紫外線を浴び過ぎたのか、顔の皮膚が干からびて痒くてたまらない。
今日も曇っていて、じりじりと皮膚を焼くような日差しは無かったので、菅笠を被らなかったのがいけなかったようだ。
曇天でも紫外線の量は多く、6月は年間を通して一番多い時期なので油断できない。
かがんで田の草を抜き取る作業は、水面からの反射をモロに顔に受けるし、標高が高い場所なので紫外線も多いと言われている。
シミやシワ対策は手遅れでどうしょうもないが、皮膚が剥けたり痒いのは辛い。
昼間は外へ出ないことが、最大の対策だが、まさかそんな悠長なことを言っていられない。
その対策の一つとして、近所の人から使わなくなった「水田中耕除草機」を借りてきた。
これを使えば、水面からの照り返しも多少は避けられるし、作業時間も短縮できる。
この人力除草機は、除草剤を使わなかった頃は、どこの農家でも使われていた道具だが、今は見かけることは殆ど無くなった。
構造は極めて簡単で、除草機を押していくと、爪が回転して草を掻き取り、泥の中に埋め込んでいく。
除草以外にも、泥を攪拌する事で有毒ガスを排出し、酸素を供給して稲の成長を促す効果もある。
1シーズンに7回やれば、肥料無しでも稲が育つと云われているが、手間が掛かるので廃れてしまった。
一部、無農薬で米づくりをする人たちや、除草剤に抵抗力のついた雑草の除去に使われる程度である。
まだ苗が十分根付いていないので、水田を攪拌出来ないが、あと1週間もすれば、新兵器の出番を迎える。
昔ながらの中耕除草機で、紫外線の防除と雑草除去の両狙いでやってみよう。