4月25日投開票の3つの補選・再選挙 すべてで野党統一候補が決まる
参院長野選挙区補選 羽田統一候補で政治変える 長野・佐久 市民・野党アピール
来月8日告示
長野県佐久市で27日、4月8日告示(25日投票)の参院長野選挙区補選(欠員1)をたたかう立憲民主党新人の羽田次郎・野党統一候補と各野党代表を迎えた「市民・野党共同アピール」が行われ、沿道で「羽田次郎さんとともに佐久から政治を変える」とアピールしました。
市民とともにアピールする(壇上左から)篠原、羽田、高村、中川の各氏=27日、佐久市
「佐久地区市民と野党との共闘会議」の主催で、約150人が参加。野党代表として日本共産党の高村京子県議、立民の篠原孝衆院議員、社会民主党の中川博司県議が出席しました。
市民代表の女性3人がスピーチ。新型コロナ対策で医療従事者へのPCR検査拡充、20人学級の実現などを羽田氏に要望しました。
羽田氏は、新型コロナに感染し死去した兄・雄一郎氏の志を継ぎ、市民と野党の議席を守る決意を表明。「『声なき声』を国政に届ける。勝ち抜いて、皆さまの代弁者として働かせてほしい」と訴えました。
高村氏は「命と暮らしを守る政治に。佐久から羽田さんを国会へ送り出そう」と呼びかけました。篠原氏は「総選挙で、一気に政権交代したい」と語りました。中川氏は「自民党では原発をなくすことはできない」と強調しました。
同共闘会議は、羽田氏の支持を広げるなど行動提起しました。
衆院北海道2区補選 野党統一候補へ政策協定 松木氏 コロナ緊急対策を
吉川貴盛元農水相=収賄罪で在宅起訴=の衆院議員辞職に伴う衆院北海道2区補選(4月13日告示、25日投票)を市民と野党の共闘で必ず勝利しよう―。「戦争させない市民の風・北海道」と日本共産党道委員会、立憲民主党道連、社民党道連は28日、野党統一候補に松木けんこう前衆院議員=立民=を擁立する政策調印式を札幌市で開きました。
松木氏と「市民の風」、野党の代表が協定書に調印し、拍手に包まれました。
協定書は、(1)政治とカネの問題を徹底究明する(2)コロナへの緊急対策を実施し、競争と効率・自己責任を強調する政治からの転換、格差是正と生活支援を進める(3)憲法を守り、立憲主義・民主主義を回復し、ジェンダー平等、誰もが尊重される社会を築く―ことを盛り込んでいます。
勝利を誓い合う(前列右から)松木、平岡両氏=28日、札幌市
松木氏は「大役を担わせていただいた。絶対に勝つ」と表明。立候補を取り下げる日本共産党の平岡大介氏に、厳冬期も街頭で訴え続けてきたのは2人だけだったと述べ「あなたの分まで頑張る」とグータッチでエールを交換しました。
「市民の風」の上田文雄共同代表は、市民と野党が「困難を乗り越え、信頼を広めるたたかいをしてきた」と振り返り、政権交代の実現を呼びかけました。
立民道連の逢坂誠二代表は「菅政権にピリオドを打つ」と強調。共産党道委の青山慶二委員長は「党の総力を挙げ、市民と野党の共闘で新しい政権をつくる」と訴えました。社民道連の熊谷吉正代表は「政権交代を目指すたたかいのスタートだ」と強調しました。
日本共産党の、はたやま和也前衆院議員が参加しました。
参院広島選挙区再選挙 野党統一候補へ政策協定 宮口さんで金権選挙を払拭
2019年の参院選広島選挙区をめぐる大規模買収事件で有罪が確定した河井案里前参院議員=自民党を離党=の当選無効に伴う広島再選挙(4月8日告示、25日投票)に向け、県内の3市民連合は28日、広島市で「市民と野党の力で政治を変える!広島集会」を開き、同選挙区から立候補する無所属新人の宮口はるこ氏(45)と政策協定書を締結しました。
宮口氏と広島3区市民連合の山田延廣代表幹事(弁護士)が政策協定書に調印。宮口氏を立憲野党の統一候補とする集会アピールを、市民130人の拍手で確認しました。
基本政策は、▽金権腐敗選挙の払拭(ふっしょく)▽新型コロナ対策の拡充▽日本政府への核兵器禁止条約参加の要求▽安保法制廃止―など六つです。
広島3市民連合の集会で訴える宮口氏=28日、広島市
宮口氏は、コロナ禍でさらに弱者になった障害者、女性に光を当てるために立候補した決意を表明。金権腐敗選挙の払拭に向け「再選挙で県民に意思表示してもらわなければならない。一生懸命頑張ります」と訴えました。
山田氏は「市民目線に立った宮口さんは私たちが望む候補。私たちも全力を尽くして支え合っていこう」と呼びかけました。
日本共産党の村上昭二県委員長、立憲民主党の福知基弘県総支部連合会幹事長、社民党の佐藤奈保子県連合副代表があいさつ。「全力でほかの野党のみなさんと一緒に頑張りたい」(村上氏)、「みなさんの力で押し上げてほしい」(福知氏)、「平和都市広島の本当の意味の政治を取り戻したい」(佐藤氏)と表明しました。
