名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

汗ばむ陽気でも冬やわい(準備)

2009年11月27日 | セカンドルーム

 

今日の飛騨地方は、薄曇りで空は寒そうに見えるが、気温は10℃を越して暖かかった。
午後、川下の方へ散歩に行ってきたが、歩いていても汗ばむくらいの陽気だった。


相変わらず、あちこちの家では、漬物用の白菜や大根を干したり、赤カブの漬け込みに余念がない。


越冬用の大根はすでに土に埋められ、空気抜きと目印を兼ねた藁筒が立てられていた。


ねぎや人参などの保存用の藁囲いも出来ていて、後は野菜を入れて籾殻をかぶせて置けば、凍みることもなく春まで新鮮な野菜が食べられる。
いつ雪が降ってもいいように、どこの家も冬やわいが進んでいる。
冷蔵庫では野菜の長期保存が難しいが、土を付けたまま埋めておけば半年間は食べられるとのことだ。
冬のおかずに欠かせない野菜の保存法は、昔からの生活の知恵が代々引き継がれて、この集落では今も生きている。


先日まで干してあった大豆を、おじいさんが板に叩きつけて実を落としていた。
おばあさんは、さやに残った豆を丁寧に取り出したり、飛び散った豆を拾い集める作業をしていた。
保存のきく大豆は、煮たり茹でたりして冬の間の貴重なおかずになるので、どこの家でも作っている。
二人三脚のほほ笑ましい仕事を、いつも物珍しそうに見るのは失礼かと思いながらも、古いスタイルの仕事振りに惹かれてしまう。


仕事の邪魔をした上に、飛騨ねぎを5把も貰ってしまった。
これだけの量で穴を掘るのは手間だから、新聞紙にくるんでダンボールに入れておけば良いと、保存法まで教わった。
汗ばむ陽気で、冬やわいの雰囲気ではなかったが、時期が来れば同じ風景が巡ってくる。


 

コメント (4)
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