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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

大河ドラマのヒロイン 「新島八重」を読む

2013-01-15 21:48:48 | 映画について
大河ドラマのヒロイン 「新島八重」を読む
“武勇伝”・同志社大・撮影裏話…

「朝敵」として官軍に包囲され多数の犠牲者を出して落城した会津・鶴ヶ城の物語(1868年)は、幕末最大の悲劇として語り継がれてきたが、龍馬・高杉といった個人の名前で記憶される場面はほとんどなかった。そんななか突然表舞台に躍り出たのが、今年の大河ドラマのヒロイン“会津の巴御前、幕末のジャンヌ・ダルク”こと新島(山本)八重である。書店の書棚を埋める「大河本」から数冊ご紹介―。




回顧談の全文
紋付き袴に白足袋、腰に大小、胸に懐剣、肩には7連発の最新型スペンサー銃というのが鶴ヶ城に籠城した八重(当時24歳)のいでたちであった(好川之範著『幕末のジャンヌ・ダルク新島八重』新人物文庫・714円)。藩の砲術師範の家に生まれたとはいえ薙刀(なぎなた)ではなくライフルを手に夜襲にまで参加した彼女の奮戦ぶりに、すべての本が多くのページを割いている。
この“武勇伝”の種本はどうやらのちに八重自身が語った回顧談だったらしく、吉海直人著『新島八重 愛と闘いの生涯』(角川選書・1600円)に全文が載っている。
星亮一著『新島八重と戊辰戦争』(ベスト新書・781円)は、タイトルどおり籠城戦にしぼり白虎隊の自刃をはじめとする会津戦争の有名なエピソードが満載。福本武久著『新島八重 おんなの戦い』(角川oneテーマ21・743円)は、“女こども”とひとくくりにされ、女性が自立できなかった時代を颯爽(さっそう)と生きた彼女の姿を客観的に、しかし情感を込めて描く

兄と夫婦像も
ドラマでは八重と並んで重要な主人公となる兄の覚馬―薩摩藩に捕らえられるが国家のあり方に関する23項目の建白書を新政府に提出する。鈴木由紀子著『ラストサムライ 山本覚馬』(NHK出版・1500円)は、この盲目の先覚者の生涯を余さず伝える。
もう一人の主役が新島嚢―国禁を破ってアメリカに密航し、32歳で帰国後八重と結婚して京都に同志社大学を創立する。夫婦であり同志でもあった二人については、福本武久著『新島嚢と八重―同志の絆』(原書房・1600円)が詳しい。

東北にエール
そして最後はNHK定番の『八重の桜・前編』(NHK出版・1048円)―グラビアをたっぷり使って物語のあらすじから撮影の裏話までドラマをまるごと楽しめる大判のムックである。一読すれば番組スタッフが八重の凛とした人生をドラマにすることで、震災と原発事故で辛酸をなめた東北・福島を勇気づけたいと願っている気持ちが伝わってくる。
「『かわいそうな会津』ではなく、どんな障壁も強く、清々しい結束力で乗り越えようとする人々、それが、今回のドラマで私が描こうとしている会津の姿です」(脚本家・山本むつみ)―期待したい。
諌山 修(いさやま・おさむ ジャーナリスト)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2013年1月13日付掲載


1月6日放送の初回「ならぬことはならぬ」から観ています。八重は銃に興味を持ち、蔵から勝手に本を持ち出して書き写します。しかし「女は銃を持ってはならぬと」教えられて育つ。
第2回は1月13日放送。「やむにやまれぬ心」。大人になった八重。父に銃術を教えてくれと懇願します。「子どものじゃれ事」と思ってやり過ごしていたことがここまで思い入れていたとはと折れて、八重に銃術を教えることに…
第3話「蹴散らして前へ」。いよいよ面白くなってきます。


「しんぶん赤旗」の書評を見て、関連図書を購入することにしました。
好川之範著『幕末のジャンヌ・ダルク新島八重』(新人物文庫・714円)と福本武久著『新島嚢と八重―同志の絆』(原書房・1600円)を選びました。

ネット書店で注文。送られてくるのが楽しみです。

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