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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

一律休校 その先へ② デジタル教材に悲鳴 さいたま市教委トップダウン

2020-05-24 07:43:45 | 政治・社会問題について
一律休校 その先へ② デジタル教材に悲鳴 さいたま市教委トップダウン
休校が続く中、さいたま市は11日からパソコンやスマートフォンで見るデジタル授業「スタディエッセンス」を始めました。ところが、「1日5時間、親がつきっきりにならないといけない」と、保護者から悲鳴が上がっています。
使われている動画は15分。同市教育委員会が、今年度の全科目の全単元を市内の全小中学校に割り振って作らせたものです。4月10日、全校長らを集めた説明会で教育長は、動画の目的は教科書と併用して「学びをさらに深める」ためと説明。「どこよりも早く」と強調しました。
ところが連休直前の4月28日、その動画を休校中のデジタル授業として5月11日から見るよう、保護者に伝えられたのです。各学校に知らされたのも同時期でした。



さいたま市のデジタル教材で学ぶ小学生

つきっきりで
市が作った共通時間割によれば…。毎日、同じ「朝の会」の動画を見ることから1日が始まります。その後、午前中は新しい学年の新しい単元について1コマ40分を3時間学習します。40分のうち動画は15分、残り25分は教員が作ったプリントなどの課題にとりくみます。同じ「お昼の会」の動画を見て、午後は学校ごとに決めた課題をします。
同市内の小学2年生の母親は「『やりたくない』『よくわかんない』という子どもに動画を見せるのも一苦労です」と話します。国語では、友達と班を作って連想ゲームをするごとが課題になっている動画も。「在宅勤務や休みの日につきっきりで教えないとやりきれない」と話します。
子どもがとりくんだ課題は、金曜日の午後1時から4時までに保護者が学校に提出します。「仕事をしていたら出せません。そもそも休校中に教科書通りに進めようとすることに無理があります」

納得と合意を
動画作成に関わった教員は「学習支援に程遠い動画。休校中にどんな学習支援が適切か、まずは学校の中で十分話し合いたかった」と言います。単元を入れ替えたり、教科を合同にしたりすれば、効果的に行えたり、長い期間をかけて取り返せたりする学習もあるからです。「市の時間割は、子どものつまずきやすいところや、それぞれの学校で大切にしたい単元などを無視して、教科書の配列通りに一律に押し込めています。特に算数は子どもや家庭が抱えきれないほどの過重な量になっていて、学校への不信につながってしまいます」
さいたま市教職員組合は20日、「子どもと教職員の命と健康を守り、子どもの学びと成長・発達の機会を保障する」よう市教委に申し入れました。▽休校中の家庭学習を安易に履修済みの扱いや評価の対象にしない▽学校再開にあたっては十分な準備時間を確保する▽子どもや教職員の過重な負担にならないよう、教育課程の編成は子どもの実態に合わせ、教職員の意見を十分聞き、納得と合意の上で方向性を示す―などを求めています。
(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年5月21日付掲載


休校中の学習も大事ですが、必ずしも教科書通りに進める必要はないと思います。
社会科や理科はあとからまとめて学習することができるので、無理することはないと思います。
国語や英語は、読むだけでなくって、聞いたり、しゃべったりが必要なので、動画などの一方通行では無理なのかな。
算数は、計算の仕方、トライアンドエラ―、ステップアップ。これも、一方通行では無理がありそう。