きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

性別なくても大丈夫♪④ 第3の性、ではない 新井祥

2020-05-27 07:40:25 | 政治・社会問題について
性別なくても大丈夫♪④ 第3の性、ではない 新井祥
セクシャルマイノリティーの人たちを全部ひっくるめて「男でも女でもない第3の性」とする表現がある。いつから言われるようになったのかは知らないが、自分が生まれるより前の書物でも見かける表現なので、結構長いこと使われてきたんじゃないかと思う。
その言葉の使われっぷりを見るたび、心にモヤっとしたものが訪れてしまう。ああ自分は人間性がミジンコのようにちっこいのだろうか?でもこのモヤはみんなにも伝えた方がいい気がする…。
自分のような性自認が「中性」の人ならまだわかるが、ゲイや女装家に対しても「第3の性」と表現する人がいるのが、なんだかちょっと腑に落ちないのだ。そこまでして「奴らは自分たちとは違うイキモノだ」って分けたいの?と思ってしまう。
性別のあり方は男女二つでも三つでもない。もっと複数だ。例えば、女になりたいわけじゃないけど仕草や言葉が女性的なゲイ男性と、女性の心を持ちいずれは性別適合手術で女性の体になりたいと思っている人の間には多数のグラデーションが存在する。どちらも外見的には男性だが、「同じもの」と括ってはいけないのである。




セクシャルマイノリティーはよく虹に例えられるが、本当は虹色,どころじゃないあまたの性のあり方が存在する。だが、世間にわかりやすくするために、当事者たちが「ここら辺からここらまではまあゲイってことでいいよ、仕方ないから」みたいな線引きをしてるだけである。
今は多様化の時代、もう「まあ仕方ないから…」とばかり言っていられない。雑に括る時代は終わったのだ。
(エッセー漫画家)(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年5月22日付掲載


性の多様性は、よく虹に例えられる。
一口に「ゲイ」といっても、いろんな思いの人がいる。
虹なら7色ってことになるが、それどころじゃないってこと。