きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

地方志向の若い世代 島根県の中山間地域にみる① 幸せ感じる時間増えた

2014-10-26 16:48:50 | 政治・社会問題について
地方志向の若い世代 島根県の中山間地域にみる① 幸せ感じる時間増えた

地方の田舎暮らしに魅力を感じる若い世代が増えています。過疎と高齢化が進む島根県の中山間地域に移住(Iターン)した若い人たちを訪ねました。(矢守一英)



島根県の中南部、中国山地の山あいにある人口5300人の飯南(いいなん)町。
国道沿いの道の駅「頓原」(とんばら)で出会ったのが山口猛さん(37)、郁美さん(35)の家族です。5歳の、りりあちゃん、2歳になる千莉ちゃんとともに9月下旬、静岡県の三島市から移住したばかりです。もともと、まちおこしに興味があり、「自然の中で地に足をつけて暮らしたい」というのが夫婦共通の願いでした。夫の猛さんが会社を辞めたことを機に、「行くなら今しかない」と決意しました。



山口さんの家族=島根県飯南町

町の支援心強い
民家を借りての新生活。近所付き合いなど不安もありましたが、「大家さんが野菜などを差し入れしてくれます。今では親せきのような関係」(郁美さん)といいます。町の定住促進担当の職員が親身になって相談に応じてくれることも心強いと語ります。同職員の大江基博さん(41)もIターンのひとり。「一人ひとりの状況を見ながら、しっかり支援していきたい」と話します。
山口さんは地域の行事などにも積極的に参加しています。自然木のブランコ遊びなど、子どもたちにとっても、新鮮な体験の連続です。
郁美さんは道の駅のアイスクリーム店で働き、猛さんは町の農林業定住研修制度を利用し、農業を目指しています。同制度は2年間毎月15万円を支給、町内の農家や農業法人で研修を受けることができる町の定住支援策です。
「未知の世界ですが、やれるところまで挑戦し、その先はまた考える」と猛さん。「この町に来て、本当に幸せを感じる時間が増えました。田舎の人は温かいし、いいところだと、みんなにいいたい」。郁美さんの笑みがこぼれました。



産直市で働く竹村さん(左)=島根県飯南町

橋渡しの仕事を
道の駅の農産物直売所で働く竹村佑子さん(25)は東京都杉並区の出身です。「地域づくりの手伝いを」という思いから2年前に町にやってきました。東京の大学では農業経済学を専攻。関東近郊の直売所にもたびたび足を運ぶなかで、野菜など農産物の流通に興味を持つようになりました。卸売市場に勤めた経験もあります。
縁もゆかりもなかった土地にIターンして、不安もありましたが、地域に入り、いろんな行事にも出るうちに、近所の付き合いも深まっていったと話します。「Iターン者同士の交流もあるので安心です。隣町の人たちとの情報交換などもどんどんしたい」と竹村さん。将来は「農家と住民をつなぐ橋渡し役の仕事」を希望しています。
日本共産党飯南町議の伊藤好晴さんは「若い人たちが希望を持って住み続けられるように、子育てや定住対策などのいっそうの充実のために努力していく」と語ります。
島根県中山間地域研究センターの調査によると、県内の中山間地域、特に山間部で子どもの数が増えつつあるといいます。
飯南町では20~30歳代の女性の人口が2010年から3年間で34人増えています。
同センターの藤山浩さんは「これだけ周辺部で子どもの数が増えたことはこれまでなかった。出生数の増加もあるが、子育て世代の移住者が増えたことも要因の一つ」と分析します。
田舎に向かう若い人たちの意識について、地方自治論が専門で島根大学名誉教授の保母武彦さんはいいます。「若い人たちは自分の生きがい、働きがいをみつけようとしています。いかに、もうけるかということではなく、世の中の役に立ちたいという思いが強いのでしょう」(つづく)(4回連載の予定です)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年10月23日付掲載


いくら田舎暮らしにあこがれても、定住の支援や就労の支援がなければ、なかなか実現しないと思います。
中山間地で取り組みが広がり、若者の人口が増えている事は頼もしい事です。

4年ぶりの赤旗まつり 兵庫県からも出店 準備中です!

2014-10-24 17:47:34 | いろんな取組み
4年ぶりの赤旗まつり 兵庫県からも出店 準備中です!

赤旗まつり リーフレット_01
赤旗まつり リーフレット_01 posted by (C)きんちゃん
11月1日(土)~3日(月・祝)に、東京・夢の島公園で開催されます。

赤旗まつり リーフレット_02
赤旗まつり リーフレット_02 posted by (C)きんちゃん
演歌歌手の八代亜紀さん、沖縄民謡の古謝美佐子さん、ロックのソウル・フラワー・ユニオン。
志位委員長の記念講演、不破さんの「科学の目」講座・「日本の戦争」を考える。
などなど、盛りだくさんです。


