」と名乗ってやろうと、今から鼻息を荒くして待ち構えている。
(エッセー漫画家)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年4月27日付掲載
しんぶん赤旗にジェンダー問題の記事が連載され始ました。
トランジェスターとは違う、中性の性的な概念があるんですね。