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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

改悪入管法 声上げる市民① 「ノー」は希望の言葉

2023-06-17 06:57:53 | 政治・社会問題について
改悪入管法 声上げる市民① 「ノー」は希望の言葉
外国人の人権を無視する改悪入管法が自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党によって強行成立されました。立法事実すら崩れるなか国会内の数の力のみで強行した一方で、入管をめぐる問題を知り、声を上げる人は全国でかつてない規模で広がりました。

全国100カ所で
入管法改悪に反対するアクションは、国会周辺だけではありません。全国各地で駅前スタンディングが行われ、昼休みに職場前でプラカードを掲げてアピールする人たちも。その数は、SNS上で確認しただけで100カ所を超え、現在も増え続けています。
大学4年生の伊礼悠花(いれい・ゆか)さん(21)は、「政府や入管庁が外国人の人権を守らない事実を知って、黙っていられませんでした」と語り、5月27日に地元の川崎市で入管法改悪に反対するデモを呼びかけました。
参院法務委員会で強行採決された8日も、授業前に国会周辺に駆けつけ、涙を流す当事者や支援者の姿を目にした伊礼さん。「入管法改悪案に賛成した議員を忘れません」



「入管法の改悪やめろ!」と声を上げる人たち=6月8日、国会図書館前

賛成者は恥を
改悪入管法は、難民申請の上限を設け、命の危険があるのに出身国への強制送還を可能にするもの。当事者の危機感は計りしれません。日本で暮らすクルド人をはじめ、外国にルーツを持つ人たちがリスクも覚悟して国会内外に駆けつけました。
ガーナ国籍の女性(19)は6歳のころ家族に退去強制命令が出されたと語ります。「母親が入管職員に手錠をつけられて気絶している状態を見ました。最低です」。選挙権がない自分には、デモの時に声を上げることしかできないと訴え、7日夜に国会前でスピーチしました。
「みなさんの力があれば、在留資格がない子どもは救われるし、未来が明るくなる。(改悪に賛成する)おとなたち、恥を知りなさい」



参院法務委員会で入管法改悪案が強行採決された知らせが入り、涙を流すミャンマー人のミョーチョーチョーさん(写真中央)=8日、参院議員会館前

毎週座り込み
長く外国人の支援に携わる人たちは、それぞれができる行動をし続けました。ライターの織田朝日さんは、「クルドの子どもたちの『声を上げたい』という思いを何とかかなえたい」と、国会内での集会や国会議員との懇談をセッティング。毎週水曜日に、国会議員会館前に座り込みました。
移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)をはじめ、幅広い団体・グループは入管法の審議にあわせて4月から国会前シットイン(座り込み)を主催。移住連代表理事の鳥井一平さんが、何度も繰り返していた言葉があります。
「私たちは『入管法改悪ノー』と声を上げます。『ノー』は、より良い社会を求める意思表明で、希望の言葉です。誰一人取り残さない社会をつくろう」(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2023年6月15日付掲載


入管法改悪に反対するアクションは、国会周辺だけではありません。全国各地で駅前スタンディングが行われ、昼休みに職場前でプラカードを掲げてアピールする人たちも。
改悪入管法は、難民申請の上限を設け、命の危険があるのに出身国への強制送還を可能にするもの。当事者の危機感は計りしれません。
日本は難民の認定が極度に低い国。
「不法入国者」と言われる人はごく一部。大半は、本国の迫害から逃れてやってきた人たち。
受け入れる制度整備ではなく、拒絶する仕組みが「入管法改悪」


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