赤旗まつり 兵庫の店出品_01
赤旗まつり 兵庫の店出品_01 posted by (C)きんちゃん
兵庫の店から出品する品々が集まってきています。

赤旗まつり 兵庫の店出品_02
赤旗まつり 兵庫の店出品_02 posted by (C)きんちゃん

赤旗まつり 兵庫の店出品_03
赤旗まつり 兵庫の店出品_03 posted by (C)きんちゃん

赤旗まつり 兵庫の店出品_04
赤旗まつり 兵庫の店出品_04 posted by (C)きんちゃん

赤旗まつり 姫革細工
赤旗まつり 姫革細工 posted by (C)きんちゃん
定番の姫革細工です。

赤旗まつり 丹波のお酒 小鼓_01
赤旗まつり 丹波のお酒 小鼓_01 posted by (C)きんちゃん
今回初めて出品する、丹波のお酒、「小鼓」です。純米吟醸が美味しいとか。

赤旗まつり 丹波のお酒 小鼓_02
赤旗まつり 丹波のお酒 小鼓_02 posted by (C)きんちゃん

赤旗まつり 丹波のお酒 小鼓_03
赤旗まつり 丹波のお酒 小鼓_03 posted by (C)きんちゃん

赤旗まつり 丹波のお酒 小鼓_04
赤旗まつり 丹波のお酒 小鼓_04 posted by (C)きんちゃん
他にも、三木の包丁を出品。
もうすぐ、淡路の玉ねぎ製品、丹波篠山の黒豆製品が届きます。


今からお店で売るのが楽しみです。

いっせい地方選挙 神戸市兵庫区の予定候補者 デコボココンビ

2014-10-22 23:30:31 | 政治・社会問題について
いっせい地方選挙 神戸市兵庫区の予定候補者 デコボココンビ

兵庫区の候補者 ポスター
兵庫区の候補者 ポスター posted by (C)きんちゃん
最近貼りだされている、神戸市兵庫区のポスター。
見た目は二人とも同じ大きさに見えますが・・・。



兵庫区の候補者 リーフレット
兵庫区の候補者 リーフレット posted by (C)きんちゃん
個人のリーフレットもそれなりに写っています。

兵庫区の候補者 ツーショット
兵庫区の候補者 ツーショット posted by (C)きんちゃん
でも、実際の2人のツーショットとなってみると、体の大きさの違いは歴然です。

日本共産党の現職の神戸市議の中でも大きい体格の大かわら鈴子さん。
今回県議会議員に挑戦する、すこし小柄の前田みさ子さん。
凸凹コンビですが、国民の暮らし、平和を守りたい、原発ゼロの日本を、沖縄の新基地建設はストップをの思いは同じです。


変貌する経済 税逃れ④ 「総利益を統合」し課税

2014-10-20 22:18:04 | 経済・産業・中小企業対策など
変貌する経済 税逃れ④ 「総利益を統合」し課税

アップル、アマゾン、グーグルなど多国籍大企業の課税逃れが、欧米で政治問題になっています。2012年6月、メキシコで開かれた20力国・地域(G20)首脳会議が採択した首脳宣言は、「租税回避地によってもたらされるリスクへの対処」をうたいました。この問題は現在、「税源浸食と利益移転」(BEPS)と呼ばれるもの。経済協力開発機構(OECD)内で検討が進められています。
BEPSについてOECDは、「多国籍企業が利益を海外に移すことで、納税額を大幅に削減、場合によってはほぼゼロにする機会が生まれている。現行の時代遅れになった課税ルールの隙間やミスマッチにより、利益を税務上『消失』させたり、企業が経済活動をほとんど、あるいはまったく行っていない無税や低税率の国・地域へと移転したりすること」と説明しています。

15分野の「計画」
13年7月19日、OECDは「BEPS行動計画」を公表。モスクワで開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議に提出しました。電子商取引課税や有害税制への対抗、租税条約乱用防止、移転価格税制など、取り組まれるべき15分野を列挙しました。
同年9月に開催されたG20サミット(ロシア・サンクトペテルブルク)は首脳宣言で、同計画を「税源浸食・利益移転に対処することを目的としたOECD策定の野心的で包括的な行動計画を全面的に支持する」としました。首脳宣言はさらに、「利益を生み出す経済活動が行われ、価値が創出される場所で、利益が課税されるべきである」と強調。多国籍企業に対する課税のあり方の原則を示しました。
OECDは今年9月16日、BEPS行動計画の第1次提言を発表しました。第1次提言は、多国籍企業の国別の収益や納税額、グループ内の取引状況などを各国の税務当局に年1回報告することを義務づけ、財務内容の透明性を高めることなどが柱になっています。15年末までに15分野の行動計画の内容をまとめる予定です。
国際機関の動きに対し、多国籍企業の経営者団体からは抵抗する動きが出ています。
アメリカの巨大企業の最高経営責任者(CEO)で構成するビジネス・ラウンドテーブルは、BEPS行動計画が企業活動への不確実性を招き、貿易投資への障害となるなどと懸念を表明。さらに企業情報の報告は、競争他社に公開される重大な懸念があると強調しています。
日本では、経団連が事務負担増などの口実を挙げ、「わが国の立地競争力の低下につながることのないよう」と反発しています。



オーストラリアで開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議=9月24日(ロイター)