参院再選挙 宮口予定候補と広島の市民連合との政策協定
宮口氏と広島3市民連合(2区・3区・5区)との政策協定書は次の通りです。
◇
1、河井夫妻による大規模買収事件に代表される金権政治は民主主義を壊すものであり、政治不信を増幅させるものです。事件の全容解明を通して金権腐敗選挙を払拭することにより、公正・公平で、透明性のある政治と地方自治の確立を求めます。
2、新型コロナウイルス対策として、医療・公衆衛生体制の抜本的な見直しと拡充を行い、社会経済活動の自粛や休業に対する補償について、充分な予算措置を講じることを求めます。
3、核兵器廃絶をめざし、核兵器禁止条約参加を日本政府に求めます。
4、中長期的に原子力エネルギーに対する依存度を低減し、最終的には原子力エネルギーに依存しない社会をめざすための政策を推進するよう求めます。再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、バイオマス〈食用農作物を除く〉等)はエネルギー自給率の向上や温室効果ガス排出量の削減の有効な手段であり、原子力エネルギーに代わるエネルギー源の柱とするべく導入拡大を進めていくことを求めます。
5、平和憲法を擁護し、安保法制・共謀罪など立憲主義に反する諸法律を廃止することを求めます。一人ひとりの人間としての尊厳が守られ、基本的人権とりわけジェンダー平等が社会に定着していくことを求めます。
6、「自助」と自己責任を優先させる社会から、市民のいのちと暮らしを最優先させ、「公助」を基本として、皆が支え合う社会にしていくことを求めます。貧困と格差の拡大を是正するため社会保障制度を充実させるよう求めます。農林水産業を保護育成し、地域経済の発展をはかるよう求めます。
双方は以上の基本政策の実現のため、選挙協力を進めます。
2021年3月28日
「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年3月29日付掲載
参院長野選挙区補選・羽田次郎(立憲)さん、衆院北海道2区補選・松木けんこう(立憲)さん、参院広島選挙区再選挙・宮口はるこ(無所属)さん。
それぞれの選挙の背景はさまざまですが、3つの全ての選挙区で野党で政策協定を締結して統一候補を擁立できたことは画期的。
短期決戦ですが、なんとしても勝利を勝ち取ろう。
参院長野選挙区補選 羽田統一候補で政治変える 長野・佐久 市民・野党アピール
来月8日告示
長野県佐久市で27日、4月8日告示(25日投票)の参院長野選挙区補選(欠員1)をたたかう立憲民主党新人の羽田次郎・野党統一候補と各野党代表を迎えた「市民・野党共同アピール」が行われ、沿道で「羽田次郎さんとともに佐久から政治を変える」とアピールしました。
市民とともにアピールする(壇上左から)篠原、羽田、高村、中川の各氏=27日、佐久市
「佐久地区市民と野党との共闘会議」の主催で、約150人が参加。野党代表として日本共産党の高村京子県議、立民の篠原孝衆院議員、社会民主党の中川博司県議が出席しました。
市民代表の女性3人がスピーチ。新型コロナ対策で医療従事者へのPCR検査拡充、20人学級の実現などを羽田氏に要望しました。
羽田氏は、新型コロナに感染し死去した兄・雄一郎氏の志を継ぎ、市民と野党の議席を守る決意を表明。「『声なき声』を国政に届ける。勝ち抜いて、皆さまの代弁者として働かせてほしい」と訴えました。
高村氏は「命と暮らしを守る政治に。佐久から羽田さんを国会へ送り出そう」と呼びかけました。篠原氏は「総選挙で、一気に政権交代したい」と語りました。中川氏は「自民党では原発をなくすことはできない」と強調しました。
同共闘会議は、羽田氏の支持を広げるなど行動提起しました。
衆院北海道2区補選 野党統一候補へ政策協定 松木氏 コロナ緊急対策を
吉川貴盛元農水相=収賄罪で在宅起訴=の衆院議員辞職に伴う衆院北海道2区補選(4月13日告示、25日投票)を市民と野党の共闘で必ず勝利しよう―。「戦争させない市民の風・北海道」と日本共産党道委員会、立憲民主党道連、社民党道連は28日、野党統一候補に松木けんこう前衆院議員=立民=を擁立する政策調印式を札幌市で開きました。
松木氏と「市民の風」、野党の代表が協定書に調印し、拍手に包まれました。
協定書は、(1)政治とカネの問題を徹底究明する(2)コロナへの緊急対策を実施し、競争と効率・自己責任を強調する政治からの転換、格差是正と生活支援を進める(3)憲法を守り、立憲主義・民主主義を回復し、ジェンダー平等、誰もが尊重される社会を築く―ことを盛り込んでいます。
勝利を誓い合う(前列右から)松木、平岡両氏=28日、札幌市
