今日の飛騨地方は、梅雨の中休みで、朝からすっきりと晴れ上がった。
しばらく顔を見せなかった乗鞍岳も、雪化粧を落とした夏姿を見せてくれた。
家の戸を全部開放して、かび臭い空気を追い出し、部屋いっぱいに緑の風を入れた。
部屋の掃除をし、布団を干し、たまっていた洗濯物を洗い終えて、すべてがさっぱりした。
午前中は、久し振りにチェンソーで薪作りをした。
去年の秋に裏山で伐採した木を、一部はきのこ栽培の「ほだ木」に使い、残りは140センチの長さに切って積んでおいた。
今日はそれを、35センチの長さに玉切りする作業である。
2時間ほどで終わったが、次は斧で割って薪棚へ運ぶ作業が待っている。
1年ほど薪棚で乾しておくと、良い薪が出来る。
毎年薪作りを暑い盛りに始めるが、薪がすべての棚に積みあがった頃に、ストーブを使う時期がやってくる。
午後は山裾の草刈をした。
畑の中は、毎日少しずつやっているが、それ以外の場所は面積も広く足場も悪いので、つい遅れがちになってしまう。
伸びたままに放置しておくと、動物たちが身を隠しながら畑に近づいてくるので、見通しを良くしておく必要がある。
大汗をかきながら、畑の南側だけは、何とか終えることが出来た。
草刈りは、チップソーが高速で回転する、エンジン刈り払い機を使っている。
すすきや笹はもちろん、細い雑木なども簡単に切断するので、能率は上がるが、慎重に扱わないと怪我をする危険もある。
仕事が一段落したところで、高山グリーンホテルの温泉へ行ってきた。
山奥の秘湯と趣は違うが、広くて明るい露天風呂は、身も心も癒される。
7時過ぎに家に着いたが、外はまだ明るく、間もなく西の空を真っ赤に染めて日が沈んでいった。
昼間の時間が長いと、何となく色々なことが出来て、得をしたような気分になる。