途上国最も被害
これに対し、市民社会は、BEPS行動計画を評価しつつ、さらなる改善を求めています。国際協力団体のオックスファムは、多国籍企業の税逃れで最も被害を受けているのは途上国だとして、「途上国もG20諸国と同等の発言権を与えられてしかるべきです」としています。課税逃れの規制にとって重要な企業の所有者情報の開示については、税務当局だけではなく、市民社会にも公開することを求めています。
タックスヘイブン(租税回避地)を監視している国際的ネットワークのタックスジャスティスは、形式的な存在をもとに課税する現在のあり方に対し、「根本的な考え方の転換が必要」としています。多国籍企業が世界各地で生み出している総利益を統合し、真の経済実態に従い、企業活動を行っている国々での適切な課税の必要性を強調。「OECDのすべてのメンバーは、この改革のための真剣な研究の扉を緊急に開く必要がある。これこそが、グローバル化した私たちの世界において、多国籍企業に適切に課税をすることができる唯一の効果的な方法である」としています。
多国籍企業の税逃れの包囲網は確実に広がっています。
(おわり)(この項は、金子豊弘が担当しました)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年10月18日付掲載


「多国籍企業が世界各地で生み出している総利益を統合し、真の経済実態に従い、企業活動を行っている国々での適切な課税の必要性を強調」
まさに今、それが求められています。

変貌する経済 税逃れ③ 多国籍企業の網を利用

2014-10-19 20:48:28 | 経済・産業・中小企業対策など
変貌する経済 税逃れ③ 多国籍企業の網を利用

国連貿易開発会議(UNCTAD)の2013年版「世界投資報告」によると、12年に世界全体の投資額(流入ベース)は1兆3500億ドル(約140兆円)でした。一方、タックスヘイブン(租税回避地)への投資額は800億ドル弱。金額自体は前年比で縮小したものの、全体に占めるシェアは2年連続で拡大し、約6%となったのです。同報告は「国際社会は課税逃れへの対応を強めてきた」としつつ、「依然として租税回避地への投資は歴史的高水準にある」と指摘しました。
世界の富を隠し、貧困問題を深刻にするタックスヘイブンの世界的ネットワークの深化は、多国籍企業主導によるグローバル化がその条件をつくり出しています。
世界投資報告は、こう指摘します。
「世界貿易の約80%が多国籍企業の国際的生産ネットワークに結びついている」
多国籍企業は、費用を極限まで削減するために、生産工程を細分化し、複数国で財やサービスの供給・調達をおこなっています。グローバル・バリュー・チェーン(GVC)と呼ばれる、この多国籍企業の生産システムに同報告は注目。GVCの実態と影響を分析し、賃金の低下や労働条件の悪化など社会と環境にマイナスの影響を与えるとしました。さらに、「移転価格操作を通じて、生み出された価値が漏えいする懸念が高まる」と警告します。



国連総会の昼食会に参加する溜基文(パン・ギムン)国連事務総長=9月24日(ロイター)

世界で利益操作
移転価格とは、多国籍企業の関連企業間で取引された生産とサービスの設定価格のことです。多国籍企業は、この移転価格を操作することで、グループ内で生み出した利益を極大化します。いわば、移転価格は、多国籍企業に税負担などの「費用」を削減し、利益拡大の機会を提供する手段といえます。多国籍企業が、世界のどこで利益を上げたかを自在に操作することが可能になれば、途上国にとって貧困削減などに不可欠な税収を減らす悪影響をもたらします。
毎年ダボスで年次総会(ダボス会議)を開催している世界経済フォーラム(WEF)が昨年まとめた報告書「2014年版地球規模の課題の見通し」は「富の格差の拡大は各国の社会的安定に影響し、地球的規模で安全を脅かしている」と強調しました。
今年のダボス会議でテーマとなった地球的規模の課題は、まさにこのタックスヘイブンのネットワークを利用した途上国からの巨額資金流出によって引き起こされているのです。
国際協力団体オックスファムの調べによると、アフリカのサブサハラ(サハラ砂漠以南)地域では、08~10年の間、平均で634億ドルを失いました。これは、同地域への援助額の2倍以上に達するといいます。フランスの多国籍企業アレバ社は、西アフリカのニジェールで、利益の20%を別枠扱いにすることで課税逃れし、法人税を最小化しています。

高度な情報機密
タックスヘイブンのもう一つの特徴は、その機密性にあります。タックスヘイブンを監視している国際的ネットワークのタックス・ジャスティス・ネットワークは、「金融秘密度指数」のランキングを公表しています。
この指数は、企業所有者の開示度や情報交換の程度などを指数化したもの。13年度の指数によると、秘密度の高いタックスヘイブンの第1位はスイスでした。ルクセンブルクが2位。香港が3位で、ケイマン諸島は4位でした。
なんと日本が10位に入っており、憂慮すべき事態です。日本の場合、企業所有者の記録と公開、会計の公開、財務諸表の国別報告、自動情報交換において秘密性が高いと指摘されています。(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年10月17日付掲載


利益操作をして、課税の重い国から軽い国へ利益を移す。許されないことです。
多国籍企業の存在は当然のことですが、納税の義務はしっかり果たしていただかないといけないと思います。