松木氏は「大役を担わせていただいた。絶対に勝つ」と表明。立候補を取り下げる日本共産党の平岡大介氏に、厳冬期も街頭で訴え続けてきたのは2人だけだったと述べ「あなたの分まで頑張る」とグータッチでエールを交換しました。
「市民の風」の上田文雄共同代表は、市民と野党が「困難を乗り越え、信頼を広めるたたかいをしてきた」と振り返り、政権交代の実現を呼びかけました。
立民道連の逢坂誠二代表は「菅政権にピリオドを打つ」と強調。共産党道委の青山慶二委員長は「党の総力を挙げ、市民と野党の共闘で新しい政権をつくる」と訴えました。社民道連の熊谷吉正代表は「政権交代を目指すたたかいのスタートだ」と強調しました。
日本共産党の、はたやま和也前衆院議員が参加しました。
参院広島選挙区再選挙 野党統一候補へ政策協定 宮口さんで金権選挙を払拭
2019年の参院選広島選挙区をめぐる大規模買収事件で有罪が確定した河井案里前参院議員=自民党を離党=の当選無効に伴う広島再選挙(4月8日告示、25日投票)に向け、県内の3市民連合は28日、広島市で「市民と野党の力で政治を変える!広島集会」を開き、同選挙区から立候補する無所属新人の宮口はるこ氏(45)と政策協定書を締結しました。
宮口氏と広島3区市民連合の山田延廣代表幹事(弁護士)が政策協定書に調印。宮口氏を立憲野党の統一候補とする集会アピールを、市民130人の拍手で確認しました。
基本政策は、▽金権腐敗選挙の払拭(ふっしょく)▽新型コロナ対策の拡充▽日本政府への核兵器禁止条約参加の要求▽安保法制廃止―など六つです。
広島3市民連合の集会で訴える宮口氏=28日、広島市
宮口氏は、コロナ禍でさらに弱者になった障害者、女性に光を当てるために立候補した決意を表明。金権腐敗選挙の払拭に向け「再選挙で県民に意思表示してもらわなければならない。一生懸命頑張ります」と訴えました。
山田氏は「市民目線に立った宮口さんは私たちが望む候補。私たちも全力を尽くして支え合っていこう」と呼びかけました。
日本共産党の村上昭二県委員長、立憲民主党の福知基弘県総支部連合会幹事長、社民党の佐藤奈保子県連合副代表があいさつ。「全力でほかの野党のみなさんと一緒に頑張りたい」(村上氏)、「みなさんの力で押し上げてほしい」(福知氏)、「平和都市広島の本当の意味の政治を取り戻したい」(佐藤氏)と表明しました。
参院再選挙 宮口予定候補と広島の市民連合との政策協定
宮口氏と広島3市民連合(2区・3区・5区)との政策協定書は次の通りです。
◇
1、河井夫妻による大規模買収事件に代表される金権政治は民主主義を壊すものであり、政治不信を増幅させるものです。事件の全容解明を通して金権腐敗選挙を払拭することにより、公正・公平で、透明性のある政治と地方自治の確立を求めます。
2、新型コロナウイルス対策として、医療・公衆衛生体制の抜本的な見直しと拡充を行い、社会経済活動の自粛や休業に対する補償について、充分な予算措置を講じることを求めます。
3、核兵器廃絶をめざし、核兵器禁止条約参加を日本政府に求めます。
4、中長期的に原子力エネルギーに対する依存度を低減し、最終的には原子力エネルギーに依存しない社会をめざすための政策を推進するよう求めます。再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、バイオマス〈食用農作物を除く〉等)はエネルギー自給率の向上や温室効果ガス排出量の削減の有効な手段であり、原子力エネルギーに代わるエネルギー源の柱とするべく導入拡大を進めていくことを求めます。
5、平和憲法を擁護し、安保法制・共謀罪など立憲主義に反する諸法律を廃止することを求めます。一人ひとりの人間としての尊厳が守られ、基本的人権とりわけジェンダー平等が社会に定着していくことを求めます。
6、「自助」と自己責任を優先させる社会から、市民のいのちと暮らしを最優先させ、「公助」を基本として、皆が支え合う社会にしていくことを求めます。貧困と格差の拡大を是正するため社会保障制度を充実させるよう求めます。農林水産業を保護育成し、地域経済の発展をはかるよう求めます。
双方は以上の基本政策の実現のため、選挙協力を進めます。
2021年3月28日
「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年3月29日付掲載
参院長野選挙区補選・羽田次郎(立憲)さん、衆院北海道2区補選・松木けんこう(立憲)さん、参院広島選挙区再選挙・宮口はるこ(無所属)さん。
それぞれの選挙の背景はさまざまですが、3つの全ての選挙区で野党で政策協定を締結して統一候補を擁立できたことは画期的。
短期決戦ですが、なんとしても勝利を勝ち取ろう。